桜も終わり、『ザ・バンク』  

桜も終わりで、
市内を走っても、
若芽と花が混合した、はっきりしない姿になっています。
今年は曜日の組み合わせが悪かったのか、
満開の桜を観ずに早々と終わった印象です。

ところで、ようやく政府の追加経済対策が動きだしましたが、
今頃か、という印象は否めません。
世界的経済破綻が起こったのは昨年秋。
半年もたってようやく動きだすというのは、
あまりにも遅い。
遅くなった原因はマヒした国会のせいですが、
政権交代を自己目的化した小沢一郎は、
高い視点を忘れ、
景気悪化さえも政権交代の道具と見た節があります。

前にも書きましたが、
「政権交代可能な二大政党制」は理想ですが、
二つの党が切磋琢磨するのではなく、
足の引っ張り合いをする現状を見ると、
日本には二大政党制は向かないのではないかと
最近では思っています。
民主党が政権を取れば、
今度は自民党が政権のあら探しをして足を引っ張るのは
目に見えています。
細川政権の時がそうでしたから。

会社で言えば、社長派と専務派が争って
取締役会を機能停止にしているようなもの。
そんな会社の株価は下落するのは当然で、
やがて円は見離されて、下落して行くでしょう。

それでも今の円高水準は不思議で、
これは、日本人の持っている潜在的な力
市場が評価しているのに他なりません。
政治家が馬鹿でも、
銀行が愚かでも、
最終的にはモノ作りにたけた日本人が
本当の底力で日本を立ち直らせてきた歴史。
せめて政治と銀行は、
協力しないまでも邪魔しないでほしいものです。

二大政党がダメなら、
むしろ、政治家の中の良質な部分が糾合して
新たな大きな政党を作って、
円滑に政策を進めた方が国民のためになり、
最終的には政界再編しなければ、
この国は良くなりません。

今度の景気対策にしても、
それはやらないよりはいいですが、
その財源の3分の2に10兆もの国債を発行するというのですから、
要するに目先をしのいだだけでしょう。
そのツケは将来にやって来るわけで、
政治家も官僚も
景気が回復しないのは、
国民の中に将来に対する不安があるからだということが
今だに理解していないようです。
3年後の消費税増税の撤回だけでも
どれほど心理が変わるかわかりません。
景気が良くなれば税収も増えるという
消費税増税よりも良い結果を生むことが理解できずに、
税率をあげれば事足りるとするのは、
相変わらずのお役人の感覚です。

今日、葉加瀬太郎さんが、
産経新聞のコラムに
茂木健一郎さんの
「人々は普段からもっと、
自分の話す言葉が、
相手に美しく音楽的に聴こえているか、
を考えながら話すべきなんです」

という言葉を紹介している。
以下、こう続く。

そういう美しい言葉は、
普段の生活でもより人の心を動かすだろう。
社会のリーダーともなれば、それはもっと大切だ。
そういえば小泉純一郎元首相の演説は
まさしくシンプルで力強いポップミュージックのようだった。
それに比べると
麻生太郎首相の言葉は
「あまり音楽的とはいえない」
と茂木さんはいう。

しかしあのダミ声、
音楽家にとってはブルースやソウルミュージック、
日本で言えば浪曲、浪花節のような魅力も感じる。
きっと彼の言葉にもっと自信があふれ、
かつての田中角栄元首相の演説のように
力強く響いたとき、
麻生首相の言葉も、
もっと美しく聴こえて来るのだろう。

[映画紹介]

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あまり客は入っていないようですが、
これがすこぶる面白い

インターポール捜査官(クライヴ・オーエン)は
巨大銀行IBBC(モデルあり)の違法行為を捜査中で、
情報提供者と接触していた仲間が
目の前で不審な死をとげる。
更に情報提供者も消され、
彼はニューヨーク検事局の検事(ナオミ・ワッツ)と組んで捜査するが、
次々と妨害にさらされる。

という典型的な巨悪との闘争を
ベルリン、リヨン、ルクセンブルグ、ミラノ、ニューヨーク、
最後にイスタンブールと
舞台を刻々と変えながら
ダイナミックに展開していく。
イスタンブールの家々の屋根の上に
あんな道が出来ているとは知らなかった。

政治集会での遠方からの暗殺、
美術館での銃撃戦など、
映画的に見ごたえのある場面が次々と展開する。
特にニューヨークでのグッゲンハイム美術館の場面は、
本当にここで撮影したのかという驚きの映像。
(後で知ったが、セットを作って撮影したらしい)

ニヒルな暗殺者、共産主義の夢敗れた銀行の顧問など、
脇役も魅力的で、
捜査官の姿勢も一本筋が通っている。
銀行顧問と捜査官が一対一で対決し、
人生の深い部分に訴えかけるシーンは瞠目した。

監督は誰だろう、と思っていたら、
「ラン・ローラ・ラン」「パフューム ある人殺しの物語」の
トム・ティクヴァで、納得。
彼ならこれくらい面白い映画は作れるはずだ。

世界的な事件を巡るサスペンスを
硬派でありながらエンタテインメントとして楽しみたい方にはお薦め。
ナオミ・ワッツがきれい。

5段階評価の「4」





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