亡国の政治家と『アリエッティ』  

秋の関ブロ大会の準備を着々と進めました。
8月1日に関ブロ事務局を経由して案内を送付。
各県組合から
参加者名簿の提出、参加費の送金などを受けます。

6年前の全国大会を思い出しますが、
あの時は四十数県の組合が相手、
今度は関東の9県が対象ですから、
スケール的には、楽。
それに宿泊がないので、
部屋割等の手配も不要です。

心配といえば、天気だけ。
なにしろ、東京湾クルーズでの懇親会、
という新企画がありますので。


来年度予算の概算要求が始まった途端、
「いつか見た光景」が現出した。
予算削減に閣僚が猛反発しているという。
各大臣が各省の立場でものを言えば、
そういうことになるだろう。
しかし、今の日本には
財政を建て直すという大課題があるではないか。
省が太って国が滅んでは何にもならない。
どうしてそういう観点から議論できないのか。
亡国の政治家たちにはほとほとあきれる。

その一方で、国会議員の歳費の「日割り法案」などというのが出てきた。
新参議院議員が26日からの勤務で
6日間なのに1カ月分の給料をもらうという
悪しき慣行を是正するものだ。
これが今後の政治を占う試金石となる。
「総論賛成、各論反対」で、
口では高邁なことを言うくせに、
いざ自分に利害が及ぶと途端にだらしなくなる国会議員が
どれだけ本気で改革にのぞんでいるかが分かる。
この法案を葬り去るようなら、
国民の失望感は高まるだろう。

先日の「TVタックル」で、
国会議員の飛行機やJRの無料特権についてなくせと言った発言を
評論家の三宅さんが一喝して、
「そんなつまらない提案に耳を貸すことはない。
活動してもらうために、もっと出してやろう、というべきなのだ」
と言っていたが、
それは建前論。
それだけの特権を与えるだけの仕事をしているように見えないから
そういう議論が出て来るという、庶民の感覚を忘れてはならない。
三宅さんもヤキが回ったか。
大竹まことが、フォローしていたが、大竹、意外といいやつだ。

事務局長は、国会議員の数を減らして、
プロの政治家集団を作ったなら、
彼らを優遇するべきだと思っている。
歳費だけでなく、
優秀な政策秘書を沢山付けてやるべきだ。

昔の侍や戦前の軍人たちが優遇されていたのは、
いざとなったら命をかけて国を守る人たちということで
尊敬の念を集めていたからだ。
今の政治家にその気概があるか。
「代議士」というのは、
国民に代わって議論する命がけの侍のことなのだ。


[映画紹介]

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西のピクサー、東のジブリ
良心的な作品を連発して、
信用と興行的成功を得ている二つのアニメスタジオ。

その両者が「トイ・ストーリー3」
「借りぐらしのアリアッティ」で対決している。

共通点を探ると興味深い。
どちらも「小さなものたち」の話。
おりしも「1Q84」では「リトル・ピープル」が出ている。
「人間に知られてはいけない掟」というのも
3者の共通点。

しかし、切り口は正反対で、
CGアニメと手書きアニメ、
男の子の話と女の子の話、
冒険・挑戦の話と受容・諦観の話、
苦くブラックな話と甘くやさしい話、
などいくらでも上げることが出来る。
その根底には東洋と西洋の違いが大きく横たわっている。

心臓に病を抱えて田舎の別荘にやって来た少年が
床下に住む小人一家の女の子・アリアッティに遭遇する。
少年はこの古い館に住む小人たちのことを
母親から聞いていた。
しかし、存在を知られたことで、
アリエッティの一家は引っ越さなければならなくなる。

出会いは即別れになるという
悲しいさだめ。
少女の初恋物語として見ると、
切なく、甘く、やるせない。
それを音楽が盛り上げる。
アリエッティのきりりとした顔もいい。
男らしい父親も素敵だ。

小さき者からの視点の映像が卓抜で、
父親と一緒に初めての「借り」にでかける描写は特に素晴らしい。
釘で作られた階段や
特製のエレベーターなど、
想像力を刺激する。

途中、絶滅する種族の話が出てきて、
おう、そういう方向に話がいくか、
と思ったが、
これはさらりとした感じで通り過ぎる。
この滅びゆく者の美学がもっと出たら、
大人の胸を打つ作品になっただろう。

そのため、やや食い足りない印象。
だが、しみじみと心に残る作品で、
「トイ・ストーリー3」が、
観た後、高揚を伴った幸福感に満ちるなら、
こちらは静かな諦観を伴う幸福感を与えてくれる。

5段階評価の「4」





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