五十嵐貴久『Fake』『交渉人』  

今日は台風一過、
実にさわやかな空と風の一日でした。
自転車でお墓参りをし、
久しぶりにエアロビクスで汗を流し、
のんびりと過ごしたおかげで、
家に持ち帰った仕事は全く手につきませんでした。
明日は会合もありますので、
たまにはこういう一日もお許し下さい。

[書籍紹介]

クリックすると元のサイズで表示します

ちょっと古い小説なので、
今さら何だ、と言われそうですが、
これがすこぶる面白い。

ある探偵が共通一次試験のカンニングを引き受け、
最新の電子技術を駆使して成功しかけるが、
ぎりぎりのところで逮捕される。
釈放されてみると、
全く違う展開の事件になっていた。
ことの真相を知った探偵は、
自分たちを引っかけた人物に復讐するために、
カジノのポーカーで十億円をまきあげる作戦を立てるが・・・

この作家、映画ファンらしく、
「テキサスの五人の仲間」や「スティング」を想起する場面が随所に現れる。
話の構造はジェフリー・アーチャーの
『百万ドルをとり返せ!』か。
(蛇足だが、アーチャーの『ケインとアベル』は、
事務局長の史上5本の指に入る面白小説。
是非読んで下さい。)

復讐の舞台装置を作るまでの経過、
CCDカメラを使って進行するポーカーゲームの場面は息がつまる緊迫感。
そして、お決まりのとおり、
読者も騙される

映像的なので、
映画化したらさぞ面白いと思うが、まだその話は聞かない。
むしろ、ポーカー人口の多いアメリカの映画会社が映画化権を買い取れば、
きっと面白い映画ができるだろう。

↓これも五十嵐喜久の作品。

クリックすると元のサイズで表示します

コンビニ強盗が逃走の途中、病院に立てこもる。
そこで、主人公の女性が臨時の交渉人となり、
その後、女性の師匠のベテラン交渉人が現れて、引き継ぐ。
交渉人は犯人の要求を飲み、
逃走を許し、
とりあえず病院の解放を優先するが・・・

という話で、
交渉人と犯人の虚々実々の駆け引きが面白い。
海千山千のミステリーファンなら途中で
仕掛けが分かってしまうのが難だが、
そういうへそ曲がり以外は十分楽しめる。

これも映像的で、映画化したら面白いと思ったら、
既にWOWOWとテレビ朝日でドラマ化済み
レンタル屋にあったら借りてみることにします。






AutoPage最新お知らせ