文字起こしと小沢さん  

組合内助成事業は、
2月の「すき焼きの日」の共同購入、
手提げ袋の共同制作、
玉ねぎの共同購入をもって
いよいよ21年度の計画を完了。

手提げ袋は、
今回、合見積りをした結果、
元値を下げることに成功。
組合員に対しても
若干の値下げをすることが出来たので、
喜ばれるだろうと、少々嬉しい。
銭単位のわずかな下げでも
数が多いので、
最終的には百万単位の節約となります。

午前中は、
組合のある会合の内容を文字起こし。
かなり正確にやらなければならない内容なので、
気を使いました。
人間のしゃべる言葉は、
大変非論理的で、
あっちに飛んだり、
こっちに飛んだりですので
文字に直すと大変です。

昔、組合の幹部だった方で、
話は大変立派なのに、
文字に直すと全然内容がない人もいました。

大平正芳総理のように、
しゃべる時は「あー」だの「うー」だの滑らかでないのに、
文字に直して見ると、
内容がある人もいました。

たまたま大平さんの話が出たので、
政治ネタになりますが、
最近あまり政治ネタを書かなかったのは、
何だか情けなく、虚しくなったから。
小沢さんの問題は、
何十年たっても
政治とカネの問題が解決されない古い体質にうんざり。
こんなことなら、
政党助成金制度は廃止したらどうか。

小沢さんの師匠の金丸さん、
その師匠の田中さんと
三代続く師弟関係のカネまみれ体質が
まるでDNAのように継承されているのに驚き。

特捜部の勇断は歓迎。
どんな権力者でも不正は不正。
もはや「国策捜査」という批判もされないのだから、
思いっきりやってほしい。

小沢さんはやけに強気だが、
政治団体が土地を購入するなどそもそもおかしい。
組合も政治団体を持っているが、
ある時、解散しようとして頓挫した。
というのは、資産が若干残っており、
その清算のめどが立たなかったからだ。
なぜ清算できなかったかというと、
政治団体は政治活動以外にお金を使ってはいけないので、
分配は不可、
政治活動で資産がなくなるまで継続しろというのが、
東京都の選挙管理委員会の見解だった。

その点でいくと、
政治団体が土地を購入するのが政治活動とは思えない
個人の資産で買ったというなら、
個人で買って、貸与すればいいのであって、
わざわざ政治団体で購入して個人名義にするのは筋が通らない。
年収3千万円の小沢さんに4億の貯金があるのは不自然。
父の遺産だというが、
遺産は土地等の清算で終わっていたはず。
しかも数億もの大金をタンス預金にしておく方が
どう考えても不自然。
その上、その金があるのに、
多額の利息を支払って金を銀行から借りるのも不自然。

そういう不自然だらけが疑問になっているわけだが、
それが不正でないことは
カネの流れで証明できるはず。
「法令に違反することはやっていない」
というなら、
堂々と証明したらいい。
それをしないのは、
やはり証明できないからだろう。

「信なくば立たず」だから、
不信のままで置いておくのは、
政治家として失格。

金丸さんの時も
自宅の捜索で金の延べ棒が出て来てアウトになった。
同じことが起こらないとは言えない。

このことを通じて、
鳩山さんの体質も
民主党議員たちの腰抜けも明らかになった。

小沢逮捕にでもなれば、
民主党は確実に瓦解する。

どうもこの半年の流れを見ると、
「時代の大きな流れ」は、
@自民党から政権を取り上げる
A小沢問題で民主党を瓦解する
B自民党若手と民主党若手で新党を作る
C古い体質の長老たちは自民党、民主党に留まってたち枯れていく

という順番を通じて、
新しい時代に脱皮させようとしているように見える。
そうなればなったで、
この間の出来事は意味があることになるのだが・・・。



待ちに待った『トゥーランドット』  映画関係

夕方から銀座に出て、
プッチーニが大好きな友人と夕御飯を食べて、
それから東劇へ。
METライブビューイング
今シーズンの3作目、
プッチーニ「トゥーランドット」を観るためです。
昨年11月7日の上演ですが、
大晦日の歌舞伎座での先行上映の関係で、
2ヶ月待たされて、ようやく観ることが出来ました。

