暴力団追放とMETライブビューイング今期のスケジュール  

今日は食肉市場で珍しい会合があり、
三役のみなさんに出席していただきました。

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遠くに見える看板には、↓のように書いてあります。

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↓式次第。

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最初に30分ほどの短編映画を見せられます。

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あるオークション会社が
トラブルの解決を暴力団に依頼した結果、
どんどん浸食されて、
社会的信用を失墜するというストーリー。

暴力団と交渉する時のノウハウも伝授します。

その後は、
財団法人 暴力団追放運動推進都民センターの方による講演。

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↓のような資料も沢山いただきました。

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↓その中身。

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こういう大会があるということなど、
全く知りませんでした。
世の中を少しでも良くするために、
頑張っている方が沢山いるんですね。

↓暴力団勢力は、昨年末で8万2千6百人。

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前年比2割減。
ただ、寡占化が進んでおり、
山口組、住吉会、稲川会の3団体で72パーセントを占めるそうです。

「暴力団」にも定義があり、
「暴力団対策法」の定義は、
「団体の構成員が集団的に又は常習的に暴力的不法行為を行うことを助長する怖れがある団体」

「ヤクザ」の語源は、
花札で8(や)、9(く)、3(さ)の負けの目(ブタ)
から来ているなんて、初めて知りました。
あるいは、
バクチの見張り役に座る=役座→ヤクザ
歌舞伎役者の「役者」から「ヤクサ」あるいは「ヤクザ」、
とも。
歌舞伎関係の方には、えらい迷惑な話です。

世の中、知らないことが沢山あって、勉強になりました。

↓最後は業界代表による
暴力団排除宣言宣誓。

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別に今、食肉市場に暴力団が入り込んでいるという
緊急的な問題ではありませんが、
この業界で暴力団による被害が起きないように、
今から準備しておこうということのようです。

ところで、
METライブビューイング
今期の上映スケジュールが発表されました。

プッチーニ「トスカ」(新演出)
11/7(土)〜11/13(金)
東劇のみ10/31(土)〜11/6(金)

ヴェルディ「アイーダ」 
11/28(土)〜12/4(金)

プッチーニ「トゥーランドット」 
1/16(土)〜1/22(金)
<12/31、歌舞伎座で大晦日プレミア先行上映>

オッフェンバック「ホフマン物語」(新演出)
1/23(土)〜1/29(金)

R・シュトラウス「ばらの騎士」 
1/30(土)〜2/5(金)

ビゼー「カルメン」(新演出)
2/6(土)〜2/12(金)

ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」
2/27(土)〜3/5(金)

トマ「ハムレット」(新演出)
4/10(土)〜4/16(金)

ロッシーニ「アルミーダ」
5/22(土)〜5/28(金)

都心では、

新宿ピカデリーで連日朝10時
東劇で連日夜7時
(「ばらの騎士」「アルミーダ」のみ6時40分)

料金は3,500円均一
回数券は3枚セットで9,000円

大晦日の恒例行事、歌舞伎座での上演は、
『トゥーランドット』に決定。
ゼッフィレッリの演出で華やかな舞台ですから、
大晦日の特別上映にふさわしい。
ただ、11月7日に上演収録したものを
無理やり1月まで引っ張って
大晦日の先行上映で付加価値を付けた、
という感じです。

ごく初期の頃は、
その前の深夜 (日本時間) に上演したものを
すぐに観られるという喜びがあったのですが、
最近はどんどん上演日と上映日の間が開きつつあります。
もっとも、
普通の人は上演日との間隔など気にしないのかもしれませんが。

ところで、
「アイーダ」の上演史を調べていたら、
日本での本格的な公演は、
1919年9月1日からの
帝国劇場での「ロシア大歌劇団」のロシア語訳詞公演が日本初演。
日本人による上演は
1941年5月26日からの
歌舞伎座での藤原歌劇団の全3回公演(日本語訳詞)が最初、
とあります。

歌舞伎座でもオペラを上演していたんですね。
歌舞伎座でMETライブビューイングをやる
歴史的な意味はあるのだ、と感心しました。

事務局長は、今年の大晦日は日本にいないので、
4年目にして大晦日の行事には不参加となります。
残念。


反響とコンサート  

今日、機関紙『東京食肉新報』が届いて読んだ人から
「都肉連解散の真実」についての感想がいくつか寄せられました。
基本的には、
「漠然と知っていたことが、
体系的に説明されて、
よく分かった」

