総代会資料発送準備と『愛の妙薬』  

総代会資料の発送準備完了
意外に早く出来てしまったので、
郵便局に持ち込みたい誘惑にかられながら、
週明けまで温存。

総代会前後に必要な文書関係も揃ったので、
ちょっと一安心です。


夕方からは新国立劇場へ。
今日の演目は『愛の妙薬』
新プロダクションです。

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1832年、
ミラノのカノビアーノ劇場で
(当時スカラ座は経営危機に陥っていた)
作曲家の職場放棄で
舞台に穴が空きそうになった劇場が
速筆で有名なガエターノ・ドニゼッティに、急遽、新作オペラを依頼、
(ドニゼッティは70本もオペラを書いた)
これも速筆の人気台本作家フェリーチェ・ロマーニ
(ロマーニは90篇以上のオペラ台本を書いた)
他人の作品を焼き直した台本を1週間で書き上げ、
これをドニゼッティは2週間で作曲。
舞台にかけたところ、大ヒットとなり、
今だに世界中で上演され続ける名作となった。

というのは、伝説で、
実際は4〜5週間かかった、
という説もある。
多分、2週間でとりあえず書き上げ、
その後の修正を加えて1カ月ということのようです。

有名なテノールのアリア「人知れぬ涙」を始め、
親しみやすい曲が
歌手にそれぞれ配置されており、
二重唱、三重唱も豊富。
ドニゼッティも腕の見せ所と頑張って才能を投入、
初演後、
あまりの好評に、
「褒められ過ぎ」とドニゼッティは恐縮、
しかし、あっという間にイタリア全土で上演され、
世界中に広がっていくのですから、
名作が生まれるきっかけというのは、
案外こういうものかもしれません。

実は、事務局長、この作品、初めて。
食指が動かなかったのは、
スペインの田舎を舞台にした他愛もない恋愛喜劇
というのが、どうも観る気を起こさせなかったようです。

実際、観てみたら、
本当に「他愛もない」内容。
しかし、音楽は素晴らしい
「人知れぬ涙」など、本当にテノールの10本の指に入る名曲。

上演時間も第1幕65分、第2幕55分と
休憩を入れても2時間半で終り、ちょうどいい。
でも、苦痛の2時間。
というのは、演出が
「またか」というモノだったからです。

↓のような象徴舞台。
新演出なので、写真がなく、デザイン画。

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「スペインのピレネー山脈あたりのバスク地方」
など縁もゆかりもない、
本の倉庫みたいな場所で展開。
怪しげな薬売りドゥルカマーラは、
飛行機に乗って登場。

牧歌的な農村を舞台に、
純朴な農民の衣裳で展開したら、
きっと楽しい気分になれただろうな、
と想像しつつ観ました。
つまり、演出が音楽の邪魔をしている例。

この演出家(チェーザレ・リエヴィ)は、
もともと演劇畑の人で、
登場人物の一人アディーナが、
始めの方で「トリスタンとイゾルデ」を村人に読み聞かせている、
というだけの手がかりで、
新プロダクションのキーワードを「本」に設定した、
というのだから、
観客にとっては迷惑な話です。

プログラムを読むと、この演出家、
合唱団をほめそやし、
「これまでメトロポリタン歌劇場の合唱団が世界一だと思っていましたが、
それ以上です」

などとすごいことを書いている。

オペラですから、
歌手に力があれば、
どんな演出でも、
胸に届くものですが、
歌手陣がまた非力で、
よくもこれほど演技力のない人を揃えたものだ、
と思うほどひどい。
ソプラノもテノールも美声とはほど遠い濁った声で、
ネモリーノを演じたジョセフ・カレヤ (カレーハとも)は、
METライブビューイングで観た
「ホフマン物語」のホフマンと同一人物とはとても思えない。
調子が悪かったのだろうか?
この役は、パヴァロッティみたいに
愛嬌がないといけないと思いますが。

演技的に演出の配慮が全く行き届かず、
合唱も右往左往。
若い声楽家にオペラの合唱をさせた時の典型。
合唱の動かし方で演出力はすぐ分かります。

常々新国立劇場は1.5流と思っていましたが、
今日の舞台は2流
12年半たってもこんな舞台を作るようでは・・・。
年間会員なので、
この後、11本も観るというのに。

いかん、
また高い金を払って、文句ばっかり言っている。


ちょっとがっかりだったので、
口直し (?) に、夕食は焼肉を。

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↑左の肉は、「王様ハラミ」という名前がついており、
かなり大きく、肉厚なので、
↓ハサミで切って食べます。

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↓は、「すき焼きカルビ」という名前がついており、

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↓のように、たれと玉子を肉にからませて食べます。

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ちょっと甘めですが、
面白い食感。


オペラと焼肉の、花の金曜日でした。







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