このブログの読者ならご存知のとおり、
「トゥーランドット」は、事務局長が最も愛するオペラ
もう何回観たか、何回聴いたか分かりません。
いろいろへんな演出もあり、
事務局長の私見では、
このフランコ・ゼフィレッリのプロダクション以上のものはありません。
メトロポリタンのこの舞台は、ニューヨークで2回観ました。

もう何度も書いていますが、
ゼフィレッリの演出の素晴らしさは、
決して奇抜に走らず、
リアリズムかつオーソドックスで、
音楽の邪魔をせず
オペラのドラマチックな構造を
視覚的に構築
して見せるところです。

そのために、
装置も自分で設計しており、
第1幕の北京の城前広場は、
階段が複雑に入り組む構造で、
左右の動きだけでなく、
上下の動きを伴う群衆処理が
観客の目を視覚的に楽しませてくれます。

第2幕第2場の宮廷の場面は、
その前の三人の廷臣のコミカルな場面が終わると、
ほんの短い暗転で登場し、
その豪華絢爛さに、拍手がわきました。↓

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第3幕第1場から第2場への転換も本当に早い。
今回の中継では、この時、
画面を引いて、場面転換の早さを認識させてくれます。

全編見所聴きどころ満載。
特に事務局長は、
第1幕が好きで、
冒頭の大臣の宣言から
王ティムールと王子カラフの再会、
首切り役人の登場、
月の出、
子供たちの歌、
ペルシャの王子の処刑、
恩赦の請求、姫の拒絶
と続く
ソロ、デュエット、三重唱が入り乱れ、
これを素晴らしい合唱がつないでいく
もう完璧と言えるドラマチックな展開が大好きです。
第1幕終盤の
奴隷リューのアリアと
「泣かないでくれ、リュー」のカラフのアリアが
王ティムールと女奴隷リューの歌を呼び込み、
廷臣ピン・パン・ポンの3人が応じ、
更に群衆の合唱が加わって来る盛り上がりは恍惚とさせるものがあります。

戯曲「アマデウス」(映画の方ではなく)で、
モーツァルトは、
「Aがしゃべり、Bがしゃべり、Cがしゃべり、
とみんなが同時に話せば、
劇なら目茶苦茶になる。
しかし、オペラでは、それが出来るんだ。
Aの思い、Bの気持ち、Cの感情が、
それそれの歌となってぶつかり合い、
重なり合い、絡み合い、響き合う、
それがオペラなんだ」

と言いますが、まさに、このシーンがそれです。


第2幕は、
トゥーランドットの強烈なドラマチック・ソプラノの独壇場
何しろタイトル・ロールがオペラの後半になって
やっと第一声を発するという作り方がすごい。

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そして、第3幕の「誰も寝てはならぬ」
荒川静香のおかげですっかり有名になりました。
ここはこのオペラでたった2箇所、
拍手が許された
(別に決まりがあるわけではないが、
慣習的にそうなっている。
もう一つは第1幕のリューのアリア)
ところですが、
普通は音楽をそのまま続けます。
喝采に答えて一旦演奏を止めたのは、
事務局長の記憶にない出来事でした。

リューの歌う「氷のように冷たいあなた」は、
ソプラノには珍しい陰鬱なアリアで、
このリューの死から
王ティムールの告発に続く一連の場面では、
今回も泣かされました。
大の男が毎回これでは恥ずかしいですが、
なにしろ、音楽が泣かすように作ってありますので、
仕方ありません。

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幕間インタビューでは、
金管奏者や小道具係も登場して、
いろいろな発見がありました。
大ペテランの皇帝へのインタビューもほほえましく、
歌手たちがお互いに尊敬し、
労りあっている姿は心地よい。

この演出は、
METは永遠に演じ続けるのではないかと思えるもので、
安心して観ていられました。
変わっているのは、歌手の細かい演じ方。
その点で、
トゥーランドットを演じたマリア・グレギーナは、
生まれて初めて目にする
自己犠牲の愛によって変化する心情をよく表現していました。
リューのアリアの途中からの動きで
ああいうのは、初めて見ました。

