持病と食肉産業展  

本日は、前年度事業のファイルなど、
「非生産的」な仕事に従事。
こういう「あまり忙しくない」状況に至ると、
事務局長の「持病」が再発します。

どういう持病かというと、
「こういう生き方でいいのか」
という、
少々青臭い、
しかし、本当は全ての人がかかるべき病気。

最初に感染したのが、
小学校5年生の春、
バスにぶつかって、
生涯唯一の入院をし、
後頭部に受けた傷が原因で
早死にすることもあり得るという
医者の恐ろしい宣告に、
初めて自分の死を意識した時。

さいわい早死にはしませんでしたが、
小学生に対してはやや無神経な医者の言葉でした。

大きく発症したのが、
高校2年の秋、修学旅行の時。
今は新幹線ですが、
当時は「修学旅行列車」という専用電車に乗って関西に行ったもので、
その帰りの夜行列車の中で
旅情と旅の終わりの寂しさに、
突如人生の虚しさを感じてしまう。
(なにしろ、思春期でしたからね)

その2年後、
大学1年の終わりに
あるものに触れて、
彷徨の旅が始まるわけですが、
この時期のことは、
他人には理解不能なので、
現在では言わないことにしている、「空白期」です。

やがて30を過ぎ、人の親になってみれば、
そういつまでも思春期の名残を引きずったままにいるわけにもいかず、
生まれて初めてまともな職業に就き、
(つまり、組合に入り)
それから四半世紀、
結構忙しく、楽しくすごして来ましたが、
どんな性格診断をやってみても
「組織に向かない人」と言われる人間が
25年もやって来れたことが不思議。
東京食肉組合はよほどふところが深いに違いありません。

その間も時々病気は出そうになりましたが、何とか抑え、
でも今みたいな決算期の狭間の頃には、やはり発症します。

昔は先に残された「時間」が症状を抑えてくれましたが、
今は逆に「時間」が症状を進めます。
つまり、「先が見えて来た」わけで、
せいぜい10年、長くて20年の、
しかも若い頃とは違って、
おそろしく早く過ぎ去るようになった
「死刑執行」までの時間の少なさに、おののいております。

おそらく、3年後に控えた定年で、
「縛られない時間」の中に放り出された時、
何か劇的な変化がありそうで、おそろしい。
数年後に
アフリカの未開の村や戦火の地で
ボランティアの日本人老人の
死体が発見された、
などというニュースが
新聞の片隅に載ったりするかもしれません。

などとくどくどと書いているのが、
やはり持病が出たことで、
困ったもんです。

会議に見えた島田理事長と来週の打ち合わせをした後、
お台場へ。
毎年この時期に東京ビッグサイトで開催される
「食肉産業展」を見るためです。

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写真はいろいろ撮りましたが、

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毎年かわりばえのしない

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よく似た写真ですので、

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掲載は最小限に。

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↓は消費総合センターのブース。

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↓全肉連さんは、今年はソーセージ製造の実演はなし。

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牛肉の試食とカレーの販売。
ここに「東京カレー」が並んだら面白かったでしょうに。

SIGインターナショナルには、わが組合の「黒豚ロースハム」が展示。↓

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主催者から「来年は出展しませんか」と誘われましたが、はて。



内容証明と「レッドクリフ PartU」  

総代会への狭間の中で、
理事会の議事録を作ったり、
除名者への総代会での弁明に対する内容証明を送ったりで
少々非生産的な作業に従事しています。

内容証明を出しに郵便局に行って、
不備があるからと戻されました。
一行の中に入る文字数が決まっているのですが、
⑸という書き方は二文字に数えるので、
はみ出るから書き直してこい、
というのです。
かっこは一文字に数える、
というのは知っていましたが、
(5)ではなく、⑸。
括弧付き数字は、「かっこ5」で入力して変換した結果出て来るので
一文字と数えるべきなのに、
「規則ですから」の一点張り。
その規則集を見せてもらったら、
そもそも括弧付き数字は想定していない。
@も二文字に数えるというのだから、
その規則の方がおかしい

