保冷材準備と『ばらの騎士』  

今日は総代会の準備と保冷材共同購入の準備。
支部には文書だけではなく、
保冷材3種の見本を提供することにしました。
その方が話をしやすいと思うので。

今日は食肉市場で節電に関する会議があって、
芹田理事長が出ましたが、
なかなか大変だったようです。
というのは、この市場の中の各団体に所属する会社は
みんな冷蔵庫を持っており、
電力25%抑制、といっても、
冷蔵庫を止めるわけにはいきません。
「方針」と「実際」の間に大きな乖離があり、
そのことが大変に問題になったといいます。                    
役所の方針というのは、
「一律」で、
現場とは違いますから、こうなります。
かといって、個々の事情を優先すれば、
目標の節電など出来ないわけで、
実際はどうなるのでしょうか。


今日は、夕方から初台へ。
新国立劇場の↓「ばらの騎士」です。

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なんとなくワクワクした気持ちで向かったのは、
地震以来、こういうことがなかったためで、
やはりどういう局面にあっても、文化は必要ですね。

新国立劇場にも地震の影響はあり、
3月15日〜30日の
「マノン・レスコー」6公演は中止。

今度の「ばらの騎士」も、
招聘していた外人歌手5人のうち4人に逃げられてしまい、
主役の元帥夫人は代わりの歌手を呼べたものの、
他の3人は日本人の歌手を充てました。
歌手どころか指揮者もキャンセル
東京はとんでもない危険な場所と海外では思われているようです。
その交代関係での準備のために、
6回公演のうち、初日はキャンセルとなりました。

入り口で配るものの中には、
いつもはない↓のようなものもあり、

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開演前に、
地震が発生した場合は、
係の誘導があるまで座席に座っているように、
というアナウンスと字幕が出ました。

ついでに書くと、
↓のような注意書きもあります。

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これは幕切れなどで
「フライング」の拍手があるため。
「乗り出さないでくれ」というのは、
アナウンスで何度も言っていましたから、
結構あるようです。
                                           さて、この「ばらの騎士」。
リヒャルト・シュトラウスの代表作と言われ、
初演時(ちょうど100年前の1911年)大ヒットで、
世界中のオペラハウスで上演された作品。
なのに、今まで事務局長は、
何回観ても、この作品の良さが分かりませんでした。
それは無理もないので、
前の晩、若い男と一夜をすごした元帥夫人が
時と共に容色の衰えることを悲しみ、
若いツバメとの別離を予感して嘆いても、
そんなことに男が共鳴するはずもありません。

その若いツバメは、
若い女性と一目惚れして、
元帥夫人のもとから去っていくのですが、
元々浮気をしているわけで、
そのことを嘆く元帥夫人に
同情などしたくもありません。

そこに「世の中が移り変わっていく時代の喪失の哀しみ」を感ずる、
というのですが、そうなのか。

かなり幅広い受容力を持つ事務局長でも苦手の分野はあり、
たとえば、オースチンの原作を映画化した、
若い女性の恋愛沙汰など、
全然感性がありません。

そういうわけで、
この「ばらの騎士」、
どうも苦手なオペラ
METライブビューイングでは、
観るたびに律儀にブログで感想を書いていますが、
「ばらの騎士」だけは、
どうにもまとめきれないでいるうちに、
ずるずると時間が過ぎて、
感想を掲載しなかった唯一の作品となりました。

その上、今日は代役ばかりの公演。
始まった途端に、
主役の二人が声量も演技力も不足であることがすぐ分かり、
歌声がオーケストラの音でかき消されてしまうような状態に、
う〜ん、せっかくワクワクしながら来たのに、今日はハズレか、と失望しました。

しかし、第2幕になって、
地震にも原発にも逃げることなく出演してくれたフランツ・ハヴラタが大活躍。
オックス男爵役を得意としているだけに、
闊達で細やかな演技で舞台をさらいました。
声量も十分。
他の出演者とは格が違うところを見せました。
やはりオペラは歌の力と演技力がある人がいると、
俄然面白くなります。

外人たちが逃げてしまったおかげで、
3つの重要な役が日本人のオペラ歌手に回ってきて、
これは良いことだと思いましたね。
ゾフィーの安井陽子など、頑張っていましたし、
若い歌手たちにステージに上がる機会をもっと与えるべきです。

演出はオーソドックスで分かりやすく、
始めて事務局長、「ああ、こういう話だったのか」と納得した次第。
ということは、
もしかして前には毎回眠っていたのかもしれません。

「自粛」の風潮の中で、
こうして公演を敢行した努力に惜しみない拍手を送りました。


ところで、
「ばらの騎士」、
いい題名だと思いませんか?
「薔薇」を「ばら」とひらがなにすることで、
ロマンチックな香りが出ました。

オペラの題名というのは、
当時の命名者のセンスが光っており、
「魔笛」で文学の香りが出ました。
「魔法の笛」では、子供の芝居になってしまいます。

「魔弾の射手」も同じで、
「魔法の弾丸」でなく、「魔弾」。
こうでなければいけません。






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