カラフのマルチェッロ・ジョルダーニは、
歌唱は立派ですが、
演技は今一歩。
もっとも、それは1987年版のプラシド・ドミンゴ
事務局長が見過ぎているからかもしれません。
なにしろ、
第1幕の終り、
謎解きの挑戦を決めてドラを叩く時、
金管楽器が音を引っ張る間、
階段を駆け上るドミンゴは、
まさに花道を行く千両役者。
ローレンス・オリビエ
ドミンゴを評して
「彼は、歌も歌える」
と言ったほどの
保証付きの演技力。
第2幕の謎解きのシーンも、
ドミンゴの演技でサスペンスフルになっていたのに、
ジョルダーノは何もしていません。
まあ、46歳の心技体共に充実していた時のドミンゴと比較しては、
ジョルダーニ、かわいそうですが・・・。

トゥーランドットとのキスも短かすぎて、少々・・・。
これではトゥーランドットの変化が分からない。
「オペラ座の怪人」もキス一つで人間が変わってしまうのですが、
たっぷり演じています。
あれくらいやってくれた方が納得しますが・・。

感心するのは、
群衆の一人一人がしっかり北京の市民としての演技をしていること。
へたな演出家がやると、
合唱はいつも正面を向いて歌い、
それ以外の場面では、
マネキン人形のように突っ立っている、
ということがよくあるのですが、
この舞台では、
群衆の一人一人が生き生きと演じられています。

アンドリス・ネルソンズの指揮は、
破綻はないものの、
若いせいか、やや情感が足りず。
やはりプッチーニを振るのは年齢が必要か。

コミカルな場面あり、
切々と心情を訴える歌あり、
叙情的な子供の合唱あり、
夢幻的な女性合唱あり、
グレギーナ、ジョルダーニ、
それにリューのマリーナ・ポプラススカヤも素晴らしく、
プッチーニの世界を堪能した3時間でした。

1月22日まで。
上映中、もう一度行くつもりです。

帰宅後、
1987年版のMETの「トゥーランドット」を再見。
これは名盤
素晴らしい。
指揮はジェイムズ・レヴァイン
演出は同じ。
トゥーランドットはエヴァ・マルトン
カラフはプラシド・ドミンゴ
リューはレオーナ・ミッチェル
ティムールはポール・プリシュカ
これが全員ものすごくいい。
指揮、歌唱力、演技が最高峰のこのLD (DVDも) は、
やはり、家宝です。

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↑LD
↓DVD

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タグ: 映画

千客万来と『牛の鈴音』  

新聞が出来上がり、
早ければ明日、遅くとも月曜日に
組合員さんの手元に届きます。↓

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一方、組合が出している『FAX通信』も
811号の記念号。

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何が記念かというと、
『811』は、食肉市場センタービルの中の
組合の部屋番号と同じだからです。
あはは。

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事務所には、誰も訪問者がいない日もあれば、
とんでもなく集中してしまう日もあります。
今日は、その特異日だったらしく、
次から次へと来客がありました。

まず、牛肉試食会を担当している代理店の担当者。
次はAホテルBホテルが接近遭遇でそれぞれ来訪。
このどちらにも、
来年の新年賀詞懇親会は
他のホテルに決まったと告げる辛い役目に。
午後になると、
表示の件で相談に来た輸入会社
終わったと思ったら、保険会社の人が来ていて、
組合年金の終結のさせ方の相談。
すぐに秋の関ブロ東京大会のクルーズの代理店
続いて証券会社の人が来て、
東京都の方があるものを持参して来て、
最後は、組合オリジナル商品のメーカーが緊急対応で来訪・・・。

まるで新聞の編集が終わったのを知っているかのように
9人が続々おいでになり、
そのそれぞれにていねいに対応したので、
ほとんど仕事になりませんでした。


今日は夕方から映画をはしごするつもりでしたが、
結局定時には帰れず、
1本にだけにるつもりで銀座の映画館に行くと、
行列が出来ています。
聞くと、この劇場は金曜日がレディスデー。
そういえば、並んでいるのは、女性ばかり。

この映画はあきらめて、別な映画を観ることにし、
↓のような食事をして、時間つぶし。

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↑ジョッキはビールではありません。ジンジャーエールです。

