原稿仕上げと除名措置  

午後、山形屋に行った「使者」から電話があり、
(山形屋店頭から)
山形屋は「おまかせします」と言っているといいます。
「除名を受け入れるということですか」
と確認すると、「そうだ」といいます。
S次長の提案で、謝罪文も出してもらうことにし、
1時間後、謝罪文と脱退届けが届きました。

なぜ脱退届けを取ったのか、
除名通知を出せばいいのではないか、
これで除名の効力はあるのか、
ということを言う人がいるかもしれませんが、
これは、次のような理由によります。

@除名の正式措置は総代会でしかできない。
A従って、文書による通知は、常務会の意志表示にはなっても、いずれにせよ正式なものではない。
Bその結果、脱退届けを出させないと、山形屋はずっと組合員であり続ける。
Cとにかくこの人物を組合員として放置することは、社会的にできないので、所属の抹消を優先すべきである。
Dこの脱退届けは、除名を受け入れる意味で出すという言質を取ってある。
E除名するぞ〜受け入れます、という形で除名は成立している。
Eもし正式にしたいなら、来年の総代会で追認すればいい。

常務会で
「たとえ定款にそう書かれていても、特例を作ればいい」
という意見がありましたが、
定款は組織の憲法ですから、
定款の特例は定款でしか設置できません。
もし定款の決まりに従わない特例をその都度許せば、
それはやがて強力なリーダーが出た時の独裁につながります。
独裁の要件の一つが
「法 (決まり) を私物化する」ことなのですから。
前にも書きましたが、民主主義は時間と金がかかるのです。

そういうわけで、
「除名」扱いすること、
これを公表することは本人の了解は取ってありますので、
ただちにそのことを支部長、理事・監事、
全国団体、全国の各県組合に通知

近隣の県組合から
「さすが対応が早い」という電話を受けました。

ただ、「除名」がトカゲのしっぽ切りであってはならないので、
今後、彼の「みんなやっている」という言葉が与えた
消費者の不信感を払拭するために、
真摯な営業活動の中で消費者の信頼を取り戻すための努力を訴えておきました。

『東京食肉新報』の1面の左半分は「山形屋を除名」の記事。
これが出れば、
役所関係の方にも意志は伝わります。

この3日間は山形屋に振り回されッ放しでした。
9日、事件発覚と組合員であることの確認で、事実関係と法令順守を訴える文書の送付。様々な問い合わせへの対応。
10日、常務会で対処方法の検討と除名の決断。そのための資料作り、「使者」や支部長との相互連絡。
11日、本人の除名受け入れによる通知文書作りと発信。記事の作成。

しかし、事件発覚の翌日が定例常務会とは、何という幸運
一両日のうちに組合としての意志表示を出せたのですから。
「組合はどうするのか」という問い合わせに
「今、検討しています」などという間抜けな回答をせずに済んでよかった。
構成員に対する処罰は、
その団体がその事件をどれだけ真摯に受け止めているかについての
対社会的表明
ですから。

それやこれやで新聞作りは遅れに遅れ、
今朝は覚悟して出社しましたが、
とにかく土曜日は休みたいので、
遅くまでかかって原稿を長短10本仕上げ、
深夜帰宅。
でもほっとしました。

最近、「無理しないように」
という言葉を複数の人からかけられました。
無理しているような顔をしているのでしょうか。
昨年の記念誌編纂の時は誰からもそんなことは言われなかったのに。



除名決定  

今日は朝から昨日の報道の反響が集中、
一般消費者からは
「山形屋が言っていた『偽装はみんなやっている、うちは運が悪かっただけ』は本当か?本当ならどの店がそうなのか調べてもらいたい」
という問い合わせ、
組合員からは
「あんなことを言われて、組合はどうするつもりか」
農水省からは、
「昨日組合員に出したという文書をFAXしてくれ」
テレビ局からは
「山形屋の店頭に『適正表示の店』というステッカーがあったが、
あれはどのような形で掲示を許したものか知りたい」

表示関係の上部団体からは
「これらの一連の事件にはどう対処するか」
等々、事態の大きさをうかがわせるものでした。

その中で開かれた常務会

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当然、組合の対処方法について話し合うこととなり、
断固たる態度を取るべきとの意見が続出し、
山形屋を除名することを決定しました。
除名には一定の手続きが必要ですので、
その作業にかかりますが、
明日、所属支部の長老が使者として当人に会いに行くので、
その旨を伝えることになりました。
支部でも除名を決めており、
それが先になれば、
本部の作業は不要になります。

