一段落と『月に囚われた男』  

何ですか、今日の寒さは !
天気、しっかり仕事をしろ !
納入期限を守って、春をちゃんと持って来い !
という感じですね。
夜は雪まで混じって驚きました。


昨日の理事会で承認された総代会の議案
印刷所に渡しました。
この段階でも小さなミスが発見されたりして、修正。
手を抜いた時に限って大きなミスが出るので、
注意が必要です。

ミスの原因は、たいていは「思い込み」。
予防方法としては、
その資料を一度声を出して読んでみるのが一番いい。
理想的には、これを二人でやるのがベスト。
というのは、読む方は読むことに神経を奪われるので、
それを耳で聞きながら目で見るという
客観視する存在が必要だからです。

結局一人ですることになりますが、
やはり読んでみるとミスは見つかります。

新聞原稿の方は読みませんが、
画面だけで書くのではなく、
必ず一度プリントアウトして読んでみるのも、
文章を客観視する、
という意味で、必要です。

こちらも入稿して、一段落。
こういう週末はいいですね。


高校生の頃、中間試験や期末試験の後は
必ず映画を観たように、帰路は映画館へ。
恵比寿ガーデンシネマで上映中の
『月に囚われた男』

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舞台は近未来の月。
地球の資源が枯渇した時、
月でクリーンな代替エネルギーが発見され、
その採掘のため月面基地「サラン」が作られている。
(「サラン」は、基地の壁に同音のハングルが書かれており、「愛」の意。
コンピューターが韓国語をしゃべったりするのはなぜか。)

その月面基地には今、
サム(サム・ロックウェル)が仕事についており、
エネルギー源である鉱石を採掘して、地球に送っている。
3年間契約でたった一人で従事し、
話相手はコンピュータ(ケヴィン・スペイシーが声の出演)だけ。
交信装置の故障で、
地球との通信が出来ず、
妻との古いビデオレターを繰り返し見ては孤独を癒している。
しかし、任務終了までいよいよ2週間となり、
サムは地球に戻って妻子に再会する日を楽しみに待っている。

そんな時、サムは採掘の現場で事故に遭い、
鉱石の中に閉じ込められ、
頭を打って失神する。
気付いた時は基地のベッドに寝ており、
その側には、自分そっくりの男が立っていた。
どうやらその男に救出されたらしい。
しかし、その男はどこから来たのか。
この基地には何か秘密があるようだ。
自分の使命は何だったのか。
そもそも自分とは何なのか。

この続きを書くと、殴られるので、書きません。
後は自分でお確かめいただきたい。

実に面白い
今公開中の「第9地区」と並ぶ面白さ。

「第9地区」は、
南アフリカのヨハネスブルグの上空に宇宙船が現れ、
故障で母星に帰れない異星人が難民となる。
居住区がスラム化したので
強制移転の話が持ち上がり・・・
という中で
現代の難民問題や人種差別の問題が二重写しになる。

一方、この「月に囚われた男」は、
真相が究明される中で、
現代の世界が抱えるある問題
やはり二重写しになって来る。
その経過は実に巧み。
原作はなく、オリジナルの脚本(ネイサン・パーカー)。

ほとんどが月面基地内で展開するが、
全く飽きさせない。
監督はダンカン・ジョーンズ
デヴィッド・ボウイの息子だそうだが、
親の七光など関係ない、堂々の才能。
PV経験ありとはいえ、
映画初監督でこれだけの作品を作るのだから、たいしたものだ。
英国映画も奥が深い。

ビデオレターなどの映像画面で
他に俳優は出て来るが、
基本的にはサム・ロックウェルの一人芝居
それでこれだけのサスペンスとスリルが生まれる。
ほとほと感心する。

ワン・アイデアを上手に生かして
現代を切り取って震撼させる、知的満足度の高い作品。
たった一つの食材を使って、
調味料と腕だけで
うまい料理を食べさせてくれる匠の技だ。

原題は「MOON」だが、
趣旨をくんで、うまい日本題をつけた。

「惑星ソラリス」や「2001年宇宙の旅」などを彷彿とさせながら、
それとは違うユニークな世界を
しかも低予算で作ってみせた。
睡眠不足なのに、後半は瞠目して観た。
脱帽。
5段階評価の「4.5」







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