というものです。
脱退届けを受け取った時の全肉連の対応を不思議に思っている人もいます。
今後、もっと反応が増えたら、
まとめてみたいと思います。

来週は休みに入るので、
その前に
理事・支部長会の準備の目鼻をつけてしまおうと思って
進めています。

一方、19日からの国産牛肉まつり店頭キャンペーン
準備が進んでいおり、
店頭試食については、
テレビの取材も入ります。
他に業界紙の取材も。

というわけで、一日あわただしく過ごし、
夕方からは再びNHKホールへ

↓夜のNHKホール。

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↓目的はこれ。

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昨日のブログに「明日に期待」と書いたのは、これのことです。

↓今回のスケジュールの中で、たった一度だけの演奏会

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だから、NHKホールは満員。
↓は開演前の会場の様子。

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オケピットが塞がれて、座席になっています。
舞台奥の階段は合唱団が並ぶところ。
会場内は写真が撮れないので、ロビーの↓モニター画像から。

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料金が高いからか、ヴェルディだからか、
まるで「後期高齢者招待演奏会」のような客層です。

オーケストラが100名弱、合唱が100名。
そりゃ、チケットは高くなります。

ミラノ・スカラ座の合唱団の質の高さは有名。
それぞれが力のある声楽家ですから、
迫力が違います。
特に、男声は素晴らしい深みのある音を出します。

合唱指揮 (指導) は、↓ブルーノ・カゾーニさん。

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温厚な紳士、という感じですが、
どんな指導をするのか、見てみたい。

指揮はガニエレ・ガッティさん。↓

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曲目は、↓。

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全部ヴェルディ。

前半は、どうかな? というところはありましたが、
後半は、どんどん盛り上がり、
事務局長お目当ての
「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」
は本当に素晴らしく、
泣きそうになりました。
何と美しい響き。
神の指が地上のヴェルディに触れたとしか思えません。

「ナブッコ」は、ヴェルディ3番目のオペラ。
この大成功でヴェルディは確固たる地位を得ました。
捕囚のユダヤ人を描くオペラなので、
当時オーストリアの圧政下にあったイタリアの人々の
愛国心を鼓舞しました。
以来、この曲はイタリア人に愛され、
「第2の国歌」と呼ばれています。

「ナブッコ」は、1842年にスカラ座で初演。
つまり、今日のは、
本家本元の演奏ということになります。

実は、昨年の組合の「支部統合祝賀会」で、
支部旗贈呈式の背景に流した音楽の一曲に、
この「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」を
密かに入れておいたのです。

フィナーレは、
「アイーダ」の凱旋行進の場面の曲。
4日の初日よりずっとよかった。

実は、
1週間ほど前、
4日に買った「アイーダ」のDVDを
パソコンに向かいながら聴いていた
(時々画面を見ながら)のですが、
「何だか、こっちの方がバレンボイムのよりいいな」
と思っていました。
当日、ブーが出たのも仕方ないのかもしれません。

しかし、事務局長は、
演出や演技については「ブー」を言う自信はありますが、
指揮や演奏や歌唱に対して「ブー」をする自信はとてもとてもありません。

ただ、今日の演奏が素晴らしいことは分かり、
もう、このまま永遠に続いたらいいのに、
と思うほどでした。

良い音楽を聴いた時の高揚感に包まれ、
本当に幸福な気分で、ほくほくして帰路につきました。

ゲネプロ→「アイーダ」初日→「ドン・カルロ」
と来た不完全燃焼感が、ようやく打ち破られた感じです。
来て、よかった。
これなら、高い入場料も惜しくはありません。

いよいよ明日の「ドン・カルロ」でミラノ・スカラ座は千秋楽。
9月4日(金)「アイーダ」
9月6日(日)「アイーダ」
9月8日(火)「ドン・カルロ」
9月9日(水)「アイーダ」
9月10日(木)「レクイエム」(NHK音楽祭2009)
9月11日(金)「アイーダ」
9月12日(土)「ドン・カルロ」
9月13日(日)「ドン・カルロ」
9月15日(火)「ドン・カルロ」
9月16日(水)特別演奏会<ヴェルディ・プロ>

9月17日(木)「ドン・カルロ」
と、よく働きましたね。(青字は、事務局長が行った日。他にゲネプロもあり)
すぐ帰国するのでしょうか。
それとも観光をするのでしょうか。

来年はロイヤル・オペラで、
ゲオルギューとネトレプコの二つの名花が花咲きます。↓

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待ち遠しい。



理事・支部長会準備と『ドン・カルロ』  

続々と戻って来る理事・支部長会の出欠FAXで
出席表を作り、
一方、表彰の時に配付する受賞者一覧を作成、
記念品の会社に発注し、
などなど。

夕方は上野の東京文化会館へ。
ミラノ・スカラ座の2本目『ドン・カルロ』鑑賞です。

出演は↓のみなさん。

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実は、事務局長、この作品は
昔、短縮抜粋版を観た以外は、初めて。
一流歌手を6人揃えないとならない超大作で、
あまりやらないため、
観る機会がなかったのです。

