司令塔の不在  

本日は3時に予定されていた食肉市場の実務者会議が、
農水省の説明会の時間と重なったために、
明日に延期。
静かに仕事のできた1日でした。

説明会、事務局長も行こうかと思いましたが、
「何か言いたくなる病」が発症して、
過激な発言をするといけないので、やめました。

昔は必ず会議や説明会で挙手をし、
中には、「始まった、始まった」と
楽しみにしていた方もいたようです。

10年前のBSEの時には、                           
農水省の講堂で、
あるリスクマネージメントの講義を聞いた後、
「それで、今、我々は何をすべきなのか」
と質問したところ、
「打つ手はありません」                             
と答えられて、
「我々を集めて、2時間話を聞かせて、
結論が、それですか」
と怒ったことがあります。

若気の至りでした。


会議がなかったため、
芝浦は特に動きがなく、
中央卸売市場の市場長が交代したので、
各団体の長が集められ、
それが5分で終わり、
芹田理事長はぷりぷりしながら戻って来ました。
分かっていたので、
事務局長は最初から欠席。

事務局長、朝日新聞にちょろっと登場。


今度のセシウム問題の盲点だった稲藁ですが、
現地に行った農水省の役人の目には触れていたはずで、
「野外に置いた稲わらを牛が食べたら大変なことになるから、
全部撤去せよ」
それまで行かなくても、
「稲藁の放射線量を調べろ」
という指示は出せなかったものでしょうか。

我々素人は、稲藁が野外にある光景など見ていないので、
イメージは湧きませんが、
専門家がその光景を見て、
何も感じなかったとすれば、
それは想像力が不足していたとしか思えません。

そういう意味で、
慧眼の司令塔の不在を今度も感じます。

今の日本の不幸は、
司令塔の存在で、
ますますひどい円高↓が進行していますが、

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もはや誰も問題にしない。

日銀も何も手を打とうとしない。

円高により国民の資産が何百兆円の単位で失われているのに、
日本のエンジン役である輸出産業が疲弊しようといているのに、
何もしないでいる神経が分かりません。

たとえば、アメリカがドルを刷ってドル安に誘導した向こうを張って、
円を多量に刷る「量的緩和」という策はあるし、
それはデフレに対する効果も生むのに、やろうとしない。
決断力がなく、責任取りたくない症候群に侵されています。
人気のない大学教授や
仕事の出来ない地方公務員みたいな顔をした総裁は、
デスクに座って、「やれない理由」でも探しているのでしょう。

前にも書きましたが、
「物価の見張り人」を自認する日銀は
インフレを恐れてばかりで、
デフレの克服法を知らない。
20年近くデフレが続いている状態というのは、
やはり、打つべき人が打つべき手を打ってないわけで、
これも前に書きましたが、
日銀の人には「自国通貨が強いのはいいことだ」
という幻想に捕らわれているとしか思えません。

今だに瓦礫の整理さえ終わっていない被災地の現状も
司令塔の不在を感じさせ、
あの時、ただちに現地に対策本部を置き、
一人の信頼出来る人に権限とお金を与えて指揮させたら全然違っていたでししょう。
いや、岩手と宮城と福島に一人ずつ責任者を置いて、
競わせたら、もっと早く復興は進んだかもしれません。

それが菅さんが何でも関与しようとするから、進まない。
「聞いてない」とか「俺を通せ」なんていう人がいると、
どんな組織も会社も動きがとれなくなります。

↓は、秀逸なサラリーマン川柳。

「なぜだろう。私がいないと、うまくいく」

総司令塔である総理があんな状態だから
ということはもう通らない。
民主党の若手はどうして反乱を起こさない。
署名活動をしているようですが、
それを鳩山さんが邪魔をする。


最後は政治ネタになってしまいましたが、
ため息ばかりの昨今。

                                        
見て下さい。
↓台風6号の不思議な動き。

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台風でさえ、
被災者のことを思って、
被災地を避けていくのだとしか思えません。
台風6号の司令塔は正しい判断をしたようです。






セシウムの夏  

本日、帰宅時の
芝浦の食肉市場のエレベーターでの、
見知らぬ人同士の会話。

「どうしてます」
「どうもこうもないよ。目茶苦茶だよ」
「誰も買わないですもんね」
「ひでえもんだよ」
「なんだか長引きそうですね」
「半年か、1年かかるかな」
「BSEの時より長くなるかもしれませんね」
「見えないからな」


「見えない」のが「先が見えない」のか
「放射能が見えない」のか分かりませんし、
全体的に意味不明なところもありますが、
食肉業界の雰囲気をよく表した会話です。

1頭から始まって、
それが11頭になり、
更に6頭が加わり、
42頭になったかと思ったら、
休みの間に84頭に増え、
411頭を含み、
現在合計648頭。

株なら大喜びになるような数字ですが、
全く喜べない。
42頭はすぐ追跡しましたが、
追跡対象411頭となると、
立ち尽くすような数です。
リストはいただきましたが、
10ページに及ぶ数字の羅列は
戦意を喪失させます。
しかも、
それは単に「問題の稲藁を食べた」と思われる牛のリストで、
既に消費されている可能性が高い。
その上、食べたところで
健康に影響があるような
ものではないという。

それを追跡し、
ある日、電話がかかってきて、
「お宅に納品した牛肉は、
汚染されていました。
今、どこにありますか」
「えっ、もう一週間前に売ってしまいました」
「それは大変だ。誰に売ったか分かりますか」
「そんなの分かりませんよ」
そして、
テレビカメラの前で
「大変申し訳ありませんでした」
などという羽目になる。