↓ここのお店は、こんな風に名前の立て札付きでホルモンが出ます。

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おいしいですね、ホルモン。
事務局長も食べるのが大好きです。

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で、観たのは、↓この映画。

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韓国の片田舎の農家で飼われる牛のドキュメンタリー。
韓国では、口コミで評判が広がって、300万人を動員。
国民の15人に1人が観たといいます。

79歳の農夫のチェじいさんの家で飼う牛は、
40年も生きている。
普通15年が牛の寿命というから、
たいへんな長寿。
足もふらついているのに、
毎日、チェさんの乗った牛車を引っ張って畑へ。
帰りは、薪や農産物を積んで帰って来る。

映画は、その日常を淡々と描く。
ナレーションは一切なく、
音楽も最小限。
同じ記録映画でも、マイケル・ムーアとは対極にある。

チェじいさんは小作出身で、
畑で働くことしか知らない。
頭が痛く、足の骨が曲がっていても、
杖をつきながら毎日畑に出る。

口うるさい奥さんは
「こんな男に嫁いだばかりに私の人生は目茶苦茶だった」と言う。
また、「この牛の世話のおかげで、休むことも出来ない」と嘆き、
お盆で帰郷してきた子供たちは
みんなで売ることを勧める。
チェじいさんは断固断るが、
仕方なしに市場に出して、
わざと高い値段を付けて売らないようにする。

チェじいさんと牛の同化した姿は胸を打つ、
というより、切ない。
働かなければ生きていけない農夫の人生に
ぴったりと寄り添った牛は、
重荷を引きながら生きる人間の姿のようだ。
新しく来た若い牛にいじめられたりしながら、
それでも生きていく様は
罰を与えられた罪人のよう。

大変すぐれた記録映画だとは思うが、
つらくてつらくてたまらなかった。
78分しかない短い映画なのに、
3時間の映画に思えた。

白眉は、
頭痛の検査を受けるために町ででかけた時、
「狂牛病反対」のデモに遭遇するシーン。
シュピレヒコールをあげるデモ隊の前を横切る牛車は、
よくもこのタイミングでデモに遭遇し、
よくもこんなアングルで撮影できたものと、
感嘆さえ覚える。

ある朝、ついに牛は立ち上がることが出来なくなり、
獣医はもう無理だと告げる。
その時、チェじいさんは、
40年間牛の鼻につけられていた鼻輪を外してあげる。
この場面で事務局長はついに落涙した。
今書いていても涙でにじむ。
この後、あれほど売れと言っていたおばあさんが
牛について語る一言が感動的。

チェじいさんも、口うるさい奥さんも魅力的。
ぶつくさ文句ばかりたれていたおばあさんが
息子や孫たちが来た時に見せる幸福そうなおだやかな顔。
人生が刻み込まれた顔は、見ているだけで感動する。
長年連れ添った夫婦の姿は一つの芸術だ。
韓国の農村の情景は美しい。
われわれの心にある原風景を刺激し、
かつ人間の生きざまを切り取って峻烈な映画。

5段階評価の「4」

帰り道、牛の目を思い出して、悲しくてたまらなかった。
映画を観たあと、
こんな暗い気持になって家路についたのは久しぶり。
ただでさえ辛い人生なのに、
お金を払ってまで辛い思いをしたくない人は、
観なくていいです。


タグ: 牛の鈴音

新聞終了と新会場と映画2本  

午後でかける用事がありましたが、
それまでに新聞編集は完了
発送名簿の整理も終了。
とっくに組合員でなくなっているのに、
何年もの間機関紙が送られ続けていた人が相当数いました。
長い人では、昭和の時代から。
これから毎年12月にはチェックをかけるようにします。

夕方から都内某ホテルへ。
来年の新年賀詞懇親会の会場となる予定のところを下見。
今までのホテルパシフィックの萬葉の間が1000uのところ、
今度の会場は550u。
狭く感じるのではないかと心配していたのですが、
決してそんなことはなく、
今までが超ゆったり使っていただけのようです。

