常務会準備と『シモン・ボッカネグラ』  

月が変わったので、
常務会の準備を開始。
ついこの間新年を迎えたと思ったばかりなのに、早すぎる

各方面から入って来る情報では、
国の補助金事業に地殻変動が起こり始めているようだ。
今まで天下りの外郭団体を通過させた事業は、
トンネルのような団体を通さずに
直接実施主体に手を上げさせるとか、
イベント的な事業には、国はもう金を出さないとか。
民主党政権の事業仕分けの影響だろうが、
自民党時代には決してできなかった
税金の無駄使いの排除という点では、
歓迎すべきことだ。

今読んでいる
地井戸潤「鉄の骨」
公共事業の談合の話。
あってはならない違法行為を
「業界が生き抜くため」と称して続けている
建設業界の人間模様を描いている。
悪いとは知りながら「必要悪」として
だらだらと続けていくことは、
一度どこかで断ち切らなければならないのだが・・・。


帰宅後、バンクーバーオリッピックの閉会式の模様を録画で観る。
開会式同様、
会場の機能と映像を上手に使った演出。
あの会場の床は一体どうなっているのだろうか。
ただ、後半、ロック会場になってからは、
なんともはや。
それと、男女のアナウンサーの無内容なかけあいは何とかならないか。


ここで、一昨日(土曜日)書けなかった
METライブビューイングの「シモン・ボッカネグラ」

クリックすると元のサイズで表示します

今シーズンのMETライブビューイング9作品のうち、
「トゥーランドット」に次いで期待していたもの。
というのは、
あの「三大テノール」のプラシド・ドミンゴがバリトンを歌う
二階級制覇みたいな話ですが、
もともとドミンゴは初期の頃バリトンを歌っていたので、
不思議はありません。
バリトン出身のテノールというのは、
大変深みのある声になるんです。

しかも、ジェノヴァの総督を演じ、
政敵との闘いと娘への愛に苦しむこの役柄はぴったり。

クリックすると元のサイズで表示します

政治家としての器量と
元海賊の豪快さと
父親としての情愛の
3つを演じて、
まさに千両役者王者の風格
娘の幸福を祈りつつ死んでいく終幕は涙なしには観れない。

ヴェルディ20番目の作品。
既に「マクベス」「ナブッコ」「リゴレット」
「トロヴァトーレ」「椿姫」と
歴史に残る作品を生み出していたヴェルディですが、
1857年のヴェネツァでの初演は見事に大失敗。
歌手も悪かったらしい。
この時ヴェルディ43歳。
24年後に台本作家を代えての改訂版を
1881年にミラノ・スカラ座で上演して、今度は大成功。
(公式プログラムの「1991年」は誤記)
ヴェルディは既に68歳の熟年期に。
昔の失敗を
24年もたってリベンジしたのだから、
この作品に愛着があったのでしょう。
現在上演されているのは、この改訂版。

実に重厚
なにしろソプラノは一人しか出ず、
テノールも出て来るが、
重要な役はバリトンとバスで
男声同士の重々しい歌が続く。
政敵フィエスコを歌った大御所ジェイムズ・モリスがものすごい存在感で
作品を引き締める。

幕間インタビューで、
ドミンゴがMET出演800回に対して、
モリスは900回も出ているというからすごい。
ドミンゴがこの中のテノール役をする時、
「誰が歌うんだ」
「メキシコの若造だよ」
という会話があったというエピソードも面白い。

ジャンカルロ・デル・モナコの演出は
この作品の風格を壊さない本格的なもの。
特に装置が立派で、
第1幕第2場のジェノヴァ共和国会議場↓は、

クリックすると元のサイズで表示します

天井画まである。
場面転換の時、
この装置は歌手を乗せたま、ままるごと移動して来る。

ジェイムズ・レヴァインへのインタビューは、
冒頭。
オケピット内で解説を始めたルネおばさんが
ピットの入り口でレヴァインと話をして送り出す。
たまりませんなあ。


ところで、
本家のメトロポリタン歌劇場が
2010〜2011年の上演作品を発表。

新演出は次の7本

ラインの黄金
ワルキューレ
ドン・カルロ

椿姫
ボリス・ゴドゥノフ
中国のニクソン
オリー伯爵


後はレパートリーで、うち
METライブビューイングで上映済みのものは、次の10作。

ボエーム
カルメン
ホフマン物語
魔笛
ロメオとジュリエット
オルフェオとエウリディーチェ
シモン・ボッカネグラ
トスカ
アルミーダ
ランメルモールのルチア(ナタリー・デセイ主演)


それ以外

ナクソス島のアリアドネ
カプリッチョ
ペレアスとメリザンド
コシ・ファン・トゥッテ
ドン・パスクヮーレ
西部の娘
アウリスのイフィゲニア

スペードの女王
リゴレット
トロヴァトーレ
ヴォツェック

赤字は、METライブビューイングでやる予定の11作







AutoPage最新お知らせ