映画3本  映画関係

映画鑑賞サークルの同人誌の映画採点表の締め切りが近づき、
数えてみたら、4本しか観ていません。
そこで、土日曜は映画デー
(震災もあって、
一時期、映画を観る気力が出なかったせいもあり、
今年は映画館で年間100本は無理かもしれません。)

まず、「プリンセス トヨトミ」

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原作者の万城目学(まきめ まなぶ)は、
「鴨川ホルモー」で京都に伝わる秘密を、
「鹿男あをによし」で奈良の秘密を、
そして、「プリンセス トヨトミ」で大阪にまつわる秘密を
奇想天外な着想で描いてみせた。

大阪の秘密というのは、
夏の陣での豊臣家の滅亡にまつわるもので、
ナニワの男たちが
父から息子に、そして孫にと、
綿々として伝えて来たもの。
それがそこなわれようとした時、
ある符丁をもとに、
全大阪の男たちが立ち上がる・・・

という、まさに「奇想」を描く。
ただし、原作そのものが、
必ずしも成功しているとは言い難く、
その不完全な原作を
そのまま脚本化したのだから、
面白くなるはずがない。
その上、
演出もカメラも凡庸で、退屈。
「仕事をこなしている」程度で、
クリエイティブなものが全く感じられない。

せっかく夏の陣を映像化したのだから、
そこから伝わる大阪の男意気を
何らかの形で織り込む、
構造的に作り替えた
斬新な映画化は出来なかったものか。
出来なかったんだろうな。
才能が不足しているんだな。

クライマックスの大阪城集結も不発。
大阪には観光客も出張者も赴任者もいて、
純粋な大阪人だけではないのだから、
あの日、大阪の街が無人になるのは不自然。
第一、集まったのは男だけのはず。
音楽が内容と合わずに大げさ。
子供たちの扱いもヘタクソだ。

センスの無い脚本で、
センスのない監督が撮るとこうなるという、典型。

退屈させたから、
5段階評価の「2」

なお、事務局長は、
組合がやっていた補助金事業の関係で、
何度も会計検査院の検査を受けたことがあります。
当日よりも、準備の方が大変でした。
前の事務局長からは、
「質問されたことだけ答えろ。
あとは何も言うな」
と事前レクチャーを受けました。


次は、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」

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「カリブの海賊」は、
ディズニーランド初期の「三大傑作」の一つ。
(他の2つは、「ジャングル・クルーズ」と「ホーンテッド・マンション」。)
後にディズニーはアトラクションを原作とした映画を作るようになり、
最も成功したのがこのシリーズだが、
「1」が持っていたワクワク感は
「2」で早くも失われ、
作り手だけが楽しんでいるレベルに。
「3」に至っては、「わけが分からん」に。
今度の「4」は、
人魚が出て来て以降のワクワク感はあるが、
何だか「インディ・ジョーンズ」を観ているような気がしてきた。
だが、人魚をはじめとする、
造形力は本当に見事だ。

そこそこ楽しめたので、
5段階評価の「3」

今回は3Dだが、
わざわざ割り増しを払って3Dで観る必要なし。
メガネで暗くなるよりも2Dで観た方がいいかもしれない。



最後は、「アジャストメント」

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娘は、
マット・デイモンの映画にハズレなし」
と言う。
「頭がいいので、主演作の選び方が上手」
なのだそうだ。

今回はそのヒット・シリーズ「ボーン」の
「ボーン・アルティメイタム」の脚本を書いた
ジョージ・ノルティの監督で、
フィリップ・K・ディックの短編小説を映画化。

ニューヨークの下町の不良から下院議員にのし上がったデヴィッドは、
上院議員に挑戦。
有利と言われながら、
懇親会で酔っての醜態で、落選。
敗北宣言の練習をするトイレで、
エリースという女性と運命的な出会いをする。
ところが、
ある集団の男たちが、
二人が会うのを邪魔し始める。
デヴィッドの将来について、
何か見えない力が関与しているようなのだ・・・

というわけで、
人間の運命と自由意志の戦いという、
自己のアイデンティティーをかけた
いかにもディック原作らしい展開が始まる。
アジャストメントとは、「調整」の意味で、
アジャストメント・ビューローで「調整局」(原題)。
チラシに「運命調整局」と書いてあったが、
そこまで言っていいものか。
さいわい、事務局長は予備知識なしだったので、
「どうなる、どうなる」で観ることが出来た。

まさに事務局長好みの内容で、面白い。
後半、「どこでもドア」みたいので、
ニューヨークの街を縦横無尽に駆け抜ける場面が楽しめた。
1カ月前に通ったばかりの地下鉄の出口でロケされたりしている。

演出もカメラも
いかにも映画の特質を生かした作りで、
「プリンセス・トヨトミ」を作った日本の映画人は見習ってほしい。
もっと絵筆(カメラ)を上手に使わなければ。

観終えてみれば、
「ああ、そういうことですか」
なのだが、
事務局長の好きなディック原作なので、
5段階評価の「4」
やはりマット・デイモンでハズレはなかった。


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