大連立と内部告発  

どうやら菅さんの命運は尽きたようですが、
そこへ起こったのが、大連立
前に何度か話が出て、たち消えになっていたのが、また登場。

ただ、そう簡単にいかないのは、
「誰を総理にするか」という問題が立ちはだかるからです。
人材がいない。
小粒な人ばかり。

どうしてこんなことになったのか。
理由は簡単。
事務局長の持論。
「まともな人は政治家を目指さない」
からです。
まともな感覚の持ち主は、
実業の方に行く。
人の思惑など気にせずに起業した方がよほど楽しい。
それが分かっているから、
面倒な政治の世界になど進もうと思わない。
かくして、現実感覚のない、センスのない人ばかりが政治家になる。

今になって菅さんを下ろそうとしている民主党の人々にも相当な責任がある。
あんな、ひどい人をあなた方はトップにしたのだ。
知らなかったのか。
あの人がそういう人だということを、身近にいて。

その前の鳩山さんもひどかった。
二代続いての眼鏡違い。
その責任は重い。


ところで、
6月1日に、日本テレビが
「ザ!世界仰天ニュース                             
衝撃・・・日本のエコ&食肉偽装スペシャル」

という番組を放送したのをご存じですか?
テレビ欄に
「最悪・・日本が震かん
古い肉に殺菌・漂白し
肉にパンを混ぜて増量
食肉のプロが偽装考案
食の安全を揺るがす手口」

と書いてあるので、
多分あの事件だろうな、と思ったら、
やはりミート・ホープ事件でした。

あの事件をドラマ仕立てで
CMを除いて正味35分もやりました。
大作です。

利益を追及するあまり、
想像を絶する手口。
それは当時、食肉業界の人も驚いたもので、
パンを混ぜて増やしたり、
水道代がもったいないからと雨水をためた水で解凍したり、
考えることは出来ても、やる人はいない。

当時、事務局長は、
「この人は特殊な人だ」
と思いました。
金が欲しかったり、
人を憎んだりしても、
実際盗んだり、殺したりの
「一線」を越えることを
普通の人は出来ない。
食肉の卸でも、
こうやればもうかる、
ということは考えられる。
でも、やらない。
信用の方が大切なのを知っているから。

ところが、この人は越えてしまった
あげくの果てに
「安いものを追及する消費者に問題がある」と言ってのけた。
全く罪悪感がない

そういう特殊な人をつかまえて、
食肉業界全体がそうだと思われるのは大変迷惑です。

興味深かったのは、
内部告発者の努力で、
納入先の給食センターに告発したりしても相手にされない。
正しい告発先である農林水産省の機関に行っても受け付けてもらえない。
まさに、「『役人』とは『役に立たない人』のことだ」というとおりでした。

最後にマスコミに情報を送っても、
なかなか取り上げてもらえず、
最終的に対応してくれた朝日新聞の大スクープになるわけです。

なぜお役所が内部告発を渋るかというと、
状況証拠というのは、証明が難しい、ということがあります。
このドラマの中で、
食品のサンプルを持って来たのに受け取らないのは全く問題ですが、
通常、
「近所の店で、輸入牛を国産牛として売っている、調べてくれ」
と言われても、困るのが実情です。


事務局長のところにも内部告発者が来たことがあります。
まず、電話がかかって来て、
「自分が勤めていた店が偽装をやっている」というのです。
店の名前を聞いて驚きました。
業界で責任ある立場のお方です。
その方のお店で偽装がなされていたとすれば、
大スキャンダルで、
カメラの前で頭を下げるシーンが目に浮かびます。

証拠がある、というので、
さっそく来てもらったところ、
「松阪牛でないものを松阪牛として売っている」
という証拠というのが、
納品伝票と、商品に貼られたラベル写真のみ。
ちょっとこれでは証拠にはなりにくい。
ただ、詳しく精査するために、                          
その伝票と写真を預からせてもらえるかと言うと、
それは置いて行きたくない、といいます。
「自分は、その店をつぶして、店員が困るようなことはしたくない」
というのです。

彼の最も言いたいことは、
こんな人を重要な地位に付けている
あなたがた組織は腐っている
それを是正して、
世のため人のためになる組織に変わってほしい、
ということだといいます。
(民主党に聞かせてやりたいセリフです。)

自分はこの人を身近に見ていて、正体は分かっていた。
どうして、こんな嘘つきの性格破綻者を
その地位につけたのか。
あなたがたは分からなかったのか、
とも主張します。

まさに、さっき事務局長が書いた、
「菅さんがそんな人だということを分からなかったのか」
と同じです。

彼はそう言って、帰って行きましたが、
さて、困りました。
状況証拠だけが残り、
何も物的証拠がない。
だからと言って握りつぶすわけにはいきません。

そこでその方
(と書くのも面倒なので、業界の「カンさん」と呼ぶことにします。
地位にしがみついたり、
嘘をつくところがそっくりですので。)
カンさんに直接ただすしかなく、
ある会合で、重要な方たちがいる前で、
こういう内部告発がありました、
という話をしました。
カンさん、とてもうろたえました
そして、その従業員はクビにした人間で、
はらいせにそんなことを言っているのだ、と言います。
「自分のところはY社から松阪牛を仕入れている。
偽装はしていない」
本人がそう主張すれば、
それ以上責められないのが仲間です。

我々は犯罪者を出すことが目的ではなく、
警告すれば、今後は改めるだろう、ということで、
とりあえずはそれで終わりました。

今は反省しています。
もっと追及すべきだったと。

もしカンさんが潔白なら、
仕入れの時の牛の個体識別番号を示して、
「ほら、ちゃんと松阪牛を仕入れている」と
反証できたはずですが、
カンさんはしませんでした。
つまり、反証出来なかったのです。

また、仕入れ先と言ったY社に訊くと、
「カンさんのところとは取引がありません
と否定されました。

そして、先の会合の直後、
カンさんが内部告発者のアパートを
菓子折りを持って訪ねて行ったという事実を知った時、
「やはりクロだったか」と事務局長は思った次第です。

やがて、カンさんは、
重要な役職を辞しましたので、
そのことを内部告発者に伝えると、
「それはよかった。
今度こそ、世のため人のためになる組織になって下さい」
と言われました。


そうです。
菅さんが総理をやめたら、
民主党も自民党も、
今度こそ、
世のため、人のために頑張ってもらいたいものです。






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