監査会と修復作業と『廃墟に乞う』  

今日は監査会
第3四半期の経理内容を監査していただきました。

特に問題はなし。
現状の為替なら本会計は黒字になることを説明しますと、
予定より少ないとはいえ
両組合合わせて6千万5百万円もの利息を獲得し、
職員の昇給もしてボーナスも出し、
予定通りの事業を十分こなして、
組合員に喜ばれて、
今のご時世で黒字決算とは立派である
とのお誉めの言葉をいただきました。
やはり、人間ですから、誉められれば嬉しくなります。


昨日書いたとおり、
フロッピィが破壊されたので、
その文書の修復作業
修復されたものは傷ついていて、
膨大な繰り返しになっており、
その重複部分を削っていきます。
さいわいプリントアウトしておいたものがあるので、
それを見ながら作業が出来ます。

たしか「リング」の作者の鈴木光司が、
パソコンの中の小説の原稿を失ってしまい、
それを泣く泣く打ち直した話を読んだことがあります。

組合でも10年ほど前、
総代会の資料が消失。
毎年上書きしていたものだったので、
保存データがなく、
パートさんに打ち直していただいたこともありました。

パソコンの経理データや
新聞の編集データは毎日バックアップしています。
経理データは、繰り越しの時には
バックアップをMOに2枚取って
別々に保管していますが、
さいわい使うはめに陥ったことはありません。

昨日以来、
保存文書フロッピィと印刷用のフロッピィを別にし、
問題の信頼性のないFDDには、
その印刷用フロッピィを入れるように用心しています。

世の中が便利になった分、
いろいろ注意するべき項目も増えていきます。


[書籍紹介]

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タイミング良く、直木賞を受賞した作品。
ジャンルで分けると、警察小説。

北海道警察の刑事・仙道孝司は、
ある事件で起こったトラウマにより、
精神に失調を生じ、
自宅療養を命じられているが、
そのさ中、友人知人を通じて、
様々な事件の捜査を依頼される。
療養中の立場で捜査は出来ないが、
あくまで私的な行為として、
事件にかかわっていく。

『オール読物』に不定期連載された短編6篇を収録。
いずれも現代を切り取ったような事件であると共に、
その背後にある人間の業のようなものを描くことに成功している。
このあたりが直木賞受賞となったゆえんだ。

リトル・シドニーやオージー・ビレッジと呼ばれる
オーストラリア人が多数住む別荘町で起こった殺人事件
を描く「オージー好みの村」。

最近千葉で起こった殺人事件が
13年前に担当した事件に類似していることに気付いた仙道に
その犯人が接触して来、
犯人の極貧生活の過去と不幸な人生に思いを馳せる「廃墟に乞う」。

若い漁師が漁協幹部を刺殺した事件を調べるうちに
背後に隠された動機に行き着く「兄の想い」。

失踪した娘の捜索を頼まれて
被疑者も交通事故で死亡した
死体無き殺人事件に取り組み、
娘の死体の埋められた場所に行き着く「消えた娘」。

牧場主の殺害事件の背後にある父子の関係に入り込んでいく中、
過去の殺人事件との関係と、
復讐をこめた教唆に行き当たる「博労沢の殺人」。

女性レストラン・オーナーが焼かれた殺人事件で
被疑者となっている女性の姉から頼まれて
捜査していくうちに、
隠された陰謀に気付いていく「復帰する朝」。
この中で仙道がトラウマを得た事件が明らかにされ、
仙道の復帰の道が示される。

どの事件も、
事件の解決よりも
背後にある人間関係の中に潜む
悪魔的所業がえぐり出され、戦慄する。
どれも一筋縄ではいかないが、
味わい深い余韻を持っている。

映画にするよりは、
テレビのミニ・シリーズにしたら中々いい味を出すだろう。
同じ原作者の「笑う警官」を目茶苦茶にした
角川春樹にだけは監督をやらせないでほしい。






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