なんとなく既視感があるので、
「内容証明」というキーワードでこのブログを検索したら、
一件出てきました。
2年前の4月25日。
面白いので、再録します。

☆☆☆[再録]☆☆☆

事務局長、せっかく中央郵便局まで行ったのに、
すごすご帰って来ました。
実にくだらない理由で受け付けてもらえませんでした。

縦書きの場合は1行20字以内、
1ページに26行以内
つまり、1ページ520字以内
という決まりがあり、
それはちゃんと守りましたが、
文中にあった

という文字が問題。
これは2文字分に書き直せというのです。
ワープロでそういう書き方は出来ない、と言うと、
では、その文字の後に1文字空白を作って、2文字分とせよ、といいます。

やれやれ。
括弧付き数字を1文字に数えるか、2文字に数えるかなど
内容証明の本質とは何の関係もありません。
行数制限、文字数制限など、
一頁にぎっしり書いたりして読みにくくなるのを防ぐための決まりでしょう。
ところが、本質でもないことをルール化し、
それが一人歩きし、人を束縛する。
まさにお役所仕事の愚かしさの典型です。

少し前の事務局長なら
そこで一理屈こねて抵抗したでしょうが、
窓口の人間とケンカするほど愚かでもないので、
事務所に戻り、
作り直して、帰途提出。
民営化したら、
そういうくだらない決まりは現場優先で変えてもらいたいものです。

☆☆☆☆☆

ということは、民営化後も改善されていなかったわけか。
どれだけの人が、こうやって二度手間させられているのだろう。

でも、2年前と同じことをするとは、
事務局長も間抜けですね。
その上、今回はごねて、
最後に
「随分血の通わない話ですね。
そんなこと言ってて、虚しくないですか」

などと一言言ったりしているので、
成長は止まっています。

[映画紹介]

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PartTのラスト、諸葛孔明の手を離れた白ハトの後を追ってカメラが
対岸の曹操の陣営までついて行く、
80秒間に及ぶ長いワンカット。
CGでやったに決まっていても、驚きの映像だ。

その映像を最後に、待ちに待ったPartU。
期待を裏切らない出来だった。
疫病の発生、連合軍の亀裂、孔明の10万本の矢の捕獲作戦、
風を待つサスペンス、小喬の単身敵陣乗りこみ、最後の総攻撃と
見所満載。

単なるアクションだけでなく、
男たちのドラマもしっかり描いている。
特に一人一人の心の中にある志、
仁義を尊ぶ思いに圧倒される。

戦いにおいて重要なのは、
結束と士気というのがよく分かる。
まさに「集中力さえあれば、小石で巨人をも倒せる」のだ。
その根底にあるのは天倫に恥じない行い。
それさえ整えば、自然現象までもが正義の味方をする。
卑怯な戦法をよしとしない理由に
「これは君子の戦いですから」
というセリフが出て来るが、
「君子の戦い」。いい言葉だ。
小沢一郎をはじめとする政治家たちに聞かせてやりたい。
他にも「民を守らずして、戦の意義はない」
「国の誇りのためなら、たとえ勝てなくても、戦わねばならぬ」

など、
男の美学に満ちたセリフが沢山出て来る。

そして、ジョン・ウー美意識あふれる映像。
酔った。

役者がみんないい。
トニー・レオンはこんなにいい役者だったか。
仇役のチャン・フォンイーが存在感たっぷり。
劉備のユウ・ヨン、
フー・ジュンをはじめとする将軍たちもみんないい。
映画初出演のモデルのリン・チーリンは本当にきれい。
特に、金城武がこんなにいいとは
受けの演技を涼しい目元で魅力一杯だ。

