玉突き事故と新型ヘッドホンと『夢遊病の娘』  

新聞の特集の原稿が意外とスムーズに進行。
理事会の予定原稿にかかろうとしていたら、
その過程で、
未払金の計上漏れがみつかりました。
2月の配送物の請求書が来ていなかったための事態。
今年度に計上すると不都合の起こる内容だったので、
特別会計の未払金に計上すると共に、
本決算の方では、組合内助成事業の費用として出金しなければなりません。

というわけで、
一つの数字を動かしたら、
次々と数字の変更が波及して、
修正は計33箇所。
事務局長はこれを「決算書上の玉突き事故」とか、
「決算書上のドミノ倒し」と読んでいます。
ついに剰余金処分案にまで及び、
かえって数字が丸まって良い形になるというおまけ付き。

たまにこういうことがあるのですが、
発見が監査会と理事会前で、
修正可能な時でよかった。

↓は、本日購入したBOSEノイズ・キャンセリング・ヘッドホン

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ノイズ・キャンセリングというのは、
周囲にあるノイズをヘッドホンがキャッチして、
それと逆位相の音波を出して打ち消してしまい、
ノイズのない状態で音楽を聴くことが出来るものです。
特に航空機のエンジン音を消すのに効果的で、
ファーストクラスに装備されているとか。
電車の中や町中でも効果があり、
耳に装着して、スイッチを入れると、
「おーっ」
と声が上がるほどノイズが消え失せます。
パソコンやプリンターのノイズも見事に消え、
濁りのない音で音楽が楽しめます。

今日、来訪したT社のS社長に見せびらかせられました。
ビッグカメラなどの大型電器店には置いておらず、直販専門。
近い所では松屋の7階のBOSEのショールームで買えるとのこと。

困ったことに、
今日は夕方、松屋の側を通る用事があり、
ついに捕まって買ってしまった次第。
今も装着中ですが、パソコンのノイズの消えた中で
音楽を聴いています。
音楽が途切れた時が、驚くほど静かです。

松屋の側を通ってどこに行ったかというと、
築地の東劇へ。
METライブビューイング第9作、
ベッリーニの『夢遊病の娘』を観に行きました。

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ベッリーニの傑作中の傑作でありながら、
あまりなじみではないこの作品、
昨年『連隊の娘』で大ヒットを飛ばした
ナタリー・デセイファン・ディエゴ・フローレスの共演。
その上、『ランメルモールのルチア』で
素晴らしい仕事をした
メアリー・ジマーマンの新演出

話はスイスの村で
結婚間近の女性が
夢遊病で伯爵のベッドにもぐりこんだことから起こる騒動。

これをジマーマンはニューヨークに舞台を移し、
窓の形状から見て、
METの稽古部屋でのリハーサルの劇中劇という趣向。
みんな普段着で舞台に現れる。
やれやれ。
こんな演出は彼女の発明ではなく、
山ほどやられている手垢のついた手法
何も今更METの舞台で見せられることはない、
と感じた事務局長の印象とおり、
3月初めの初日の舞台評は軒並み酷評だったようだ。
プロダクション・チームに対して
METには珍しい大ブーイングが起こったという。

このリハーサルの様子が
次第に装置や衣裳が入れ替わって、
徐々に本番の舞台に移行していく、
というのなら面白いと思ったが、
そうはならず、
しかし、最後に突然衣裳がスイスのアルプス風の衣裳になって、
背景も変わり、本番の舞台になる。
途端にオペラの持つ祭祀的雰囲気が現れる。

何か間違ってはいませんか、
という感じだが、
しかし、ラストは盛り上がり、満場総立ちとなる。
わからないものだ。
確かに最後は楽しかった。

夢遊病状態の中で歌うアリアの時、
舞台の板の一枚がするすると前に出て、
デセイがオケピットの上に浮かんだ状態で歌うのは意表を突かれた。
この部分は面白い。

ベッリーニの音楽は牧歌的で流麗、
次々と繰り出す美しい旋律は心をぐっとつかむ。
デセイもフローレスも見せ場、聴かせ場は心得ていて、
素晴らしい歌唱を聴かせる。
フローレスはやや一本調子。
ロドルフォ役のミケーレ・ペルトゥージも魅力たっぷり。
リーザ役のジェニファー・ブラック
損な役どころなのに、
生身の人間になっていた。

他の人とは違ったことをやりたいという
演出家の職業病が出たのだと思うが、
ルチアであれだけの演出が出来た人なのだから、
こんなことをせずに普通にやれば
面白い人間ドラマが出来ただろうに、
と感じた次第。

METライブビューイングも、
今期は、いよいよ次の『ラ・チェネレントラ』で最後。
5月30日からだから1ヶ月半も先。
間が開き過ぎて忘れてしまいそうだ。






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