新聞終了と新会場と映画2本  

午後でかける用事がありましたが、
それまでに新聞編集は完了
発送名簿の整理も終了。
とっくに組合員でなくなっているのに、
何年もの間機関紙が送られ続けていた人が相当数いました。
長い人では、昭和の時代から。
これから毎年12月にはチェックをかけるようにします。

夕方から都内某ホテルへ。
来年の新年賀詞懇親会の会場となる予定のところを下見。
今までのホテルパシフィックの萬葉の間が1000uのところ、
今度の会場は550u。
狭く感じるのではないかと心配していたのですが、
決してそんなことはなく、
今までが超ゆったり使っていただけのようです。

まだ総務部会、常務会にもかけていないので、
ホテルの名前はここには書けませんが、
部屋の写真は↓このとおり。

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色調も上品で立派な会場です。
お楽しみに。


実は、はっと、とんでもないことに気付いてしまいました。
今年になって、
まだ映画を1本も観ていない。


三が日日本にいなかったことと、
正月映画は既に12月中に観てしまっていたからです。
昔は正月映画と言えば、
12月下旬に公開するものでしたが、
今は11月頃からのロングランとなるので、
正月休みには、もう観るものがない、
という状況が出来上がってしまうのです。

で、新聞編集も終わったことだし、と観た映画が、↓これ。

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1949年のパリ。
大使館勤めの夫に付いてきたアメリカ女性のジュリアが
フランス料理に出会い、
名門ル・コルドン・ブルーで料理を学ぶ。
長年の間、書きためたレシピを、
苦労の末、本にしたら、ベストセラー。
テレビの料理番組にも出演して、人気者に。
ジュリアの本は、大変な影響を与える。

さて、その50年後のニューヨーク。
公務員で29歳のジュリーは、
作家になる夢も破れ、
ニューヨークの下町のぼろ家に住み、
市民の苦情を処理する係で鬱々と過ごしていた。
人生を変えたいと焦るジュリーは、
尊敬するジュリアの料理本の524のレシピに
365日かけて毎日挑戦し、
それをブログに掲載し始める。

という二つの話を
50年を隔てて並行して描く。
この手法がなかなかいい。
ジュリアにはジュリアの苦しみがあり、
ジュリーにはジュリーの悩みがあり、
その二つを同時に描くことで
重層的に人間の営みが見えて来る。

この二人は共に実在の人物で、
二人の書いたそれぞれの本が原作。
つまり、原作が2つあるというのも面白い。

ジュリアを演ずるメリル・ストリープは、
185センチメートルの長身の役。
以前、エレベーターで偶然一緒になった経験があり、
小柄な人だと知っていたので、
これも映像のマジックらしい。

夫役のハゲのスタンリー・トゥッチは、
ますます味が出て来た。

余談だが、子供の詩で、
「お父さんが大好き。
お父さんみたいにハゲたいなあ」

というのがあるそうです。
泣かせるね。

ジュリーを演ずるエイミー・アダムスは、
歳なのに、可愛いね。

二人とも「食べるのが大好き」なのを
明るく演じている。
食べるものを好きな人は、人生を豊かにするね。

50年の歳月を間に置く二人が
レシピを挟んで、どう出会うか。
これもなかなか人生の苦さを感じさせていい。

監督は「めぐり逢えたら」のノーラ・エフロン

暖かく、優しく、とても素敵な時間を過ごさせてくれる映画。

5段階評価の「4」

もう一本は、今日観たわけではありませんが、↓。

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韓国の片田舎で、めったに起きない殺人事件が起こる。
その犯人とされたのが、
ちょっと頭が弱く、記憶に問題のある青年トジュン。
現場にトジュンの持ち物が遺留品としてあり、
よく覚えていないので、犯人にされてしまう。
トジュンを女手一つで育て上げてきた母は、
トジュンの無実を信じ、
容疑を晴らすために、一人で真犯人を追っていく・・。

まさに良質のミステリーを読むような手応えを感じる。
面白いだけでなく、
現代の風俗や病根などが、その向こうから見えて来る。
何より母を演ずるキム・ヘジャの演技が
すさまじい存在感で迫って来る。
母親にすっかり同化して
怪しい人物を追っていた観客は、
最後のくだりで、
無償の愛にこたえられない人間の業に行き当たってしまう。
この部分は目を見張る出来だ。

監督は「殺人の記憶」のポン・ジュノ
ドラマをしっかり構築し、
人間をじっくり描き、
ストーリーテリングが巧みで、
最後は観客に衝撃を与える本作は、
最近不振に見えた韓国映画の底力を感じさせる。

5段階評価の「4.5」
0.5の減点は、トジュンを演ずるウォンビン
知的なものがかいま見られ、
今一つこの役になりきれていないから。
でも難役に挑戦した志は買いたい。