ヴェルディ、23作目の作品で、
「アイーダ」の前作に当たります。
5幕版と4幕版があり、
今回のは4幕版
指揮者の意向で、一部5幕版からも取り入れられています。

題材は16世紀のスペインを舞台に、
国王フィリッポ2世とその息子カルロ、
カルロと婚約していながら政治的理由でフィリッポと結婚した
お妃エリザベッタ、
カルロに横恋慕するエボリ公女、
王とカルロに忠誠を尽くし、命も惜しまない高潔の人ロドリーゴ、
王権をもゆるがす宗教裁判長
らが入り乱れて展開する物語。
父と子、王権と教会、カトリックとプロテスタント、
公的立場と私的欲望、聖と俗など
沢山の対立軸が展開して、実に面白い。
現代に通じるものが沢山あります。

加えて聞かせ所のアリアがものすごく多い

中でもフィリッポの「彼女は私を愛したことがない」は、
バスのためのアリアでは最も有名で、
王の孤独が滲み出るシーン。
ルネ・パーペ は、見事に期待に応えてくれました。
(この人、ケネス・ブラナーの映画「魔笛」で
ザラストロをしていた人。
2年前、ベルリン国立歌劇場の来日公演
「トリスタンとイゾルデ」のマルケ王役で観たことがあります。
あれは、すごくよかった。)

エリザベッタの「世の虚しさを知る神よ」
エボリの「呪わしき美貌」
カルロの「陛下、私が発つ時が来ました」
ロドリーゴの「わが最後の日が来た」
など、
次々と聞かせ所が押し寄せて来て、聞く方も大変。

それに二重唱、三重唱、四重唱のアンサンブルも多い。

特に、フィリッポと宗教裁判長のバス同士の二重唱は、
すさまじい迫力と緊迫感でした。

それと、演出がいい。(シュテファン・ブラウンシュヴァイク)
簡素な舞台でありながら、
人間の対立関係が際立ち、
内面もよく伝わって来ます。
視覚的効果も抜群で、
カルロが昔のエリザベッタとの出会いを歌うと、
背後に林が現れ、
子供の時の二人が現れます。

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この子供の姿は、
その後もしばしば登場し、
カルロ、エリザベッタ、ロドリーゴの魂を表現しているよう。

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群衆もうまく処理しており、
火刑のシーンなど抜群。

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事務局長の席は7列目の真ん中
例の「お望みの席を取ります」のおかげで、
装置も人間の配置もバランス良く見ることが出来ました。

しかし、歌手たちもみんなよく、演奏もいい
(指揮はガニエレ・ガッティ。
アルゼンチン生まれのバレンボイムとは違い、
ミラノ生まれの生粋のイタリア人)
にもかかわらず、
最後に突き抜けるような感動は押し寄せてきません。
ブラボーもほとんどなし。
観客は正直です。

思うに、一つはカルロ役のラモン・ヴァルガスに問題があるようで、
声量がない上に、容貌が冴えない。
上にあげた複数の対立軸が
全てカルロに向かって収束するので、
その本人が高潔かつ情熱の固まりでなければならないのに、
百姓顔 (お百姓さん、ごめんなさい) では、少し困る。

その点、フランドルの6人の使者たちは、
みんな容貌が素敵で、
それだけでフランドルの状況がよく分かります。

演劇的要素から見ると、やはり外見は大切です。
また、この6人の合唱が素晴らしいんだ。

そういうわけで、6時から始まって10時30分までの
長丁場で、
ヴェルディの音楽は十分堪能したものの、
今一つ浄化までは至らない結果となりました。

期待しすぎたかな。
でも、スカラ座なんだから、
期待には応えてくれないと。

明日に期待。




『5年目の真実』とは  

新聞の編集は昼までに終わり、一挙に解放感。
1面はお台場でのイベントの写真を入れて、
カラフルで楽しいものになりました。
これでこそ、休日返上で出掛けたかいがあるというもの。

3面の特集、
今まで言っていた
「5年目の真実」は、実は仮題で、
最終紙面は
「都肉連解散の真実
〜5年前、なぜ解散し、脱退したか〜」

となっています。
1面全部、広告スペースまで使った、15段の大特集。
渦中にいた事務局長にしか書けない内容です。
一つも嘘は書いてありません。

たまたま組合に来た若い組合員にゲラを見せたところ、
「波紋を呼ぶでしょうね」
と言っていました。

確かに一般の組合員は細かいことを知らず、
初めて聞く話でしょう。
「全肉連から脱退して以来、組合は良くなったな」
くらいしか思っていないと思うので、
その背後にこんな頭脳戦、
神経戦
があったことを知って驚くかもしれません。