観ていて、「ロード・オブ・ザ・リング」を想起したのはなぜだろうか。
きっと人間心理の奥底にある
物語心を刺激するものがあるに違いない。

今年のアカデミー賞外国語映画賞、確実と思ったら、
TUを2時間程度にまとめたものを公開するらしい。
前に「シャル・ウィ・ダンス」のアメリカ公開で
周防監督が苦労していたが、
アメリカ人は字幕付きの映画を2時間以上観るのは耐えられないらしい。
残念。

戦争映画が苦手な方も、中国が嫌いな方も
必見の映画。
5段階評価の「5」

できれば、PartTを復習してからご覧になることをお勧めする。
人間関係がよく分かる。
事務局長は中国語の語感が嫌いなので、
吹替版で観たが、なかなかよかった。


総代会準備と『赤い城 黒い砂』  

今週から総代会の準備に取りかかります。
印刷屋から資料があがり次第、
総代宛て招集状を送るのですが、
封入物が複雑なので、
間違えないようにする配慮が必要。
最近は総代と常務会メンバーの2種類だからまだいいですが、
その昔は、
総代、常務会、理事、支部長入り乱れ、
大変複雑な作業をしたものです。
総代と理事の兼任を禁じたり、
支部長は招集しないようにしたりで、
この数年で改善されました。

昨年の「国産牛肉まつり」の主催団体から実施報告書が送られて来ました。

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全国のアンケート結果もまとめられた、
全4冊の膨大なもの。
これだけ見ても、国の金 (実は国民の税金) をふんだんに使った
大イベントだったと分かります。
アンケートの集計は都肉協・全肉連・全農と3つの区分でまとめられています。
都肉協とは、耳慣れない略称ですが、わが組合のこと。
ざっと目を通してみましたが、
数箇所の間違いを見つけてしまいました。
職業病ですね。

夕方からカミさんと合流して日比谷へ。
カミさんは、事故後初めての国境越えです。(千葉国から東京国への)

観たのは、日生劇場『赤い城 黒い砂』

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日生劇場は久しぶり。
ここで沢山のお芝居を観ました。
はるか40年も前の昔、
「入学祝いに何がいい?」と姉に言われて、
「日生劇場でやっている『アンドロマック』(ラシーヌ)が観たい」と
答えたことを覚えています。
マセたガキでした。
平幹二郎、市原悦子、日下武史、渡辺美佐子の大豪華キャスト。
それが事務局長の日生劇場初体験。

事務局長の演劇第1位を長期にわたり占めた
「リア王」(蜷川幸雄演出・市川染五郎[当時]主演)を観て虜になったのもここです。
そうそう、「オペラ座の怪人」の冒頭、
ゆらゆら揺れながら上昇するシャンデリアに
全身総毛立ったのも、ここでしたね。

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片岡愛之助、中村獅童、黒木メイサが共演する豪華舞台。

題材はシェイクスピアの「二人の貴公子」
えっ、そんな作品あったか、と中年以上の演劇ファンは言うだろうが、
その反応は一理あり。
事務局長などが一生懸命シェイクスピアを観ていた頃、
シェイクスピア作品は37作と言われていた。
最近では39作、あるいは40作と言われている。

「二人の貴公子」がその追加の一つで、
「テンペスト」を最後に引退したシェイクスピアが
国王一座の座付き作家を継いだ
ジョン・フレッチャーと共に共作したのがこの作品。

(きっと「ねえ、先輩、ちょっと助けて下さいよ」とでも言われたんでしょう。
それにしても、シェイクスピアと共作なんて、夢みたいですね)

シェイクスピアの第一全集に収められなかったことや
当時、シェイクスピアの名前を冠して出版された疑わしい戯曲が
沢山あったことから除外されていたが、
20世紀後半の研究により、
シェイクスピアとフレッチャーの共作と認定されるに至った。
他に「ヘンリー八世」と「カルデニオ」も二人の共作とされている。
今では、
第2幕は第1場だけシェイクスピアで残りはフレッチャー
第3幕は第1場と第2場だけシェイクスピアで、残りはフレッチャー
第5幕第1場は最初の33行はフレッチャーで、残りはシェイクスピア
などと学者は分類している。
そういうわけで、2000年代になってから日本でも紹介されるようになった作品。

