名古屋の改革と与党の寂しさ  

昨夜書き上げた祝賀会の記事は、
事務所に出てから
新聞編集の段階で
スペースの関係で半分の長さに。
それでも会の様子は伝わりますが、
現場に行った立場で、
「あの人の発言も記事にしたい。
この人の祝辞も捨てがたい」
という心理が働き、
カットするのは苦慮します。

映画でもそうですが、
監督自身が編集に携わった場合は、
そのシーンを撮った時の苦労を思い出すため、
どうしてもカットできず、冗長になりがちです。
自分の撮ったものを自分で切れるようになったら一人前、
と黒沢明も言っています。

最近は、初公開後数年たってから、
「ディレクターズカット版」などと言って、
切った場面を復活させてDVD化することもあります。
映画館と違って、
上映時間を考慮しなくて済みますので。

ただ、比べてみると、
やはり最初の公開の方が引き締まっていて良いことが多いようです。

それと同じで、
やはり今度の記事も、
スペースに収まってから読むと
確かにスリムで
この方がいい、と思えます。


話は変わりますが、
名古屋の河村市長は、
市民税の10%カット(減税)を議会にかけ、
市会議員たちの反対で修正案に変えた形で可決。
原案と変わってしまったために
河村市長は拒否権を発動するといいます。

河村市長の考え方は、
野放図に増えた支出を縮小するために、
わざと税収を減らすのだとか。
それに対して議員たちは
「市政の行方」を心配して
似ても似つかぬ修正案にしたらしい。

市民の減税案を
反対する市議会議員
というのも不思議です。

河村市長は、議員数の削減と給与カットを提案して、
また議会と対立しています。
その報道の中で、
名古屋市議会議員の給料を聞いてびっくり。
諸手当てを入れて年間2400万円
「多すぎる」というのが普通の市民感覚でしょう。

河村市長は
市会議員はもともとボランティアでやるべきもの。
それが「家業」になっているから問題なのだ。
市議会など、年間80日しかしていないのに、と言います。

市会議員がボランティアというのは正論で、
アメリカの町などは、
議員がみんな仕事を持っていて、
夕方から議会をしています。
給与も出席日数に応じた出来高払い。

国会議員となれば、
国政は多岐に渡るので、
そうはいかないでしょうが、
町会議員、市会議員までは
ボランティアで成り立つはずです。
河村市長のボランティア論は、正しい。

これについて、
ある市会議員が
「市長は、彼の人生観を押しつけているんだ。
自分がそうなのは構わないが
我々にまで押しつけられるのはかなわない」
と発言していました。

人生観まで拡大するなら、
政治的行動も、背景には個人の人生観がありますので、
当たり前と言えば当たり前。
人の人生観を押しつけられるのがいやなら、
その人生観の対立を
一度市民に信を問うてみたらいかがかと思いますが。

河村市長の偉いところは、
自分の給料も半分以下にカットし、
退職金もゼロにしたこと。
まず自分自身の身を削る覚悟をした人間と
既得権益を守ろうとする人間とは
迫力が違います。

政治とは、突き詰めれば、
国民や市民から集めた税金を
どう有効に使うかを決める
ことで、
市議会議員一人につき2400万円は
税金の使い道としては不適切、
というのが普通の感覚。
そういうところを削った上で、
市民税も減税するという市長に
反対する議員たちの名前は
全て公表して、
次の市会議員選挙の判断基準にしたらいいでしょう。


話変わって、
普天間移設問題については、
明日判断が出るそうですが、
どうやら先送りにするようです。
移設先を「日米合意」の案を含めて再検討するそうですが、
これで前政権が10何年もかけて到達した苦労は
否定されることになります。
「県外」といっても、
受け入れる県などあるはずがないから
他の移設先など検討し始めたら、
どこも拒絶で、
何年もかかるでしょう。

かといってグァム移設も無理というのは、
なにも北沢防衛相が行かなくても
地図を見ればすぐ分かる
本当に米軍がグァムに移るのは、
アメリカが防衛線を後退させる決意をした時で、
それは日米安保の破棄の時なのですが、
日曜日にテレビの報道番組を見ていて、
どうやらそこが本音なのでは、
という思いさえ頭をもたげて来ました。

このことについては、
長くなるので今度書きますが、
今日気になったのは、
天皇陛下と中国政府要人との面談の問題で、
鳩山総理が「重要だから、自分の判断は間違っていない」と言ったこと。
「重要」が政治判断である以上、
天皇の政治的利用であることは明らか。
それに苦言を呈した宮内庁長官を
小沢さんが非難して、やめさせようとしていますが、
小沢さんはどんどん横暴になっていくようです。

先日読んだ記事では、
民主党の長老幹部が
何でも小沢さんを通さなければならない現状を嘆き、
「結局小沢が決める。
与党になっても、
何だか寂しいな

と言ったそうです。
今の民主党の現状を示して印象深い。









AutoPage最新お知らせ