全国各県の方も
「都肉連が何やら不満を持って脱退した」
くらいの認識しかないはずなので、
読んで初めて真実を知って、
「こりゃ、都肉連が脱退するのも無理ないわ」
「見方によっては、都肉連は追い出されたんだな」
と思うかも知れません。
もちろん、
「今頃こんなことを書いてけしからん」
という人もいるとは思いますが、
それは仕方ない。
いろいろな見方がありますから。

ただ、5年たってみれば、
わが組合にとってプラスであったことは確かで、
それは「歴史が証明した」ということでしょう。

もちろん、向こう(全肉連)側から見れば、
「全国統一の連帯を崩した、とんでもない奴」
ということになります。

これは、立場が違うのですから、仕方ない。
誰にでも良い顔など出来ません。
この業界では、通常はぐずぐずになって終わる事態を
当時の組合幹部は団結して一つの道を貫いた、ということです。
あの時は、
その一つの選択肢へ向けて
どんどん追い詰められたので、
当然の帰結と言えばそうですが、
決断しなければ、
状況に流されただけで、
決断する勇気があったということです。
今、日本男児になくなってしまったものは、
男らしい勇気です。

歳月がたてば、風化されてしまうので、
5年目の区切りとして、
初めて記事化しました。
みなさんのお手元には、
遅くとも16日か17日には、『東京食肉新報』が届くので、
乞う、ご期待。
感想を集めて、後追い特集でもしてみたいものです。




ニューヨーク便り・最終回  旅行関係

ニューヨークのレポートがなかなか終わらないので、
何とか今日は終わらせます。

実質最終日は土曜日。
ブロードウェイでは水曜日と土曜日はマチネーがあるので、
2本ミュージカルを観ることができます。
昼の部は2時から、夜の部は8時からが普通。
今回は、「ブルーマン」に5時の部があると分かったので、
「リトル・マーメイド」が4時少しで終わると、
地下鉄に乗って移動。
前日に予行演習をしておきましたので、
一旦ホテルに戻って荷物を置いてからでも、間に合いました。
ホテルがブロードウェイの真ん中にあると、本当に便利です。

まず、↓「リトル・マーメイド」

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劇場は、ホテルの向かいのLUNT-FONTANNE THEATRE。

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ディズニーアニメ第2黄金期の初期の映画の舞台化。
関心を持ったのは、
海の中をどう表現しているかですが、
↓のような感じ。

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↓人魚たちは、隠れているものの、足があるのがご愛嬌。
靴の踵にローラーがついていて、スムーズに移動。
歩くわけではありません。

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王子が海に落ちて、人魚に救われるところ、
岸に打ち上げられるところ
人魚姫の足が生えるところなど、なかなかうまく表現しています。

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音楽はアラン・メンケンの映画の曲に何曲か追加。
↓足が生えたところで、一曲、という感じで
ここはラグを踊ります。

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ミュージカルの歴史に残る作品ではありませんが、
満員の客席の子供たちは、
こういうものを観て育つのだから幸福だと思いました。

「リトル・マーメイド」は8月一杯で閉幕。
しばらく↓3本体制でやってきたディズニーは、

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2本体制に変わります。

お次は、「ブルーマン・グループ」

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中心の劇場街とは離れたアスタープレイスというところにある
座席数298の小さな劇場でロングラン。

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↓劇場はビルの地下にあります。

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1987年、
ニューヨークの路上で始まったストリート・パフォーマンスが起源で、
オフ・ブロードウェイの劇場に進出。
ボストン、シカゴ、ラスベガス、オーランド、
ベルリン、オーバーハウゼン、ロンドン、アムステルダム、東京
などの世界各地で上演されています。(東京は閉幕)

このアスタープレイス・シアターが本家本元。
ベガスで4回、東京で1回観ていますが、
今回の関心は、上演場所でどんな違いがあるか、
特に本家ではどんな内容かということ。

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結論は・・・同じでした。
違いは劇場規模での手順の違いくらい。
前の5回、微妙に違いがあったのですが、
それはどうやら、
少しずつ変更が加えられて、
それが世界標準となっていて、
同じ時期に観れば同じということのようです。