↓は、2004年に出た白水社版。

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「赤い城 黒い砂」は、
この「シェイクスピア幻の作品」を翻案。
翻案といっても、まさに換骨奪胎で、
ギリシャ神話の時代も場所も
時代不明、国籍不明の話に置き換えられている。
つまり、

勇猛果敢な二人の親友が戦に敗れて捕虜になり、
その国の王女に二人が同時に恋をしてしまい、
一人は王女の護衛兵になり、
一人は牢番の娘に救われ、
やがて二人は戦い合うようになる

という基本ラインを生かして、別な話に仕立てたもので、
脚本の蓬莱竜太は原作 (ネタ本) は1度しか読んでいないらしい。

別にシェイクスピアに対するリスペクトがあるわけではなく、
30歳そこそこの若い劇作家が
シェイクスピアの戯曲の素材を使って、
自由に再構築した、という印象。
シェイクスピアのセリフも香りも雲散霧消。
その点、黒沢明が「蜘蛛巣城」や「乱」で
「マクベス」や「リア王」にオマージュを捧げたのとはわけが違う。

赤い国と黒い国の二つの国が絶えず戦争を繰り返し、
狂言回し的に登場する武器商人が背後をあやつり、
ミサイルのような新兵器で城壁が粉みじんになったり、
アラブの兵士風の者たちが銃を乱射したりと、
いろいろと深読み、置き換えができるところがミソ。
「大量破壊兵器」や「平和ボケ」などという言葉も出て来るから、
そんなところも意識しているのだろう。

演出は栗山民也
舞台装置を回しながらスピーディに場面転換していくが、
緩急自在というわけにはいかず、一部、もどかしい。

出演者では、中村獅童が愛嬌のある分、得をしており、
セリフが際立つ。
やはり舞台で華がある。
女優陣は弱く、
黒木メイサは外見は全く申し分ないが、セリフに難あり。
中山仁、田口守、中嶋しゅうなどのベテランが出て来る場面はほっとするが、
全体的に演技に力量の差がありすぎるのは、
この種の商業演劇の宿命か。

シェイクスピアを思いながら、
現代を照射した舞台を観たい方はどうぞ。


上坂冬子さんと『コルテオ』  

上坂冬子さんが亡くなった。
気骨ある、ぶれない論客がまた一人いなくなった。
賢人・曽野綾子さんもそうだが、
今の日本は、
男性は右顧左眄して情けなく、
中年女性の方がしっかりと物事の本質を掴んでいるのが不幸だ。

今日の産経抄が上坂さんについてよくポイントをついたことを書いていたので、掲載する。(クリックすると、大きくなります)

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ふにゃけた政治家たちに読ませてやりたいね。

今日は朝から舞浜の映画館で
「レッドクリフ PartU」を観る。
この映画については、書くと長くなりそうなので、後日。

夕方からは原宿に出かけて、
シルク・ドゥ・ソレイユの『コルテオ』を観る。

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今までの円形劇場とちょっと違うのは、
構造が↓のようになっており、

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ステージの演技をはさみこむ形で、
両方面からは額縁舞台に見えること。
この方が造型的にも作り易く、観易い。

コンセプトは、一人の老人の死の間際に観た幻想、という形になっている。
「コルテオ」というのは、葬儀の行列をさすらしい。

基本的にはトランポリン、鉄棒、布を使った空中演技、
空中ブランコの変形、ジャグリングなどで、
はしごを昇り降りする芸は初めて見たが、
後は既視感があり、
そういう意味で食傷気味
『O』や『KA』のように、
劇場構造そのものに全く新しいものがあるなら別だが、
同じ体技を形を変えて見せられる、このようなテント公演は、
そろそろもういいかな、と思わされた。