まだ総務部会、常務会にもかけていないので、
ホテルの名前はここには書けませんが、
部屋の写真は↓このとおり。

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色調も上品で立派な会場です。
お楽しみに。


実は、はっと、とんでもないことに気付いてしまいました。
今年になって、
まだ映画を1本も観ていない。


三が日日本にいなかったことと、
正月映画は既に12月中に観てしまっていたからです。
昔は正月映画と言えば、
12月下旬に公開するものでしたが、
今は11月頃からのロングランとなるので、
正月休みには、もう観るものがない、
という状況が出来上がってしまうのです。

で、新聞編集も終わったことだし、と観た映画が、↓これ。

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1949年のパリ。
大使館勤めの夫に付いてきたアメリカ女性のジュリアが
フランス料理に出会い、
名門ル・コルドン・ブルーで料理を学ぶ。
長年の間、書きためたレシピを、
苦労の末、本にしたら、ベストセラー。
テレビの料理番組にも出演して、人気者に。
ジュリアの本は、大変な影響を与える。

さて、その50年後のニューヨーク。
公務員で29歳のジュリーは、
作家になる夢も破れ、
ニューヨークの下町のぼろ家に住み、
市民の苦情を処理する係で鬱々と過ごしていた。
人生を変えたいと焦るジュリーは、
尊敬するジュリアの料理本の524のレシピに
365日かけて毎日挑戦し、
それをブログに掲載し始める。

という二つの話を
50年を隔てて並行して描く。
この手法がなかなかいい。
ジュリアにはジュリアの苦しみがあり、
ジュリーにはジュリーの悩みがあり、
その二つを同時に描くことで
重層的に人間の営みが見えて来る。

この二人は共に実在の人物で、
二人の書いたそれぞれの本が原作。
つまり、原作が2つあるというのも面白い。

ジュリアを演ずるメリル・ストリープは、
185センチメートルの長身の役。
以前、エレベーターで偶然一緒になった経験があり、
小柄な人だと知っていたので、
これも映像のマジックらしい。

夫役のハゲのスタンリー・トゥッチは、
ますます味が出て来た。

余談だが、子供の詩で、
「お父さんが大好き。
お父さんみたいにハゲたいなあ」

というのがあるそうです。
泣かせるね。

ジュリーを演ずるエイミー・アダムスは、
歳なのに、可愛いね。

二人とも「食べるのが大好き」なのを
明るく演じている。
食べるものを好きな人は、人生を豊かにするね。

50年の歳月を間に置く二人が
レシピを挟んで、どう出会うか。
これもなかなか人生の苦さを感じさせていい。

監督は「めぐり逢えたら」のノーラ・エフロン

暖かく、優しく、とても素敵な時間を過ごさせてくれる映画。

5段階評価の「4」

もう一本は、今日観たわけではありませんが、↓。

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韓国の片田舎で、めったに起きない殺人事件が起こる。
その犯人とされたのが、
ちょっと頭が弱く、記憶に問題のある青年トジュン。
現場にトジュンの持ち物が遺留品としてあり、
よく覚えていないので、犯人にされてしまう。
トジュンを女手一つで育て上げてきた母は、
トジュンの無実を信じ、
容疑を晴らすために、一人で真犯人を追っていく・・。

まさに良質のミステリーを読むような手応えを感じる。
面白いだけでなく、
現代の風俗や病根などが、その向こうから見えて来る。
何より母を演ずるキム・ヘジャの演技が
すさまじい存在感で迫って来る。
母親にすっかり同化して
怪しい人物を追っていた観客は、
最後のくだりで、
無償の愛にこたえられない人間の業に行き当たってしまう。
この部分は目を見張る出来だ。

監督は「殺人の記憶」のポン・ジュノ
ドラマをしっかり構築し、
人間をじっくり描き、
ストーリーテリングが巧みで、
最後は観客に衝撃を与える本作は、
最近不振に見えた韓国映画の底力を感じさせる。

5段階評価の「4.5」
0.5の減点は、トジュンを演ずるウォンビン
知的なものがかいま見られ、
今一つこの役になりきれていないから。
でも難役に挑戦した志は買いたい。

