節電と『砂の王国』  

7月になりました。
半年たったとは、とても信じられません。
ついこの間、
新年を迎えたというのに・・・。


今日は、
平成の歴史に残る日となるに違いありません。
37年ぶりの電力使用制限令
実施された今日、
食肉市場の電力は、
使用可能電力の92%ほどでした。

廊下は全面消灯で暗く、
こわいほどです。
夜、外に出ると、
それでもカラオケ屋からは人があふれています。


特定地方の財務事務所による、
民間いじめは相変わらず続いており、
今日も2箇所からの相談を受けました。
迷惑がかかるといけないので、
今は我慢しますが、
全てが終わったら、書きたいことが沢山あります。


〔書籍紹介〕

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会社をクビになり、
妻に逃げられ、
マンションからも追い出され、
金を持ち逃げされて、
ネットカフェの料金さえ支払えなくなった一人のサラリーマンが、
ホームレス生活の中で知り合った占い師と
謎の美形の青年と組んで、
宗教団体を作り上げる。
しかし、巨大化していった教団は彼の制御不能になり・・・

という話で、現代人の心の影を描く。
上下2巻の長い本だが、
筆致が軽妙なので、すらすらと読める。

ホームレス生活の悲惨さが、
筆者自身が体験したのではないかと思われるほどの
リアリティで描かれる。
103円しかない状態で、
100円ショップでパンを買おうとしたら、                    
実際は105円で買うのを断念する場面など
もの悲しい。

宗教団体も、
加入脱退自由で会費も取らない、という手法で
かえって拡大の速度を早めたり、
インターネット情報が重要なファクターになったり、
現代を切り取るものとなっている。

「砂の王国」とは、
カウンセリングの中で見た、
主人公の心象風景。

読み物として大変面白いので推薦する。


以上で144回(2010年下半期)直木賞候補5作を全読了。
順位を付けると、

1.木内昇「漂砂のうたう」(受賞作)
2.貴志祐介「悪の教典」
3.萩原浩「砂の王国」
4.犬飼六岐「蛻」
5.道尾秀介「月と蟹」(受賞作)


二受賞作がトップとビリに分散とは・・・






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