中曽根さんと『ペイ・フォワード』  

↓は、今日の産経新聞に掲載されていたコラム。

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(小さかったら、拡大してお読み下さい。)

菅首相は政党政治家と対極にある「市民政治家」であり、
信念や一貫性よりも
短期的で新鮮な反応を求められるために、
危機を「長期的視点」で乗り越えることをせず、
局所的反応で対応し、
それが支持率を落としてきた原因だ、
と断じている。

このたびの内閣改造も、
局所的な反応で、
目玉であった与謝野さんの起用も同じ。
与謝野さんにあるのは、「政策力」であり、
厳しい局面を打開するような「政治力」ではない
と、重ねて断じている。

冒頭の方では、
政治家には謙虚さが必要だが、
その一方、
揺るぎない自信と決然たる態度、
勇気、的確な判断
も必要だ、とも言っている。

さすが中曽根さん。
お年を召しても、慧眼は衰えていない。

今の政治家が小粒になったのは、
その視点が世界や国家になく、
せいぜい「市」の狭い視野で、
非常に局所的であるというのは、そのとおりだ。

菅政権が衆議院での3分の2を確保するために、
社民党との連携を模索しているのも、
まさに局所的対応。
小沢問題もそうだが、
視点が国会や永田町の中にしかないということにも、
今の政治の欠点がある。

「国家」ということで考えれば、
↓やはり産経のコラム。

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中国の昔の王が
横暴な隣国からの
駿馬を譲れ、妃を譲れという要求には、
いきり立つ側近を抑えて聞き入れたが、
増長した隣国が、
両国の間にある土地を求めて来た時、
応じようとする側近を切り捨てて、
全軍を率いて隣国を討ったという。
その時言ったセリフが
「地は国の本(もと)なり」

国というものは、
国土・国民・主権
の3つのものによって成り立っている。
尖閣問題、竹島、北方領土は
まさに国土を侵されているのだし、
拉致問題は国民の生命・財産の問題だ。
そのことに鈍感な政治家が多すぎる。
視野が市民レベルであれば、
国土の問題まで見えないのは当たり前だが。

まさに拉致問題と領土問題は、
政治家の姿勢を問うリトマス試験紙なのだ。


ここで話題が変わります。
文体も変わります。

旧聞で恐縮ですが、
「タイガーマスク」がした行為に刺激されて、
様々な善行が広がっていくのを見て、
「ペイ・フォワード 可能の王国」
という映画を思い出しました。

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ミミ・レダー監督の
2000年のアメリカ映画。
ハーレイ・ジョエル・オスメント、 
ケヴィン・スペイシー、
ヘレン・ハント
ジョン・ボン・ジョヴィ
らが出演。

ラスベガスの中学校の社会科の授業で、
先生が生徒達に、
「世界を変えるためには、何をしたらいい」
と問いかける。
生徒達が次々と幼稚な答えを述べる中、
トレバーという少年が
「ペイ・フォワード」という
驚くような提案をする。

ペイ・フォワードとは
直訳すれば「前に向かってお返しする」の意味で、
自分が受けた思いやりや善意を、
その相手に返すのではなく、
別の3人の相手に渡すというもの。

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人から受けた善意を3倍に増やして他人に回すことで、
3倍、9倍、27倍・・・と、
次々と善意が拡大して、
やがては世界を覆い、
その力が世界を変える、というもの。

同級生があざ笑う中、
教師の母親が密かにこの運動を始め、
遂にはテレビに取材されるなど、
波紋は着実に広がっていくが・・・

というストーリー。
「不幸の手紙」の善意版。
善意の思いやりを
本当に一人一人が実践すれば、
世界は変わるという、
一つの夢。
「タイガー・マスク」に倣った人たちの心の中に、
その思いが灯ったことでしょう。





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