新聞と『沈まぬ太陽』  

今週一週間は新聞作成にかかります。
「書く機械」になって執筆中。
時間はどんどん過ぎていきます。

一方、定款変更の承認申請をするために
議事録を作成し、
都への申請書類も並行して作る。
なかなか面白い一週間になりそうです。

[映画紹介]

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山崎豊子の原作は、随分前に読んだので、
「映画と小説の違い」は、あまり気にせず観ることが出来た。

舞台は巨大航空会社で、日本航空がモデル。
主人公の恩地 (これもモデルあり。演ずるは渡辺謙) は、
労働組合の委員長として会社と対決したことへの懲罰人事で
カラチ、テヘラン、ナイロビと異例の海外人事=島流しにあう。
会社に膝を屈すれば、
戻ることが出来たのに、
昔の労働組合の仲間たちへの差別を見た時、
自分だけがいい子になれずに、
左遷を甘んじて受け入れていく。

こうした恩地の姿を
あの日航ジャンボ機事故と交錯させながら描いていく。

まさに「男の生きざま」の映画。
こういう姿を見ると、
事務局長はいたく感動してしまうので、
前半は大変興味深く観た。

後半は、航空会社内部の抗争、
高潔な財界人を迎えての建て直しの話になるが、
このように政治がらみになると、
やや図式的になるのはなぜか。
恩地と逆な生き方をする行天(三浦友和)の描き方も演じ方も
少々平板。
ここは今一つ陰影が欲しいところだ。

しかし、「映像化不可能」といわれるタブーに挑戦し、
飛行機事故現場の映像も果敢に挑戦した志を買いたい
この場面、空に浮かぶヘリコプターを木の枝越しに見上げ、
カメラが事故現場をゆっくり移動し、
最後に生存者の手に至るまで、ワンカットで見せる。
こういう撮り方にも意欲がうかがえる。
体育館に並べられた棺のシーンなど、
よく再現した。
あのシーンで事故の悲惨さ、
遺族の悲しみが雄弁に語られる。

全体的に力作感があふれ、
見ごたえがある
スケールも大きく、
問いかけて来るものは沢山ある。
軟弱、右顧左眄する人ばかりになってしまった現代、
こういうサムライの精神を引き継いだ男の姿は、
やはりいい。
観るべし

5段階評価の「4」

長い映画なので、休憩が入るが、
最近では珍しい。
昔は休憩が入る映画が沢山あり、
それが大作の一つのステータスになっていた。
「ベン・ハー」などは序曲さえ入った。
最近は「ロード・オブ・ザ・リング」のような長い映画でも休憩は入れない。

ところで、日本航空が破綻し、
国の支援を受けないとやれなくなっている今、
この映画の公開はなにやら象徴的。
結局四半世紀たっても会社の体質は変わらなかったわけか。
人間の体質改善も大変だが、
組織の体質改善も大変。
身体の中に巣くう寄生虫みたいな人が沢山いるからね。

ご存じのとおり、
昔、ある全国団体と闘って、
筋を通した道を行った事務局長にとって、
恩地の姿は、やはり胸を打つ。

最後のまとめは、やや情緒的だが、
アフリカに行ってみたい、
と事務局長の「持病」を刺激した。







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