何回も観ていて言うのは何ですが、
こういうパフォーマンスは、
何度も観るものではないですね。

さて、ミュージカル三昧の旅、
最後を飾るのは、
「ウエストサイド物語」

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劇場は、ハーフプライスチケットのすぐそばの
PALACE THEATRE↓。
1748席という、ブロードウェイで3番目に大きな劇場です。
(一番は、「ウィキッド」を上演中のGERSHWIN THEATREの1933席。
ちなみに、日本の帝国劇場は1917席。)

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この作品を最終日に持って来たのは、
やはりニューヨークで「ウエストサイド物語」を観るのは
感慨深いものがあるだろうと思ったからですが、
結果は・・・残念。

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装置は貧弱、演出が駄目で、
役者の若者たちも
役どころをちゃんと理解して演技しているようには見えません。

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それどころか、びっくりしたのは、一部をスペイン語で歌っていること。
「アイ・フィール・プリティ、オー・ソー・プリティ」
と来るところが、
「ホイ・ミー・シエント、タン・ヘルモサ」
などと歌います。
「クインテット」でも
シャーク団の部分はスペイン語。
あげくの果てに、
ラスト近く、マリアとアニタの口論が歌になる
オペラ風の部分もスペイン語。
あれでは、米国人の観客も困るでしょう。

要するに、プエルトリコ人同士の部分は、
スペイン語の方が自然、ということのようですが、
なのに、「アメリカ」は、英語。
こんなおかしなことをしたのは誰だろうと思ったら、
どう考えても演出のアーサー・ローレンツがしたとしか思えない。
つまり、このミュージカルのオリジナルの脚本家です。
第一世代の脚本家の言うことなので、
誰も文句が言えなかったのでしょう。
アーサー・ローレンツ、相当な高齢のはず。
いくら脚本家といえども、
歌詞を変えたりすることが許されるのでしょうか。

それ以外にも、「マリア」で不自然に延ばして、
「マリア」が9回繰り返されるところが7回になったりしています。

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歌詞の変更が許されるくらいなら、
一度全面的に構成を変えて上演してもらいたい
と事務局長は思いました。

というのは、このミュージカル、
映画化の時に、相当大胆に曲順が入れ換えられているのです。

(以下、ちょっとオタクっぽくて、すみません。)

たとえば、舞台では、「マリア」をトニーが歌った後、
そのまま「トゥナイト」の非常階段の場になり、
それから「アメリカ」になるのですが、
映画では「マリア」と「トゥナイト」の間に「アメリカ」を置いて、
時間の経過を自然にしています。

「アメリカ」は、
舞台ではプエルトリコ人の女性同士の掛け合いだったのを
映画ではアメリカにあこがれる女性陣と
アメリカをくさす男性陣とに分けて、
対比をくっきりさせています。

「クール」は、
舞台では果たし合い前のはやる気持ちを抑えるための歌でしたが、
映画では、リフとベルナルドが死んでしまった後の
若者たちの苦悩を押さえ込む歌とダンスになっていて、
その絶望的な心理が際立つ形になっていました。
これなど、まさに天才的な改変です。

映画では、闘争後、一挙にたたみかけて盛り上げるのですが、
そのため、
舞台では後半にあった「ジー・オフィサー・クラプキ」
「アイ・フィール・プリティ」を前半に持って来ました。
コミックソングと明るい感じの曲は後半の盛り上がりに
合わない、という判断でしょう。
正解です。

そして、「サムホエア」が幻想のダンスシーンに変わって
争いのない世界への憧憬となるシーンは、
映画では全面カット。
舞台では成立しても、
リアリズムの映画にはふさわしくない、ということでしょう。

このように、映画における改変はことごとく理に適っており、
あのような見事な緊迫感に満ちた後半となりました。

一度このように舞台でも演じてみたらどうでしょうか。

映画でも、昔の舞台でも、
ラストはトニーの死体を
ジェット団とシャーク団が混じって運び、
マリアも、その他の人物も全部舞台からはけて、
大人たちだけが残される、
という演出でしたが、
今回のアーサー・ローレンツ演出は、
全員が(トニーの死体も、マリーも)舞台に残っての終わりになります。

全くあきれた演出で、
何の感動も呼ばない、
「???」が続く出来で、
呆然として劇場を後にしました。

ただ、やはり演奏は素晴らしく
昔のミュージカルなので、編成も大きく、
送り出しの音楽が終わるまで席に残り、
指揮者と握手して出ました。

こうして、
今度のニューヨークの旅は終わり。
もう来ることはないだろうなあ、
と思いつつ、
「スパイダーマン」が来年の2月から始まる、
という告知↓を見ると、

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お腹のあたりがむずむずする事務局長でした。






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