新聞の反応と最悪映画  

『東京食肉新報』6月15日号に掲載した
「理事長に聞く」の評判がいい。
「理事長がこう考えていたとは」
「前向きで謙虚」
「良い理事長に恵まれた」等々。
中には、「これ、事務局長が書いたんでしょう」というひどい憶測を言う人も。

とんでもありません。
たしかに、記事としてまとめたのは事務局長ですが、
しゃべったのは、全て理事長です。
6月3日、組合応接間でのインタビューによるもの。
録音したものを文字に起こし、
なめらかになるように文章としてまとめ、
理事長に読んでもらい、承認を得て掲載。
これはどんな新聞雑誌のインタビュー記事においても
なされている経過です。
インタビューですから、言葉づかいで
その人のキャラクターが出るようにしたりの工夫をします。

ついでに言うと、
新年号の「理事長年頭所感」。
これも大昔には、編集部で代筆した時代もありましたが、
ある時期からはちゃんとご本人が書いてきたものをいただいて入力、
その過程で文章の統一感が出るようにしたり、
凸凹を修正したりして整えるのは、
これは文章の専門家である編集部の仕事です。
もちろん修正した文章は
掲載前に読んでチェックを受けています。

「事務局長が書いた」は全くの事実無根で、
むしろ、そういうことをなくしたいと努力してきたのです。
よく業界紙に載っている各団体の長の年頭所感で
どう見ても専務や事務局が書いたと思われる
無味乾燥でお役所的な通り一遍の文章は読む方だっていやですからね。

一方、昨日書いた
組織の重職から退任した後の関わり方についても
いくつか反応がありました。
ある方は、その組織のトップまで行った方なので、
「相談役」の名前をいただきましたが、
その後、幹部会には呼ばれますが、出ないそうです。
出れば意見を求められてしまうので、
次の人の邪魔になるだけだから、と潔い。
まさに、
「自分が退くことで、次の人が育つ」
「脇から見守り、困った時には手を差し伸べる」
という考え方です。

中には、「昔は相談役なんかなかったんだから、この際なくせば」
という人も。
一度作ったものをなくすのは相当エネルギーが要りますね。
この制度の動機は、
要職まで行った人に対する思いやりですが、
根底にあるのは、
その方々の「寂しさ」への配慮。

それだって、
「その寂しさを味わうのは、あなた一人ではない」
という考え方もあるわけで、
賢人・曽野綾子さんは、
「この苦しみを味わうのは、人類で私が最初ではない、
と思うことで、
ほとんどの苦しみの乗り越えることが出来る」

と言っています。

昔、
「私ほど苦労した人間はいない」
と言った女の人がいて、
世界中の苦労人を全部知っているのかと、
驚いて顔を見てしまいましたが、
彼女はそう思うことによって、
かえって重さを倍加しているんでしょうね。
そんなことを言えば言うほど
ご自分の教養のなさを露呈してしまうだけなのに。

教養というもののいいところは、
「世の中にはいろいろな考え方がある」
「別な方面から光を当てれば、違う姿が見えて来る」
「これは世界的・歴史的に見れば、些細な出来事だ」
「これはオンリーワンではなく、ワン・オブ・ゼムだ」

という幅広い考え方を提供することで、
教養のない人ほど一つの考え方に固執してしまう、と言われています。

さて、最近は映画を観るのは一日置きにしよう、と思っており、
今日は映画の日。
場所は品川のプリンスシネマ。↓

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ホテルの中の映画館で、
ここには、吉本もあります。↓

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その前に、腹ごしらえに。

品川駅高輪口を出て、ずっと左に行くと、↓ラーメン七人衆があり、

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その先にどんぶり↓五人衆が。

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↓線路の下にどんぶり専門店が並んでいます。

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牛丼、天丼、親子丼、カレー丼などがあり、今日は↓海鮮丼を選択。

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観た映画は、↓「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」

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ここ数年で最悪の映画

事務局長はこのコーナーでは、
観てほしい映画を紹介するように努めており、
わざわざけなすために時間をかけることはないと思っているが、
今日は禁を破る。

こんな映画は観ない方がいい
お金より、時間が大切。

他人の痛みを身代わりとなって引き受ける特殊能力を持つ男シタオ(木村拓哉)が失踪。
その父親である富豪に頼まれて、
元刑事の探偵クライン(ジョシュ・ハートネット)は
ロス→フィリピン→香港へ。
香港マフィアのボス(イ・ビョンホン)もシタオを探していて・・・

シタオは現代のキリストに模されており、
登場人物の過去がからんで、
時間軸が微妙に狂い、
罪からの癒しと救済のドラマのように見えながら、
全てが生煮え
しっかりした脚本を作らないで撮影する即興演出が
悪い方向に行くと、こういう結果になるという見本だ。

監督は、『青いパパイヤの香り』『夏至』のトラン・アン・ユンで、
事務局長はこの人の『シクロ』は高く評価しているのに、
一体どうしたことか。
撮影現場の迷いがそのまま出たような
まどろこしい展開。
しかも、醜悪

それにしても、よくまあこんな映画を
社内試写をしていながら公開する決断をしたものだ。
主演三人がキャンペーンをすれば客は入るということだろうが、
宣伝に誘われて久しぶりに映画を観た観客の何割かは、
今後映画館から遠ざかるだろう。

本編を観もしないで、
スター三人の紹介で鼓舞したマスコミの責任も大きい。

「みなさん、こんな映画は観ない方がいいですよ」
とカメラに向かって言う
確信犯的映画評論家はいないものか。
仕事は減ってしまうかもしれないが、
評論家の仕事は、
数ある映画の中から
観るべき映画、観なくていい映画を紹介するのが使命のはずだ。

5段階評価の「1」








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