どこかへんだと思いませんか?
お店の人には何一つ責任がないのに、
あやまらなければならない。
それは日本人の美徳であり、
わが組合員の律儀さですが、
でも、やはり不条理です。


今日も午後に、
市場の実務者クラスの会議と、
トップクラスの会議が二つ続き、
国に対していろいろ要望していくことになりました。
もう福島の牛は入ってきませんし、
宮城や山形へは出荷自粛で対応するといいます。

しかし、先程の会話に「見えないからね」
とあったように、
これからどこまで広がるのが見えないのが不安を増しています。

ここの市場はそれでもいいですが、
生産地は出荷先がなくなれば、
生活がかかります。
食べられなくなります。

稲藁という盲点をちゃんと処理できなかった行政の責任ですが、
あの人たちは、
税金で食べているので、平気です。
                        
言いたいことは沢山ありますが、
このへんでやめておきましょう。

いずれにせよ、
この問題の根底には福島第一原発の問題があるのですから、
それが片づかなければ、終わりません。

昨日、発表された工程表によれば、
「第2ステップ」の「冷温停止の状態」には半年かかるといいます。
半年先といえば、
もう年は明けています。
それまで、この暑い夏と寂しい秋と寒い冬を過ごすのかと思うと
うんざりしますが、
とりあえず、半年先に光はあるということだけは
見えて来たのかもしれません。





ニューヨークの古い食肉市場  旅行関係

ニューヨークのあまり行かない一角を紹介しましょう。

この石畳の、いかにも古そうな町。

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実は、ここは、昔、と畜場があったところです。
向こうに見える川は、ハドソン川。
つまり、マンハッタンの西の端です。

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その名残は今も残っていて、

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こうした卸問屋さんの倉庫があります。

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何だか芝浦と似ていますね。

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このあたりは、今は新名所になっていて、
↓の貨物列車の引き込み線は、

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今は↓のように公園になっています。

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食肉関係の方は、
ニューヨークに行ったら、
一度訪ねてみて下さい。
将来の芝浦の姿かもしれませんから。


ボストンへ  旅行関係

今日は休みですので、
セシウムのことを忘れて、
春の旅行の報告。

今回はナイヤガラだけでなく、
ボストンへも小旅行をしました。

交通機関は、アムトラックを利用。
↓汚いでしょう?

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出発した駅はペンシルバニア駅
グランド・セントラル駅が東京駅とすれば、
こちらは上野駅でしょうか。

車内は↓のとおり。

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乗り心地は新幹線とは比べられません。
あちらでは駅には改札はなく、
途中で車掌がチケットを確認に来て、
座席に降りる駅の目印をつけていきます。
昔の日本は、改札→検札→改札と3度手間でした。

途中の駅は、↓こんな情緒のある感じ。

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ボストンは古い町ですから、
↓のような歴史のありそうな建物ばかり。

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↑は、旧州議事堂で、
このバルコニーから
独立宣言が読み上げられました。

アメリカ建国の町でもあり、
↓「フリーダム・トレイル」という、

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道路に書かれた赤い線をたどると、
建国の歴史的地点をたどれます。

↓は、クインシーマーケット。

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もちろん、↓こういうものを食べました。

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ボストンは、学問の町でもあり、
↓はマサチューセッツ工科大学。

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↓はハーバード大学。

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事務局長がここを訪れた337年も前のことです。

↓ハーバードの像。
「John Harvard 創設者 1638年」と書かれていますが、

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実は、3つの嘘(間違い)があります。
一つは、本当の創立年は1636年。
ハーバードさんは、創立時の教師のひとりで、
恩人ではあっても創立者ではない。
そして、肖像画がなかったので、
1880年の彫刻作成、
人気があったイケメンの学生をモデルにした。

触ると頭が良くなる、というので、
左足の先が光っています。
モデルになった学生が、
実はデキが悪かった、なんていったら、笑えますね。

↓赤門?

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↓このように、ボストンはきれいな町。

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↓ボストンマラソンのゴール地点。

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ランナーは向こうから走って来ます。
↓文字が逆なのは、カメラマンへのサービス。

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帰りもアムトラックで、

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深夜の上野駅に到着です。

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『自分の始末』  

一晩、ゆっくり寝て、
少し英気が回復。

芝浦の21頭の牛は、
と畜後、検査にかけられていますが、
1検体で2時間かかるので、
全部の結果が出るのには、
連休明けまで待たなければなりません。

それまではしばらく静かにしています。


〔書籍紹介〕

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このブログにもしばしば登場する
賢人・曽野綾子さんの金言録。
曽野綾子さんくらいになると、
出版社が過去の著作物を「捜索」(曽野さん自身の表現)して、
金言を探り当てて、
一冊の本にしてくれる。
この本は、その中の一つ。
今年3月に出た扶桑社新書。

事務局長の好きな「時の止まった赤ん坊」や「天上の青」「不在の部屋」
「貧困の僻地」など30冊の本から
本の題名に添う内容が抜粋されている。

金言集だから、
含蓄のある言葉が満載で、
ここに抜粋したら大変な分量になるので、
最も端的に表現されていきる一文だけをあげる。

しかし私が今、
一番希求するのは、
静かに人生を退場する方法である。
それは死ぬことだけではない。
どこかこの地球の片隅で、
孤独にも耐え、
静かに自分自身と向き合って
観想の日々を送ることだ。
それができるかどうかは、
個人の才能にかかっている。
時間は充分にある。
選択も自由だ。
定年以後のすべての月日がそのために用意されているのだから。






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