電力削減  

今日は食肉市場で深刻な会議がありました。
夏場へ向けての電力削減。
この市場には、
膨大な冷蔵庫がありますから、
15パーセント削減が可能かどうか。

先日の各団体トップの会議に続き、
今日は実務者レベルの会議。
そこで東京都から出された「たたき台」の案が問題になりました。
まずあったのは、と畜頭数の減頭、
作業時間の前倒し、
作業ラインの縮小、
さらに冷蔵庫稼働時間の削減。

特に、午前10時から午後2時までの時間がピークを迎えるので、
そこをどうしのぐか。

お役人ですから、
あそこでこれだけ削り、
ここでこれだけ削りをして、
合計15パーセントの削減数字をまとめますが、
現場を持つ業界の人が、
そんなお役人の発想に賛同するはずがありません。

まず減頭が問題に。
「減頭ありき」では困る。
ただでさえ、東北でと畜出来ない状況から出荷圧力が高まっている。
これに応じられずに、
持ち帰るようなことになれば、
東京食肉市場としての使命が果たせない。
逆に、受け入れ頭数を増やして処理するくらいの
市場としての自覚を持つべきではないか。

まして、冷蔵庫を4時間も止めることになれば、
優先すべき衛生面の水準が保てない、
減頭の前に、市場全体ですべきことがあるだろう。
へたすれば、この市場が閉鎖されるくらいの覚悟で望むべき、
まだ危機感が足りない、という指摘もありました。

電力削減という「至上命令」と「現場」の相剋
今度の削減は罰則付きですから、
お役人は深刻です。
株式会社のように社長や役員会の決定で動くのではなく、
ここは各企業、各業界の複合体であり、
「やれ」という命令では動けないところが難しい。

「今回のこれはたたき台であって、
これを押しつけるつもりはない」
と説明する市場長は気の毒なほど憔悴していました。

たとえば、冷蔵庫の温度を1度上げると
どれほどの削減になるか、
各フロアの節電でどれほどの数字になるか等
のデータを持って、
連休開けに再び会議。
その時までにアイデアを聞かせてほしい、
ということになりました。

震災に続く原発問題で、
日本経済が大変な苦境に陥る余波が
こうして食肉市場にも押し寄せています。






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