ところで、
「キネマ旬報」のベストテンが発表された。

日本映画は、

1.ディア・ドクター
2.ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜
3.劔岳 点の記

4.愛のむきだし
5.沈まぬ太陽
6.空気人形
7.ウルトラミラクルラブストーリー
8.サマーウォーズ
9.誰も守ってくれない

10.風が強く吹いている

外国映画は、

1.グラン・トリノ
2.母なる証明
3.チェンジリング
4.チェイサー
5.レスラー
6.愛を読むひと

7.アンナと過ごした4日間
8.戦場でワルツを
9.スラムドッグ$ミリオネア
10.イングロリアス・バスターズ


(赤字は、事務局長が観たもの)


『アマデウス』とテレビの中の組合員  

『東京食肉新報』新年号の
理事長年頭所感がアップ。
先日撮ってきた東京スカイツリーのそそり立つ写真が紙面を飾りました。
来年の新年号は、更に高くなったものを載せ、
再来年の新年号は、完成したタワーを掲載することになります。

並行して、
『東京食肉新報』の送付名簿のチェック。
80パーセント以上が有料講読でないと
第三種郵便が取り消されるのですが、
80パーセントはすれすれクリア。
どうも無料配付が思ったより多いので、
リストを再チェック。
役所や保健所、全国各県の組合と理事長に送るのは残しますが、
中には既に脱退した組合員に
削除漏れで送っているものもあるようなので、
基礎名簿と比較していきます。

実は、休みの間も家でその作業をしたのですが、
おかげで、「アマデウス」を観る(聞く)ことができました。

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「アマデウス」は、ピーター・シェーファーの戯曲を
作者自ら脚色し、
ミロス・フォアマンが監督した1984年の映画。
その年のアカデミー賞で、
作品賞・監督賞をはじめ8部門を制覇した名作。

というのは、
2年前の事務局長の誕生日に、
「プレゼントは要らないから、
『アマデウス』を観てくれ」
という、金のかからない要求を娘にしたのですが、
約束は1年半たっても守られず。
それを、インフルエンザの休みで
娘が観てくれたので、
仕事をしながら一緒に観た(聞いた)というわけです。

「アマデウス」は、
事務局長の生涯の10本に入るくらい好きな映画です。
宮廷音楽長のサリエリが
モーツァルトの才能に嫉妬して
殺意を抱く、という
話そのものが面白いところに、
モーツァルトの音楽が実にうまく使われています。

娘が今回観る気になったのは、
好きな東方神起ジュンス
ソウルでミュージカル「モーツァルト! 」に出演するため、
突如としてモーツァルトに関心を持ったわけで、
何を動機にせよ、
クラシック音楽にも目を向けてくれるのは、嬉しいことです。
娘は、チケットを手配して、
3回もソウルに観に行くようです。
よく似た父娘だね。

観た後の娘は、
それほど面白く感じなかった様子。
がっかり。


ところで、昨日、
テレビ東京の朝の番組で組合員の店舗が紹介されました。

番組は、西新井近辺のぶらり旅。

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レポーターがコロッケののぼりを見つけて、

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お店に。

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昭和23年から60年の伝統を持つ店内へ。

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店長にかけあいます。

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足立区支部副支部長の関谷さん
少林寺拳法の達人です。

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レポーターは、食べて「おいしい!」と叫びます。

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そこで、「お肉屋さんのコロッケ」の秘伝を披露。

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関谷さんのお店では、
特別に取り寄せたじゃがいもを使います。
コロッケには男爵が一番です。

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ゆでたじゃがいもの皮を

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まだ熱いうちにむくのがコツ。

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さめると、グルテンが出て、べたついてしまうのです。
挽き肉の機械にかけてつぶし、

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特製の具と合わせます。

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何から何まで手作り。

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サクサクに揚がるのにも秘密があります。

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豚の背脂からラード100パーセントの油を作って、

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それで揚げると、コクが出て、さめてもサクサク。

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おいしそうに出来上がりました。

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お客さんの評判も上々。

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誇りを持って売っています。

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事務局長も小学生の頃、
学校の帰りに
お肉屋さんでコロッケを1個買って、
ふうふういいながら食べた思い出があります。
あの頃は1個5円。
お腹のすいた時間に食べるコロッケは格別で、
こんなうまいものが
世の中にあるかと思いました。

先日のコッペパンと合わせ、
子供の頃の食の思い出です。


新聞とちょっといい話B  

今日は寒かったですね。
ついに、この冬初のカシミヤのコートで出掛けました。
やはり、暖かい。

この3連休は、
写真を撮りに浅草に出掛けた以外は、
ずっと家にこもって寝ていました
せっかくの3連休がつぶれてしまった、と見るべきか。
それとも、
3連休に当たって、
人に迷惑かけずに済んだと言うべきか。