報道による発覚の翌日が常務会で
ただちに組合の姿勢を決めることができたのは、
良い巡り合わせ。
8日にでも常務会をやっていたら、
再び招集、などということになるところでした。

常務会では「芝浦行動憲章」について
経済総研の方臨席の上、検討。
昨日事務局長が総研の方に話したと全く同じ展開となりました。

その他、営業許可書の提出状況や
理事・支部長会、新年賀詞懇親会、焼肉の日などについて
決めるべきことを次々に決めて終了。

今日は近藤前理事長が常任相談役として初めて出席してくれました。

その後、重要伝達事項を伝えるための小打ち合わせや
ブロック長会議もあり、
あわただしい一日。

いよいよ今夜から新聞の編集にかかります。


組合員の偽装と「崖の上のポニョ」  

朝、ブラジル産鶏肉を岩手産と偽って
学校給食センター (浦安の) に納品していた
江戸川区の精肉店が
書類送検された、というニュースが飛び込んで来て、
しかも、それが組合員と分かり、騒動に。

朝のNHK首都圏ニュースで報道されたもの。
事務局長、その放送を直接見ていないので、
浦安ではなく行徳、
詐欺罪で逮捕
など間違った情報もやって来て、困りましたが、
便利なもので、
NHKのホームページに報道内容が掲載されていたので、
それをコピー、貼り付けして、文書を作り、
理事長、副理事長にチェックしてもらった上で
支部長宛てFAXしました。

公取協の会員でもあったので、
公取協メンバー宛てにも会長文書を作り、
会長のチェックを得て、FAX。

今日はじゃがいも、焼肉のたれの文書もあり、
FAX大忙し。

夕刊には予想を遥かに越えて大きく報道されており、
「ニュースステーション」でも大々的で、
迅速な処理をしてよかったな、
と思った次第。

それにしても、夜のニュースで、
本人が全く罪悪感のないインタビューをしており、
その上「みんなやってる」という発言もあって、脱力。
「何で今頃になって新聞社が来るんだ」とまで。
2年前のことなのですが、
この事件以外にも再三問題化されたことがあるそうです。

これだけ数年前から偽装が問題視されていたというのに、
また、組合でもそういうことをしてはならないと指導していたのに、
こういうタイプの人は
どこかがマヒしていて、平気なようです。

それでも組合員である以上、組合にも責任は生ずるわけで、
本人が事実関係を認めている以上、
ただちに除名するのが筋で、
毅然とした態度を示すべきだと思いますが、
それほど簡単ではなく、
除名するには、総代会を招集しなければなりません。
総代会にかけるとなれば、
その前に理事会で審議しなければならないし、
総代会では本人を呼んで弁明の機会を与えなければなりません。
それが定款の決まり。
時間とお金のかかる民主主義の困った点です。

あとは、支部での除名、
本人の自主的な脱退、
本部からの脱退勧告、
などがあるでしょうが、
既にニュースで流れた映像は消しようがありません。
あの悪びれない態度を見て、
全国の一般消費者が
「お肉屋さんて、ひどいことするのね。
みんなやってるって言ってるから、
うちの近所のお肉屋さんも、きっとそうなのね」

と認識されるのが怖い。

常務会の準備は終わりましたが、
議案に追加したり、
それをひっこめたりで面倒でした。
(これについては、別に書きます。)
議案のひとつについて、
コンサルタント会社の人と夕刻、電話で議論。
1時間も取られ、あわてて新宿へ。
「崖の上のポニョ」を観るためです。
公開前なので、入り口でカメラを持っていないかをチェックされました。

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「ハウル」から4年ぶりの宮崎アニメ。
宮崎版「人魚姫」
予告編は正体不明、主題歌ばかりが頭に残り、
ユーザーレビューの意外な評価の低さに
多少の危惧を抱えていたが、
楽しめた
「ナウシカ」「もののけ」のような巨大な連峰を期待すると失望するだろうが、
これは小島で景色を見ながら釣りをしているような感じ。
余計な深読みや意味づけなどしないで
ファンタジーの世界にするりと入ってしまったもの勝ち。
子供向けであることは確かだが、
世の中の辛いことを一杯抱えたままで
こちらに留まるか、
それともそれを置いてスクリーンの向こうに行けるかで
楽しみ方が異なる。
事務局長は幸い、向こうに行けたようで、
1時間半、仕事のことは全く忘れていた。

ストーリーの単純さ、
キャラクターの可愛さ、
イメージの奔放さ
でファンタジーとしては合格。
特にポニョの妹たち (稚魚?) は可愛いね。
波が魚と化して津波になって押し寄せて来るところなど、秀逸。

