前向き思考と「その木戸を通って」  

今日は店頭試食会申込みの締め切り日。
「やらない支部は昼までに申告を。
もっとやりたい支部に回すので」

と朝FAXしたら、効果てきめんで、
どどっと申込みが入って来ました。
支部でやらないところの分をやりたい支部に回してみると、
午後3時の時点で、指定された40ぴったりに。
神業職人芸だと悦に入っていたら、
ある支部の申請に間違いを発見。
1つ足りなくなり、
やってくれそうな役員に頼むことに。残念。

そういうわけで、
夕方までに全ての書類が整って、
後は明日Sセンターに届けるのみで、長時間の残業もなし。
そこで、帰りに映画を。
観たのは、「その木戸を通って」で、
今日のブログの最後にあります。

ところで、
週明けの為替の動きが冴えない
金融サミットの効果は現れず。
この後、欧米の市場の動きが悪いと、
しばらく膠着状態が続きそうです。

先日の理事・支部長会で
為替と決算の見通しについて説明し、
このままの為替の状況だと、
7年ぶりの赤字になり、
来年の予算編成も厳しくなる
という説明をしましたが、
この数日、そのことを思いながら、
あまり萎縮した考え方をしない方がいいのではないか、
と思い始めました。

緊縮財政で、事業まで縮小してしまったら、
あの7年間の赤字時代の二の舞です。
全てが窮屈になって、
縮こまってしまうと、
組合運営が楽しくない
楽しいという表現がいけなければ、
希望がなくなる。
明るくない。

あの7年間は組合員のために何もしないでいて、かつ赤字でした。
しかし、今の組合は組合員のための事業を沢山やっているのですから、
赤字になっても恥じることはないはず。
なにしろ世界的に「100年に一度の津波」に巻き込まれた結果なんですから。

@利息が沢山取れて、事業を沢山する
A利息は少なくなったけれど、事業は沢山する
B利息が少なくなったから、事業もやらない

の3通りがあるとして、
もちろん@が理想ですが、
悪くなってもBまで行くことはせず、
Aに踏みとどまる、ということがあってもいいのではないか。
その場合、結果として一時的に資産が減っても、
組合員に事業で還元して減るのなら許されるのではないか。
だって、資産は組合員のもので、潤沢にあるのですから。

株式会社なら、黒字決算は至上命令ですが、
それだって、株主に配当するためなので、
組合の場合、黒字そのものが目的ではなく、
組合員に還元することが目的
のはず。
ならば、組合員に還元する事業を実施して、
その結果、赤字になるのは容認してもらえるのではないか。

あの赤字の7年間のいけなかったところは、
「市場金利が3パーセントに回復するまでは
赤字を容認してほしい」
と言って、赤字予算を組んでしまったこと。
その結果、モラルハザードを呼んでしまったこと。

しかし、予算の為替の設定次第では、
赤字予算を組まずに事業をして、
為替の動向で結果的に赤字になってしまうのは仕方ないのではないか。

そう思って、試しに、
米ドル105円、豪ドル90円で試案を作ってみました。
組合内助成事業は、広報宣伝や特販事業をやめ、
あまり活用されていない事業を縮小し
肉代金の補助や手提げ袋などの資材の共同購入や
支部行事の支援や勉強会など
一番喜ばれている事業を残して
計算してみると・・・
何と、トントンになる!

今の米ドル97円、豪ドル63円などというのが
そもそも異常で、
1日に5円や10円平気で変動するのですから、
1年4カ月後のこととしては
決して夢物語ではありません。

ただ、赤字がダラダラではいけないので、
3年目位に見直してみるのは必要です。

こういう考え方をしてみたら、
何だか希望が出てきました
やはり、発想の転換、前向きの思考が必要です。

[映画紹介]

「その木戸を通って」

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2月に92歳で亡くなった市川崑監督唯一の未公開作品
なぜ未公開かというと、
これが元々テレビ用の作品だったから。
1993年のわが国初の長編ハイビジョンドラマとして制作され、
一度だけBSで放送、
これを35ミリフィルムに変換して
外国の映画祭では上映されたものの、
日本では未公開。
今年の東京国際映画祭で特別上映され、
現在、丸の内TOEIで上映中

大変珍しい経過の作品だが、
「埋もれた宝」が掘り起こされたようなもの。
15年前の作品でも、
時代劇なので、古さは感じない。
それどころか、
しっかりした構図、美しい画面から気品があふれ
ああ、昔の日本映画はこうであった
と、懐かしさと、安心感に浸ることができる。

原作は山本周五郎の短編小説。
お城で経理の退屈な仕事を担当する平松正四郎 (中井喜一) の家に
ある日、記憶喪失の娘、ふさ (浅野ゆう子)が迷い込んで来る。
縁談が進んでいた正四郎はふさを追い出そうとするが、
やがて、彼女の純粋な魂に触れ、正四郎の人生は変わっていく。
後見役の中老を説得し、反対する父を説き伏せ、
やがて夫婦となった二人に子供が生まれるが、
時々蘇りそうなるふさの記憶、
「笹の道を通り、木戸を通って・・・」
に正四郎は不安を感ずる。

淡々とした描写だが、
竹林や遠くの山、武家屋敷の陰影、雨の描写など、
映像の美しさが情緒をかりたてる。
まさに、映画はこうあるべし
というお手本だ。

ドラマを引っぱるのはふさの過去で、
結末は相当苦い。
ただ、平四郎の心境を声ではなく、
文字で語らせるのは、うまい。
役者のセリフとしてではなく、
目から入って来るものが、
観客の一人一人の心の中に落ちて来る。

浅野ゆう子はきれいで、中井貴一は凛々しい。
井川比佐志はたまらなくいい。
岸田今日子、石坂浩二も脇を固める。
フランキー堺は、こんなにいい役者だったか。
改めて驚嘆。

そして、当たり前だが、
市川崑は素晴らしい
「映像作家」。
まさにその言葉がふさわしい。
5段階評価の「4.5」






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