ご託宣と『トスカ』  

証券会社の部長がお見えになり、
今後の見通しについてのお話。
今のドル安 (円高) は、
日米の短期金利が逆転しているからで、
やがて必ずアメリカの利上げがある。
利上げは日本が世界で最後。
従って、1年以内に、95〜100円になるであろうというご託宣。

更に、豪ドルは、
リーマンショックで105円から55円まで下落した分の
半値戻しは80円で達成した。
後は3分の2戻しで、春には90円に到達するであろうとのご託宣。

ご託宣どおりにいけば、
組合は好決算ですが、
為替だけは専門家といえども当たらないのが悩み。
とりあえず、11月末と12月始めの利率確定日に向けて
祈る気持ちです。


明日の臨時総代会の準備は終り、
資料を宅急便で送り、
説明を求められた時の予習も終えて、
いよいよ明日を迎えます。


昨日、規則正しい生活を言いましたが、
それに従うと、今日は木曜日で映画の日。
そこで、東劇へ。
METライブビューイングの今シーズン、
正式には11月7日からですが、
東劇では、31日から先行上映が始まっています。

↓は、今年のプログラム。1300円。

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昨年の10作品に対し、今年は9作品なので、
5枚つづりの回数券冊子はなく、
3枚ずつのセット券。↓

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3500円のところ、1回3000円になります。

今シーズンの最初の作品は、『トスカ』↓。

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↑は、タイトルロールを演ずるカリタ・マッチェラ
去年、「サロメ」でヌードになって驚かせましたね。
この方、フィンランド人で、
本当は金髪碧眼。
髪を黒く染めて、茶色のコンタクトレンズで役にのぞみます。

「トスカ」は、プッチーニの最高傑作とも、
「オペラの中のオペラ」とも言われる作品で、
よく上演されます。
12月には新国立劇場でやるし、↓

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同じ時期にレニングラード国立歌劇場が
オーチャードホールでやる。↓

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その上、12月8日には、
両者の上演が重なり、
2時に初台で観た後、
6時30分に渋谷で観るというハシゴが可能。
(あのサスペンダーと大きな鞄のおじさんは観るのだろうか)

こういうのを「特異日」というらしく、
昨年は10月に「トゥーランドット」で2回そういうことがあったらしい。
おまけに11月28日に銀座ブロッサムで
「トスカ」の上映会が行われる。↓

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これは、プラシド・ドミンゴが主演で、
多分我が家にあるレーザーディスクと同じもの。
トスカ役のライナ・カバイヴァンスカが正真正銘の美人なので、観やすい。
サンタンジェロ城など、実際の現場で撮影しているのが魅力。

9月のミラノ・スカラ座の時は、
国際フォーラムで宝塚由来のミュージカル「アイーダ」をやっていたし、
今は劇団四季がディズニー版のミュージカル「アイーダ」をやっている。
(ニューヨークで観たが、あまり感心しなかった)
10月末に東京文化会館でプラハ国立歌劇場が「アイーダ」を
上演したばかりで、
来年2月にはドミンゴ指揮による国際フォーラム公演「アイーダ」もある。
更に、
11/20には、NHKBSでミラノ・スカラ座「アイーダ」の放送(抜粋)があり、
11/28〜12/4は、今度はMETライブビューイングの「アイーダ」。
頭がこんがらかりそう。

さて、今日の「トスカ」は、新演出が話題。
なにしろMETは25年もゼフィレッリの演出でやってきたのだから事件。
初日にはブーイングがあったらしい。
やはり、慣れ親しんだ演出を愛する人は
「とんでもない」のでしょうが、
やはり時代の流れはあります。

今夜の案内役はスーザン・グラハム
この人は頭が良く、質問も的確で、
ルネ・フレミング姐さんと双璧。
幕間にメインの歌手3人と演出家、合唱指導の方、衣装の方にインタビューする大サービス。

演出のリュック・ボンディにインタビューした際には、
ボンディがゼフィレッリの名前が出た時、
とぼけてか、本当に聞こえなかったのか、
「誰だって?」と言うと、
思わずスーザンはボンディの顎をつかんでしまった。
このシーン、全世界に流れたのだから、笑える。

ゼフィレッリ好きの事務局長ですが、
この新演出、すごくよかった
舞台もビデオも沢山観たが、それらを越える。
演劇的、写実的で、ドラマチック
特に2幕の葛藤は、
隅々まで演出が行き届き、
カリタ・マッティラの演技のうまさもあって、
盛り上がる。
第3幕最後のくだりも、ああいうのは初めてで、びっくり。
(ヒントはプログラムの表紙をご覧ください)

対するカヴァラドッシのマルセロ・アルバレスもいい。
「星は光りぬ」のメロディーが流れただけで
ウルウルしていたところへ、
あの熱唱。
打ちのめされた。
この人、見栄えもいい。
愛嬌があるのは、利点。
「この手が人を殺したのか。
このやさしい手は慈悲深いことをするためのものなのに。
赤子をなでたり、バラをつんだり、
祈りをする時に合わせるためのものなのに」
という時、
トスカの手袋を脱がせるのは、演出家の指示か? 効果的。

代役スカルピアのジョージ・ギャグニッザもはまり役で、
「バリトンは悪役が多い」などとインタビューで言っていたのが面白かった。

レヴァイン体調不良のため代役の指揮ジョセフ・コラネリも良く、
こんなに歌以外のところで
美しいメロディーがあふれていたかと
新発見が沢山あった。
それもオーケストラが雄弁にドラマを語っていたからだ。

合唱もよく、インタビューで、数年前に就任した合唱指揮者によって
合唱のレベルが上がったと言っていたが、
「アイーダ」や「トゥーランドット」が楽しみ。
第2幕のカヴァラドッシとスカルピアの論争の際、
窓外から聞こえるカンタータが
こんなに効果的に聞こえたのは、
合唱がいいからだろう。

最後は総立ちの拍手喝采だったが、
もし現場にいたら、
事務局長も立ち上がり、
相当な興奮状態に陥っただろう。

しかし、12月の新国立、心配だな。
(年間会員なので、自動的にチケットが来る)
この3年間、
映像とはいえ、
METライブビューイングで超一流ばかり観ていられたら、
1.5流はかないません。
「鳥無き里の蝙蝠」とはよく言ったもんです。

それに、METライブビューイングは、
数年前の収録を観るのとはわけが違う。
つい先日(10月10日)上演したてのホヤホヤ
(以前は前夜で、どんどん間隔が延びている)
最先端のオペラを
大きなスクリーンで、
大音響で観る喜び。
良い時代に生まれ合わせたたと、つくづく感じます。







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