ところで、
「キネマ旬報」のベストテンが発表された。

日本映画は、

1.ディア・ドクター
2.ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜
3.劔岳 点の記

4.愛のむきだし
5.沈まぬ太陽
6.空気人形
7.ウルトラミラクルラブストーリー
8.サマーウォーズ
9.誰も守ってくれない

10.風が強く吹いている

外国映画は、

1.グラン・トリノ
2.母なる証明
3.チェンジリング
4.チェイサー
5.レスラー
6.愛を読むひと

7.アンナと過ごした4日間
8.戦場でワルツを
9.スラムドッグ$ミリオネア
10.イングロリアス・バスターズ


(赤字は、事務局長が観たもの)


『アマデウス』とテレビの中の組合員  

『東京食肉新報』新年号の
理事長年頭所感がアップ。
先日撮ってきた東京スカイツリーのそそり立つ写真が紙面を飾りました。
来年の新年号は、更に高くなったものを載せ、
再来年の新年号は、完成したタワーを掲載することになります。

並行して、
『東京食肉新報』の送付名簿のチェック。
80パーセント以上が有料講読でないと
第三種郵便が取り消されるのですが、
80パーセントはすれすれクリア。
どうも無料配付が思ったより多いので、
リストを再チェック。
役所や保健所、全国各県の組合と理事長に送るのは残しますが、
中には既に脱退した組合員に
削除漏れで送っているものもあるようなので、
基礎名簿と比較していきます。

実は、休みの間も家でその作業をしたのですが、
おかげで、「アマデウス」を観る(聞く)ことができました。

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「アマデウス」は、ピーター・シェーファーの戯曲を
作者自ら脚色し、
ミロス・フォアマンが監督した1984年の映画。
その年のアカデミー賞で、
作品賞・監督賞をはじめ8部門を制覇した名作。

というのは、
2年前の事務局長の誕生日に、
「プレゼントは要らないから、
『アマデウス』を観てくれ」
という、金のかからない要求を娘にしたのですが、
約束は1年半たっても守られず。
それを、インフルエンザの休みで
娘が観てくれたので、
仕事をしながら一緒に観た(聞いた)というわけです。

「アマデウス」は、
事務局長の生涯の10本に入るくらい好きな映画です。
宮廷音楽長のサリエリが
モーツァルトの才能に嫉妬して
殺意を抱く、という
話そのものが面白いところに、
モーツァルトの音楽が実にうまく使われています。

娘が今回観る気になったのは、
好きな東方神起ジュンス
ソウルでミュージカル「モーツァルト! 」に出演するため、
突如としてモーツァルトに関心を持ったわけで、
何を動機にせよ、
クラシック音楽にも目を向けてくれるのは、嬉しいことです。
娘は、チケットを手配して、
3回もソウルに観に行くようです。
よく似た父娘だね。

観た後の娘は、
それほど面白く感じなかった様子。
がっかり。


ところで、昨日、
テレビ東京の朝の番組で組合員の店舗が紹介されました。

番組は、西新井近辺のぶらり旅。

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レポーターがコロッケののぼりを見つけて、

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お店に。

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昭和23年から60年の伝統を持つ店内へ。

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店長にかけあいます。

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足立区支部副支部長の関谷さん
少林寺拳法の達人です。

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レポーターは、食べて「おいしい!」と叫びます。

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そこで、「お肉屋さんのコロッケ」の秘伝を披露。

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関谷さんのお店では、
特別に取り寄せたじゃがいもを使います。
コロッケには男爵が一番です。

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ゆでたじゃがいもの皮を

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まだ熱いうちにむくのがコツ。

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さめると、グルテンが出て、べたついてしまうのです。
挽き肉の機械にかけてつぶし、

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特製の具と合わせます。

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何から何まで手作り。

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サクサクに揚がるのにも秘密があります。

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豚の背脂からラード100パーセントの油を作って、

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それで揚げると、コクが出て、さめてもサクサク。

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おいしそうに出来上がりました。

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お客さんの評判も上々。

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誇りを持って売っています。

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事務局長も小学生の頃、
学校の帰りに
お肉屋さんでコロッケを1個買って、
ふうふういいながら食べた思い出があります。
あの頃は1個5円。
お腹のすいた時間に食べるコロッケは格別で、
こんなうまいものが
世の中にあるかと思いました。

先日のコッペパンと合わせ、
子供の頃の食の思い出です。





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