どうもインフルエンザとは思えないのですが、
娘は明日から職場に復帰するようです。


で、今日も新聞作り
段々形が整ってきました。
この段階が何とも言えずにスリリング。
いただいた原稿が
昨年の半分の分量しかないので、
肉付けしている間に
昨年より増えてしまって、
削ったり。
文章は変幻自在です。
実に面白い。


好評につき、
ちょっといい話・第3弾
これは、友人の結婚式で牧師がした話。

トオルくんは小学生。
今一番欲しいのは、あるゲーム。
でも、お年玉を全部足しても、4千円足りない。
そこで、一計を編み出した。
何処で聞いてきたのか、
「請求書」をママに渡すことにしたのだ。

それは、台所のテーブルの上に、そっと置かれていた。

「せいきゅうしょ
ママへ

このあいだ、おへやのそうじを手伝った分・・・千円
妹のしおりを遊ばせた分・・・5百円
おばあちゃんのおうちまで一緒に行った分・・・5百円
ねこのツメを切ってあげた分・・・5百円
足をもんであげた分・・・5百円
ちゃんとピーマンを食べた分・・・千円

ごうけい 4千円

いじょう、せいきゅうします」

学校から帰ると、
ママは2階で洗濯物を干していて、
テーブルの上には、4千円が置かれていた。
でも、その隣に封筒があって、何か入っている。
トオルくんがどきどきしながら、のぞくと、
「請求書」の文字が目に飛び込んできた。
トオルくんが書いたと同じように、
ママもいろいろな項目を請求しているみたいだ。
ああ、大変だ、
ママに沢山お金を取られちゃう。
泣きそうになりながら
トオルくんがその紙を引っ張りだすと、
そこには、
漢字にはふりがなを振って、こう書かれていた。

「請求書
トオル君へ

キミに生命を与えて生んだ分・・・無料 (タダ)
キミを毎朝起こしてあげる分・・・無料 (タダ)
キミのために料理を作ってあげる分・・・無料 (タダ)
キミの服を洗濯してあげる分・・・無料 (タダ)
キミを学校に行かせてあげる分・・・無料 (タダ)
キミを見守り、育てる分・・・無料 (タダ)

合計・・・ぜーんぶ無料。

以上、トオルが生まれてくれたのが嬉しくて、
ママは一生、何でもタダでいたします。

ママより」






浅草へ撮影で  

昨日は、
ついに娘がインフルエンザにかかって会社を休み、
狭い家ですので、
当然事務局長も感染したと考えていますが、
とりあえずは、のどの痛みとセキ程度。
前にも書きましたが、
事務局長の扁桃腺
全国大会をやったら
必ずベスト3に入りそうな
巨大なものなので、
のどでぎんぎんと自己主張しています。

そんな中ですが、浅草へ

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[写真をクリックすると、大きくなります。]

いつも正月には浅草に来るのですが、
今日は、仕事がらみ。
写真を撮るためです。

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↓この金色のウ○コみたいのではなく、

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↓こちら。

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東京スカイツリー。(新東京タワー)

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1月15日号の『東京食肉新報』の年頭所感のページの写真に
東京スカイツリーを使うので、
撮りに来ました。

↓このアングルだと近過ぎて、形がよく分かりません。

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↓これだと影が出来て少々まずい。
時間により光の射す方向が違うので、
うろうろまわりながら撮影。

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周囲には、カメラを持った人たちが一杯です。

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完成予想図も↓のように掲示されています。

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完成は2011年(来年)12月予定。
2012年の1月から営業開始。
東京の新名所ですね。

旧東京タワーの役割は?
と訊いたら、
隣のAさんが、
「東京カレーのパッケージの役目です」
と言いました。あはは。

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余談ですが、
最近東京カレーについての問い合わせが多く、
「人からもらったら、おいしかったので、何処で売っているのか」
などというもの。
確かに、他の有名メーカーのものと比べても、おいしいです。
電話に出ると、いきなり、
「東京カレーさんですか」
と言われたこともあります。
組合も「東京カレー」に社名変更?