CGアニメ全盛の時代には少々古めかしく感じるが、
これが本家。
マンガや絵本が動きだすというのが
アニメの原点だから。
ただ、単純化した部分に一部「雑」の領域まで行ったところがあり、
水中の質感は、どうしても「ニモ」に負けてしまっている。
フジモトの設定がやや中途半端。
声優に一部聞き取れないところあり。

観終えて、「カミさんを連れて、もう一度観ようかな」と思った。
7月19日公開。
5段階評価の「4」

最近映画評が少ないと言われましたが、
観てはいても、書くほどのものが少ないことは事実です。
あ、ひとつ、忘れてました。
「アフタースクール」

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予備知識なしに観たおかげで、
「騙される爽快感」を味わった。
観客が勝手に思い込む形で
上手にミスリードしてくれる。
前半は先が読めず、
冒頭から思い込ませてくれて、
後半、次々と
「え、そうだったのか」
と驚かせる。
最後のエレベーターのくだりは、
声が入っているのといないのとで
一つの動作が
観るものに勝手な解釈を与えるという点で笑えた。
この監督 (内田けんじ)は注目。
5段階評価の「4」

ところで、「騙される爽快感」といえば、
「スティング」(1973)ですね。
あれは何回も騙される。
最後で大粉砕、という意味では「テキサスの五人の仲間」(1965)かな。




午前様  

昨日午後、早退したから、
今日は常務会の資料作りで残業だな、
と朝からそのつもりで通勤。

わずか半日休んだら、仕事が増えていて、
それを処理したり、
来訪者の応対などしていたら、
全然、常務会の資料が手に付かない。

ようやく午後も遅くなって始めて、
終わったのが、0時30分。
各部長・副部長にFAXしたが、
夜届くと、時々苦情が来るので、心配。

そういえば、今日の来訪者は、
初対面だが、
あ、同じ人種、と直感。
めったに会えないので、
時々、そういう人に会うと、
ちょっと嬉しい。

そういうわけで、
今夜は遅く帰宅したため、
短いブログで失礼。


紙ヒコーキ通信  

昨夜は多摩ブロックでのミニ支部長会の発言内容を吟味していたら
眠れなくなってしまった。
なんかな〜、という感じ。
その上、
「このまま寝ているうちに死んでしまうのではないか」
という恐怖心が襲って来て、
仕方ないから起きて、
『東京食肉名鑑』に載せる
中小企業等協同組合法の部分の作業をしたりしました。

ストレスですね。

それとは無関係ですが、
本日午後、個人的な急用が出来、午後は早退。
途中お客さんも来たので、仕事になりませんでした。

ところで、ソウルの暑気払いの3日目には、
ソウルを流れる漢江をクルーズすることになりました。
ソウルの南部分の団地などが見れてなかなか良い企画です。

[書籍紹介]

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昨日は長部日出雄「密使 支倉常長」を紹介しましたが、
上記3冊も長部さんの本。
今も「オール読物」に連載している「紙ヒコーキ通信」です。

とにかくこの方の教養と造詣の深さと炯眼はただごとではありません。
その観点から映画を語るのですから、
勉強になること、この上ない。
今でも事務局長は、
「オール読物」の他の部分は読まなくても、
「新・紙ヒコーキ通信」だけは読んでいます。

本の中で、長部氏は、
映画には、夢と祝祭の二つの面があって、
ビデオでは、夢は味わえるが、祝祭の面は味わえない、と書いています。
人々が一堂に会して、わくわくしながら「その時」を待ち、
やがて、照明が落ちて、闇の中に祝祭が始まり、
その場の何百名が同じ体験をする・・・
それであればこそ、
やはり映画は映画館で観る方が味わい深いものになるというのです。

ここからは事務局長の意見ですが、
祝祭だから、儀式の決まりが必要。
その意味で、
海賊版キャンペーンのはさまる場所はいかがなものか。
コマーシャル→予告編→さあ、いよいよ本編という時に
黒い涙を流す女の子やビデオカメラのパントマイムは無粋そのもの。
祝祭の高揚感が一挙に腰砕けになります。
やはりあれは分類上、コマーシャルなので、
あそこに挿入することを決めた人は、
そういうことのセンスのない人なのでしょう。

この3冊の本を読むと、
何十年も前の映画のその時代の評価を知ることが出来て、
興味深いものがあります。
その時代は賞賛されても、今は一顧だにされない作品、
当時は酷評されても、
時を経て、ひとつの古典になっていった作品・・・
「インディ・ジョーンズ」の「1」など、
長部さんは絶賛しています。






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