観客のマナーは大変悪く、
後方の親子連れの子供はしゃべり続け、
親は注意しない。
TPOをわきまえることを教える良いチャンスなのに生かそうとせず、
家でテレビを見ている状態を公の場所に持ち込む。
こうして育てられた子供が
電車の中げ化粧をしたり、飲食をするのだろう。

そういえば、地下鉄に貼ってあるポスターのコピーは、
「家でやろう」だった。

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↓こういうのも。

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お台場と『スラムドッグ$ミリオネア』  

あんまり爽やかな天気なので、
愛車『ファルコンU号』に乗って、お台場へ。
(駅の市営駐輪場の更新に伴い、自転車も世代交代。
前の『フェルコンT号』は、カミさんにお下がりです。)

↓いつもかわりばえしないお台場写真ですみません。

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↓エコ発電キャンペーンのキャラクター。

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↓シネマメディアージュには東京オリッピック招致のツリーが。
盛り上がりませんね、招致キャンペーン。

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シネマメディアージュに来たのは、
何故か舞浜では上映していない、
「スラムドッグ$ミリオネア」を観るためです。
本日初日。
感想は、後で書きます。

↓今日の昼食。お肉を食べていれば、事務局長はご機嫌です。

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↓パレットタウンでは大道芸人のパフォーマンス。

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そういえば、何年か前、組合はここで試食会をしましたっけ。

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↓ラスベガスではありません。ヴィーナスフォートの中にあるカジノ。

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ルーレット、バカラ、ブラックジャックと揃っています。
基本的には学習コース。

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二千円で入場、チップ600ドルの他に掴み取りのサービスも。
1度に89枚掴んだのが最高記録。どんな大きな手なんだ。

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事務局長はぴったし40枚だったので、倍の800ドルに。

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1400ドルを軍資金に遊んだのは、もちろん、ブラックジャック。

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このテーブルのルールはノーホール。
親が先に2枚引くのではなく、1枚のみ。
親の2枚目は最後の人が引いてから。
2枚先に引くと、既に手が確定している場合があり、
その時には、こちらの努力が無駄になります。

たとえば、親が2枚引いたうち、表に出ているのが9だとします。
こちらの手が12で、あと1枚引いたら6で、18まで持っていっても、
親の2枚目をひっくり返すと10で、親の勝ち。
子は無駄な努力をしたことになります。

そういう意味で、親が2枚目を引くのが子の手作りの後の方がスリルがあります。
それだけに、最後の席の人の判断が
親の手の優劣につながるので、責任重大。
事務局長は絶対、その席には座りません。

ラスベガスではたいてい2枚先引き。
マカオでは1枚引きでした。

1時間ほど遊びましたが、
増えもせず、減りもせずで、
預けて帰りました。
半年間有効ですが、
次に遊ぶ時にもまた2000円取られます。

実際にお金を賭けるわけではないので、緊張感のないことこの上なし。
ただゲームを楽しみたい人向け。

その後、近所の病院に入院中の役員を見舞って、
再び『ファルコンU号』で疾走して帰って来ました。

[映画紹介]

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誰でも知っている、今回のアカデミー賞作品賞受賞作
ヴィカス・スワラップの小説「ぼくと1ルピーの神様」を映画化したイギリス映画。
監督ダニー・ボイル以外、
名のある人は誰もいない
ノースターの低予算映画で
映画館では上映せずに
ビデオ公開さえささやかれていたものが、
たった10館から全米600館まで広がり、
最後は1億ドル以上の興行収入を上げるまでになった。

片隅で公開された映画を見つけ出し、
口コミで評判を広げ、評価し、
沢山の人が観、最後には
最高峰の賞を与えるに至る
アメリカ映画の観客の選択眼には恐れ入る。

[以下、映画の内容を全く知らない人は、
読まない方がいいと思います。
映画のストーリーを知っている人は、続けて下さい]


