野菜の高騰と『蛮幽鬼』  

ご存じのとおり、
今夏の気候の影響で野菜類が異常に値上がり
そのあおりを受けて、
組合がしているじゃがいも、玉ねぎの共同購入かつ助成事業は
コスト的に大変なことになっていますが、
先週末もじゃがいもの安価提供を発表したばかり。
根底にある考え方は、
「高い時にこそ、安く提供すれば、組合員に喜んでもらえる」
というものです。

しかし、
無限の補助は出来ないので、
玉ねぎの安い輸入ものについて模索しましたが、
結果は無理と分かりました。
理由は、これだけの数(1千箱近い)を揃えるのは無理で、
あちこちから寄せ集める結果、
品質が不揃いになり、
ある店には良いものが行っても、
他の店には悪いものが行く可能性がある。

品質を揃え、かつ数も確保するには、
国産で、しかも、
定評のある産地から数をまとめられるルートに頼る他なく、
となると、組合が長年かけて作って来た仕組みを守らざるを得ない。

値段の安いものなら、いくらでもやれますが、
品質を確保するのはなかなか難しい、
という現実を突きつけられました。

ということで、しばらくは
野菜高騰のあおりを受けながら、
頑張っていくしかありません。
組合員の皆様は、この事情をよくご理解下さい。


ところで、
APECにおける日中首脳会談の様子を見ましたか?
菅さんのメモを見ながらの挨拶。
それをあきれたような顔で見ている胡錦濤さん。
役者の違いを見せつけられた格好でした。
「尖閣は日本固有の領土である」
と表明したそうですが、
表明は誰でも出来、
問題はそれを相手に認めさせることでしょうに、
それを「表明した」と言って自慢している。
なんとも不思議な話です。
「尖閣は自分の国の領土だと言うんですか。
意見が合いましたね。
私も尖閣は自分の国(中国)の領土だと思っているんですよ」
と相手は言うでしょう。

尖閣も北方領土も竹島も
日本領土として主張できるだけの根拠があるのですから、
ちゃんと理論武装したらいい。
一度、総理がテレビカメラの前で、
「なぜ、そこが日本固有の領土なのか」
を説明したらどうでしょうか。
中にはよく知らない国民もいるのだから。
そうやって国論を一つにまとめた上で
中国、ロシア、韓国に立ち向かえば
全然違うでしょうに。

要するに腰の座り方の問題で、
それがないからなめられるのです。

ビデオを流出した保安官の逮捕は見送ることになりそうですが、
国家機密とは何なのか、
政治家が国益に反することをした時、
公務員はどう行動すべきか

を一度裁判の中で、
やってみたらどうか、
という気がします。
日本人の悪いクセで、
「あいまいなまま幕引き」というのは困ったものです。

日曜日のテレビでも、
民主党の議員がテレビで政府の措置の正当性を
ぐだぐだ理屈をこねていました。
理屈と膏薬はどこにでも付くのですから、
主張するのはかまわない。
しかし、その主張した結果は民主党に跳ね返っていく。

事務局長は食肉公正取引協議会の専務もしていますので、
いろいろな問い合わせに答えます。
中には、不当な表示を理屈で言い抜けようとする人がいます。
その時、事務局長はこのように言います。
「あなたがその主張を貫くというなら、
どうぞ、そのように表示して下さい。
しかし、消費者が疑問を持って、
あなたがその理屈を述べた時、
消費者は、ああ、この店は、へ理屈で
こんな誤魔化し表示をするんだ、
と信用を失いますよ。
それでもいいなら、どうぞ、おやり下さい」

今、政府がしていることも同じ。
そういう主張をしたいなら、すればいい。
しかし、その結果、国民の信用を失うのはあなた方だ。
そして、国民は「選挙」という手段で報復することが出来る。
事実、菅政権の支持率は危険水域まで来ている。
今選挙をすれば、民主党はほろ負けに負けるだろう。


[映画紹介」

ハイビジョンで撮影した映像が
映画館のスクリーンに拡大上映されて
楽しめるようになったのは、
この数年のこと。
事務局長がよく紹介するMETライブビューイングは代表だが、
それ以外に
歌舞伎の舞台を映像化した「シネマ歌舞伎」や「ゲキ×シネ」、
宝塚のものや外国の劇場のオペラ上映など続々と増えている。

「ゲキ×シネ」では、
劇団☆新感線の舞台が上映されているが、
その最新作が「蛮幽鬼」

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昨年新橋演舞場で上演されたものの映像化だ。

ゲキ×シネの中でも、
今度のこれは一番の面白さ。

物語の舞台は、架空の国、鳳来(ほうらい。感じとしては、日本の平安時代。)
大陸の強国、果拿(かだ)の国(感じとしては、唐)
に留学した4人の若者がいた。
帰国が近づいた時、
4人のうちの1人、土門は
無実の罪を着せられ、脱出不可能な監獄島へ送られる。
10年の歳月が流れ、
復讐への情熱だけで生き抜いた土門は、
牢獄で知り合ったサジと共に脱獄し、帰国を果たす。
容貌が変わってしまった土門は、
帰国後、裏切り者の友人たちと接触して、
復讐の機会を狙う。
しかし、それは、個人の復讐だけでなく、
国と国を戦わせしめる
国家存亡の戦いとなっていく・・・。

面白い。
展開がスピーディー。
登場人物が立っている。
殺陣が流麗。
セリフがいい。
そして、何より、役者一人一人がかっこいい。

日本の商業演劇の新しい夜明けを感じさせる。
多分、江戸時代の民衆は、
歌舞伎をこのように迎えて楽しんだのだと思う。
そういえは、
作:中島かずき、演出:いのうえひでのりの一連の作品は、
「いのうえ歌舞伎」と既に呼ばれている。
この二人は、間違いなく天才

事務局長は、東映時代劇が
「笛吹童子」や「三日月童子」などを上映していた頃、
一人で映画館に出掛けて熱狂していた世代。
その頃を思い出しつつ、
全く飽きずに観た。

現代日本の姿も浮き上がり、
「この国はどこに行くのか。
誰が漕ぎ手になるかということばかり争って、
船がどこに向かうかを誰も考えていない」

などというのは、
今の政治に対する強烈な批判になっている。

上川隆也が復讐に燃える男を熱く演じていい。
謎の暗殺者を演ずる堺雅人は、はまり役。
土門の恋人で、大王の妃を演ずる稲森いずみも、切なさがあっていい。
早乙女太一もきれいな舞いを見せる。
その他、知らない役者ばかりだが、
誰もがキャラクターが明白で
見せ場もあり、魅力的。

入場料は2500円で、シニア割引もなく、割高だが、
高い入場料を損したとは全く思わせない。
丸の内TOEIでは、3時からの1回のみ。
19日(金)で終了。






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