話はスカイツリーに戻って、
相当大きいですが、
実は、まだ↓半分しか出来ていません。

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完成予定の高さは634メートル。(「ムサシ」と覚えややすい。)
本日の時点で、254メートル。

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浅草をうろついて、
西からの光が当たるのを待って戻ってみたら、
↓こんな風に赤味を帯びてしまい、この写真は使えません。

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事務局長は小学生だった頃、
東京タワーが段々出来上がっていくのを
山手通りと井の頭通りの交差点から
毎日見ていましたが、
このあたりの人は、日々楽しみですね。

浅草から歩いて行けますが、
最寄りの駅は
浅草から東武伊勢崎線で一つ目の業平橋駅。
都営浅草線の押上駅からも。


さて、その浅草。

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また、ここに来てしまいました。

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甘酒を飲んで、

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玉こんにゃくを食べ、

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揚げまんじゅうを食べ・・・

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昔なつかしいカルメ焼。

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ふくらんだ、ふくらんだ。

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帰りは上野経由なので、
やはり、ここにも来てしまいました。

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何で事務局長は、こういうところが好きなのでしょう。

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どこの町に行っても、
必ず屋台と市場へ。

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バリ島でも二つ市場を回りました。
↓は、デンパサールの市場で食べた串焼き。

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ずいぶん小さい肉だな、と思ったら、
どうやら鶏肉ではなく、蛙だったようです。

もしかしたら、「世界の市場」なんて写真集が出せるかも。

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↓は、御徒町の吉池にあったパン屋さんで売っていたコッペパン。

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焼きたてのパンを真ん中で切って、
お好みのジャムを塗ってくれます。

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マーガリンといちごジャムの混じった味がたまりません。

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驚くほど美味。
昔はコッペパンは1個10円。
ジャムをつけると、15円。
「コッペパン、ジャムつけて〜、じゅ〜ご円〜」
と、歌うように言ったものでした。
今は、
1個100円ですが、
5時からの1時間はタイムサービスで80円。
これからは、オペラで東京文化会館に来た時は、
ここで腹ごしらえすることにします。
オペラとコッペパン。
面白い取り合わせになりそうです。




新聞とちょっといい話・その2  

今日も一日新聞にかかわりました。
複数の年頭の所信を並べ、
内容が重複しないように配慮し、
かつ長さを同じにするという編集作業。
人の文章に手を入れるのは苦痛ですが、
紙面の統一感も大切なので、
しかたなくやっています。

その間、今日は電話で話すことが多く、
かなり時間が取られました。
「幼稚」とか「愚か」ということを
何が重要であり、何が重要でないかが分からないことだ
と定義した方がいますが、
幼稚で愚かな人の行動に付き合わされるのは骨が折れます。

まあ、事務局長にしても、
ものごとの本質がすっと見えるようになったのは、
ようやく50歳を過ぎた頃で、
人の話を聞いたり、
資料を読んだり、
情報を得たりした時に、
何がポイントかが、不思議に分かるようになりましたが、
その前は相当愚かだったのでしょう。

ただ言えるのは、
その本質を見る目を曇らせるのは、
我欲で、
そうなると、高い見地から見れなくなります。

今の政治や経済の状況を見ても、
結局は、私利私欲や党利党略、省益などで
正しい道筋が見えていないのではないでしょうか。


さて、昨日紹介した、ちょっといい話
好評につき、
同じ岩見隆夫さんのコラムに載っていた話を書きます。


青年はある時、「布施」(ふせ) の大切さを聞かされた。
布施とは、仏教用語で、功徳を積むこと。
お釈迦様は、万人が布施行 (ふせぎょう) が出来るように、
三つの布施を説いているという。

体を使ってやる身施 (しんせ)
財産を使う財施 (ざいせ)
仏法の大切さを説く法施 (ほうせ)

青年は貧乏だったので、財施は出来ない。
勉強したわけではないので、法施も無理だ。
自分にやれるのは、身施だけ。
そこで、路地の鋪装を思いついた。

というのは、
青年の住んでいる長屋は、
雨が降ると前の路地がぬかるみ、
住民は大変困っていた。
青年の勤めている町工場には、
石炭を燃やした後に出る不用のコークスが沢山ある。
そこで、
青年は毎日、
会社の帰りに、
家から持って行った風呂敷にコークスを詰めて持ち帰り、
路地に撒き始めた。

長屋の人たちは、
「風呂敷一杯分撒いたって、役にはたたないよ」
と笑った。

ところが、3ヶ月も続けると、
風呂敷百杯分のコークスで、
路地の水はけがよくなり、
雨が降り続けても
長屋の住民は安心して歩けるようになった。
長屋の人たちはいたく感心した。

話には続きがある。

見違えるようになった路地を見て、
長屋の家主がびっくりした。
それが青年の奉仕によるものと知った家主は、
ゆかるみの路地を放置していたおのれの不明を恥じ、
私財を投じて、
コークスの道の上に簡易鋪装をした。
青年の身施が、
家主の財施を呼び起こしたのだ。

この話には、
布施の妙味が語られている。
青年のした身施は、
周囲の財施に変わり、
同時に法施になっていたのである。







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