7月も終わりと「ミス・サイゴン」  

あっという間に7月も終わり。
こんなに早くていいのかね。
きっと、はっと気付いたら、
もう年が明けているんだろうね。

今日は、ミニ支部長会の発言内容を項目別にまとめたものを
三役に送付。
来週4日の座談会に備えていただきました。

『東京食肉名鑑』も校了
これ以降は間違いが見つかっても直せません。

昨夜、島田理事長は帝国劇場でやっている
「ミス・サイゴン」を観て来たそうです。
しかも、前から2列目のど真ん中で。
さぞ迫力があったでしょう。
うらやましい。

↓「ミス・サイゴン」のロンドン・オリジナルキャストCDのジャケット。

クリックすると元のサイズで表示します

太陽とヘリコプターをデザイン化。
ヘリコプターの巻き起こす煙が
女性の顔になっているという、素晴らしいイメージ。

実は、この「ミス・サイゴン」、
オリジナルのままで観ることができるのは、
今や東京だけ
です。
ロンドンでも、ニューヨークでも既にクローズ。
地方公演はありますが、
必ずしもオリジナルの演出とは限りません。
というのは、
このミュージカル、
舞台に実物大のヘリコプターが登場するという
大スペクタクルシーンがあって、
そういうことが出来る劇場と出来ない劇場がありますから。
多分、出来ないところでは、
ヘリコプターのプラペラの回転をシルエットで出すなどして、
お茶をにごすのでしょう。

場面転換がスピーディーなため、
装置の出し入れは全てコンピューター制御。
その結果、様々なトラブルに襲われ、
装置が出なかったり、
残ってしまったり、で
途中で中断したり、
公演そのものを中止したこともあったらしい。
そのあたりは、↓をクリックして、読んで下さい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B4%E3%83%B3

この記事、初演の年が間違っていたり、
公演中最大の事件、本田美奈子のケガが出ていないのは、不思議。

本田美奈子のケガというのは、
第1幕の最後に、
主役のキムが息子と一緒に隠れ家で過ごすシーンがあり、
その隠れ家がレールを通って出て来る時に、
本田美奈子の足の上を車輪が通過し、重傷。
しかし、そのまま役を続け、
難民となって逃げていく幕切れは、
血まみれで足を引きずりながらの退場で、
ものすごくリアルであったという。

ダブルキャストであったため、
その日はお休みでのんびりしていた
もう一人のキム・入絵加奈子が急遽呼び出され、
休憩時間を延長して、後半を再開した。
舞台裏では、どんなてんやわんやがあったことか。

冒頭、紗幕の向こうに太陽が昇り、
行き交う民衆の上に戦火の予感、
奥から女衒に連れられたベトナム娘・キムが歩いて来る。
左右からサイゴンのキャバレーのセットが現れて合体、
米軍兵士が飲み、歌う中、
奥のドアからキムが初めてのホステスとして登場する
という、まるで映画の移動撮影のようなシーンから始まる。

有名なヘリコプターのシーンでは、
つてを頼って脱出しようとする民衆と
それを阻止しようとする米軍兵士の描写が
一瞬の変化で大使館の金網の向こうとこちらが入れ替わる。
そして、キムを呼び寄せてアメリカに連れていこうとする恋人・クリスが
キムが現れないために
仲間にせかされてヘリコプターに乗りこみ、
轟音と共にヘリコプターは空中に舞い上がる・・・
もう舞台で表現できないことは何もない、
と言えるほどの大迫力のシーン。

初演前、ロンドンでは、
「ヘリコプターが舞台から客席後方まで飛んでいくらしい」
というデマが流れたという。

エンジニアという狂言回し役は初演ではジョナサン・プライスが演じた。
「エビータ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」にも出ていた人。
その関係で、エンジニア役は「フランス人との混血」ということになっていたが、
主役のキムは、まさか外人が演ずるわけにはいかない。
世界中で「ミス・サイゴン探し」と呼ばれるオーディションが行われた。
日本にも来た。
結局、フィリピンでディスクジョッキーの番組を持っていた当時女子大生の
レア・サロンガが主役を射止めた。
そのオーディションの風景をビデオで見たことがあるが、
劇中最も美しい曲「THE MOVIE IN MY MIND」を彼女が歌い終えた瞬間、
審査員スタッフが「素晴らしい」とつぶやくシーンが映されていた。
レアは、ロンドン初演の後、ブロードウェイにも進出、
トニー賞主演女優賞を受賞している。
「レ・ミゼラブル」のではイポニーヌ(日本では島田歌穂がやった役)
もしたことがある。
彼女の「オン・マイ・オウン」聴きたかったなあ。
前にも書いたが、
「アラジン」では「ホール・ニュー・ワールド」を歌っている。

事務局長がこれを観たのは、
初演から1年ほどたった1990年11月、ロンドンのドルリーレーン劇場で。
残念ながら、レア・サロンガではなかったが、
前から5列目のど真ん中という、とんでもない良い席だったので
堪能した。
それまでCDは聴いていたが、
なぜヘリコプターのシーンがこの位置?という疑問が解けた。
あれはキムの回想シーンだったんだね。
(舞台で回想シーン。まさに映画)

日本では2回か3回。
そのたびにラストシーンの幕切れの演出が違っていたのはなぜだろう。
市村正親のエンジニアには、ちょっと違和感を覚えている。

東宝はこれと「レ・ゼラブル」を財産にしていくのだろうね。
こんなことを書いていたら、また観たくなってしまった。





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