日本でもやっていた「クイズ$ミリオネア」のインド版番組に、
お茶汲みにすぎない青年ジャマールが出演し、
次々と問題に回答し、
あと1問正解すれば、
番組史上最高額の賞金を得る寸前までやって来た。
医者や弁護士でもここまで勝ち残った人はいないのに、
スラム育ちで学のない男が勝ち進んで来たのは、
何かインチキをしたに違いない、
と疑った番組の司会者によって警察に渡され、
警察は拷問して、白状を迫る。
(数年前に、イギリスでインチキがあったのは実話)
ジャマールはなぜ正解を出せたかを刑事に語って聞かせるが、
ムンバイ(ボンベイ)の極貧のスラム街から始まる
彼の過酷な人生そのものの中に
正解の秘密が隠されていた・・。

以上、既にチラシにも書かれ、
広く説明されている内容だが、
十数行前に警告を書いたのは、
この構造そのものに、この作品のポイントがあるからだ。
最近はやりの「ネタバレ」という言葉を適用すれば、
この作品構造について語ることそのものが「ネタバレ」に当たる。

そういう意味で、
観終えた後、
「ああ、知らなければよかった」と
事務局長は思った次第。
構造を知らず、
未知の状態で観たら、
もっと驚きは大きかった
だろう。

しかし、それを割引しても、
映画そのものは、熱く、スピーディでダイナミック。
私有地で遊んでいて警官に追いかけられて
ムンバイのスラムの中を逃げる子供たち。
その姿を空の上からとらえた映像が
次々とカット割で引いていく演出の志の高さ。

イスラム狩りの暴動で母親を殺され、
ゴミ捨て場で眠る兄弟に
次々と襲う過酷な運命。

そこから始まる目のくらむような二人の人生。
殺人を含む、あらゆる悪事をして生き延びていく。
子役も2回変わって
現在と過去が交錯する構造も破綻なく進む。
脚色賞受賞は当然だ。
演出もまさにダニー・ボイルらしさを失わない。

そして、最後の回答へ向かうサスペンス。
それが子供の頃の「三銃士」(三人の絆)にまつわる見事な回帰。
インドの社会問題であり、
時代の変化の話でもあり、
一人の男の成功物語であり、
同時に青春讃歌でもあるストーリーが
重層的に進行する。
日本でもこういう話は撮れないものか。

撮影も役者の演技も編集も音楽も
最高の力を発揮して出来上がった映画。
一つの創作物が奇跡を生むのは、
そういうものだろう。

アカデミー賞を取ったのは、
まさに、そのエネルギー。
しかも、アメリカ発の世界的金融危機という背景が
この映画を受け入れる素地を作った。
それも奇跡。
天の時、地の利、人の和
それらを総合して
最後のシーンでは深い感動を呼ぶ。

5段階評価の「4.5」

0.5のマイナスは、
少々都合がよすぎるのと、
このクイズ、賞金が上がるたびに難しくなっていくはずだが、
大金のかかった最後の問題のわりにはやさしすぎて、
「三銃士」につながる無理やりさを感じたから。
文学史上の名作を読んでさえいれば答えられる問題は難問とはいえない。

個人的には、
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の方が
奥深い感動を読んだから。

余談だが、
小学校1年生の時、
島田くん、西島くんという友達と
「三銃士」というのを組んでいた。
どうやら、『少年世界文学全集』という抄版で読んだらしい。
島田くんがアラミス、西島くんがポルトス、
事務局長の役回りはアトスだった。
「笑わぬアトス」だから、
子供時代笑いん坊の事務局長にはミス・キャスト。
ダルタニアンは、女の子のモモちゃんだった。

アラミスは有名な男性用香水があり、
この香りをかぐと、
腰が抜けたようになる女の子を知っていた。
デイトの時は、わざとつけて行った。
事務局長、青春の一こま。

更に余談だが、
近く事務局長はインドを訪問する予定。
タジ・マハールも行く。
ただ、公衆トイレには近づかないつもりだ。





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