『天使と悪魔』  

久しぶりに訪れた、ゆったりした週末
朝寝て (定時6時30分に体内時計が起こしてしまった後)
昼映画を観て、
夕寝て、
夜寝て
日頃の睡眠時間の不足を補いました。

観た映画は昨日世界同時公開された『天使と悪魔』
待ちに待った、という感じです。
2年前、ローマでは、
この本の現場巡りをしてしまったほど。
興味のある方は、↓をクリック。

http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20070530/archive

[映画紹介]

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原作者ダン・ブラウンの小説では、
「ダ・ヴィンチ・コード」より前の作品なのだが、
映画の中では、あの事件の後、ということになっており、
「ダ・ヴィンチ・コード」の続編扱い。
しかし、トム・ハンクスは、「ダ・ヴィンチ・コード」の時より若い印象。

小説を読んだ人の感想では、
「ダ・ヴィンチ・コード」より面白い、という人が多い。
事務局長もその一人。

ローマを舞台に
誘拐された4人の枢機卿
の行方と予告殺人の場所を探して
ローマ中を駈け回る。

(枢機卿=教皇に次ぐバチカンの高位聖職者の称号。
「すうきけい」とも「すうききょう」とも読む。
パソコンの変換では、どちらも出る。
↓のような服を着ている。)

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一方、次期法皇選出会議(コンクラーベ。字幕は不親切)が進行しており、
同時にローマ中を吹っ飛ばすような新型爆弾が仕掛けられていて・・・
という、
タイムリミット・サスペンス。

その背後に科学と宗教の対立を巡る
深遠な思想史があるのだが、
映画では、その部分は触れる程度。
もっとガリレオやベルニーニを強く出してほしかった。

また、法皇とカメルメンゴ (法皇付事務司祭) の関係や
主人公のラングドン教授と
科学者ヴィットリアとの恋愛模様、
暗殺者の背景
など、複雑になる部分はあっさりカット。
それに触れると、回想で描くしか方法がなく、
小説では可能でも、
映画としてはスピード感が鈍るという判断だろう。

そういう点で、小説の読者には不満が残るが、
小説未読の観客には
スピード感あふれる、ハラハラドキドキの映画となった。
(事実、予備知識のないカミさんは、そう感想を述べていた。)
小説を愛読した事務局長にとっては、
先は知っているので、
どう映像化されているかの興味だけとなった。

(映像化には満足。
特に、
システィナ礼拝堂でのコンクラーベの様子や
サン・ピエトロ寺院の地下墓所の描写は、興味津々だった
最後の大〇〇のシーンも、おっと思わせる。
この内容ではヴァチカンが撮影許可を出すはずもなく、
あの中の様子はセット? CG?
「ザ・バンク」の中でグッゲンハイム美術館をセットで作ったんだから、
それくらいはやるだろう。)

映画が先か小説が先か、
とよく言われるが、
この映画の場合は、
映画を観た後、小説を読んで、
背後となっていた思想史に想いを馳せる

というのが良いかもしれない。

四大河の噴水以降の展開は少し変わっており、
小説の終わりの方にある
「それは、いくらなんでも無理だろう」
という部分はなくなっている。

「どうなるんだ」と「これはなぜなのか」という興味で引っ張る
サスペンス、ミステリーの映画、
娯楽映画としては成功
さすがロン・ハワード監督は職人。
音楽のハンス・ジマーも映画を引っ張る。
ローマ名所をめぐる観光映画としても面白い。
今年の夏は
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会や
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会、
サンタンジェロ城は
観光客が増えることだろう。

5段階評価の「3.5」





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