原稿終了と『殺し屋シュウ』  

今日は充実した一日。
と言うと、いつもは手を抜いているみたいですが、
今週するべきことを全部やってしまったという満足感があったのです。
新聞も最後の記事を仕上げてしまい、
あとは画面編集のAさんの手に。
ほっとしました。
なにしろ、
2回連載になろうかという内容の特集がありましたからね。

結局、特集は削って
1回で何とかおさまりました。
おかげで非難めいた部分がなくなって、
その分、男らしい文章になました。
やはり、くどくど書いてはいかんね。

その他、必要な通知を支部長に送り、
今週の業務は完了。

で、昨日に続き、お芝居を観に。
今度は銀座の博品館劇場です。

昨日のブログに書きましたが、
東京は演劇の町で、
博品館から足を少し延ばせば、
新橋演舞場 (新派公演「おんなの家」)、
歌舞伎座 (「河内山」「勧進帳」など) があり、
そこから一丁目方面まで斜めに歩けば、
ル・テアトル銀座 (美輪明宏音楽会「愛」)。
山手線を挟んで帝国劇場 (「ドリームボーイズ」)。
そして、皇居沿いに西に戻れば、
日生劇場 (「ジェーン・エア」) があり、
昨日のシアタークリエ (「ブラッド・ブラザーズ」) があります。
歌舞伎から日本的芝居、ストレートプレイ、ミュージカルまで。
こんなに多彩な芝居を観れるのは、東京しかありません。
田舎にいた頃は、
年に数回、地方巡演の芝居が訪れるくらい。
東京に住んでいる幸福を思います。

中でも博品館劇場は、
ちょっと小粋な作品を上演するところで、
年に2、3回は訪れます。

さて、今日観たのは、↓。

クリックすると元のサイズで表示します

出演者は、↓のみなさん。

クリックすると元のサイズで表示します

丹古母 鬼馬二 (たんこぼ・きばじ) さんしか知りません。
原作者の野沢尚は、
「破線のマリス」で江戸川乱歩賞を取ったので、
知っています。

知人からのご案内で、期待はしていなかったのですが、
意外と (失礼) 面白い

普段の顔は大学講師の殺し屋・修のところに
人気のロックシンガー椎名ゆかから殺人の依頼が飛び込む。
標的はゆか本人で、
コンサートの最終日、
アンコールの歌の時に
客席から自分を撃ち殺してほしい、という依頼。
動機はもう人気も峠を越したし、
いい歌もこれ以上作れないから、
という理由。

新人の時から面倒を見て来た
音楽プロデューサーの永田は、
伝説のシンガーが生まれると熱中し、
その日のライブDVDで一儲けをもくろむ。

ゆかは自分を撃つ修と会うことを望み、
そこに不思議な人間関係がうまれる。

これに、修の父親殺しの過去や
身代わりに刑務所にいる母、恩人との関わり、
修を心配する親友や恋人、
更にゆかと永田の運命の絆がからむ。

クライマックスはコンサートのアンコールシーン。
スポットライトを浴びて絶唱するゆかを
客席から見つめ、
ゆかと目が合った瞬間、
修は胸から銃を取り出し・・・

という、相当無理やりな話
(野沢尚の作品は、いつも無理やり。)
だが、
後半は緊迫感が高まり、ぐんぐん盛り上がっていく。
やはり野沢作品のテイストは、惹きつける。

ライブシーンは、
ゆかを演ずるshelaがナマで歌う。
これは、いい。
この人、もともと歌手だそうだ。
この場面で、事務局長は
ダイアン・レイン主演の「ストリート・オブ・ファイヤー」(1984)
を思い出した。

きっとこの場面、
映画にしたら盛り上がるだろう、と思ったが、
野沢尚は、この原作をハリウッドで映画化することを望んでいたらしい。

ライブシーンで背後に
客席にいる (という設定の) 修が浮き出るが、
ここは (修の反対側に) 永田も出した方が
ドラマチックにならないか。
ゆかと永田が作って来た音楽の世界、
それを終わらせる (完成させる) 修の銃弾、
という構図がよく分かるから。
舞台は常に対立関係の葛藤が盛り上げる。

昨日、劇団四季風セリフ回しに閉口したことを書いたが、
事務局長が東宝の芝居から足が遠のいたのは、
四季と宝塚の不自然なセリフ回しが是とされているから。
昔、新劇の三大劇団が健在な頃、
新劇風セリフ回しに閉口した時代もあった。

それに比べ、
今夜の作品の出演者は、
初舞台のヒロインを含め、
劇団的訓練から自由だから、
基本的に自然でよかった。
演技の基礎は必要だが、
感性である程度補える。
あとは感情の高まった時、
つい声高になるのをコントロールできれば良くなるだろう。

内容は通俗的でテレビドラマみたいだが、
場面転換をスムーズにして、
テンポ良く進み、
2時間半が満たされる。
こういう芝居もあり、で
本当に日本の芝居は多彩です。

13日(日)昼の部(2時開演)まで。
再演の可能性もあり。







AutoPage最新お知らせ