各種情報とラ・ボエーム  

総代会へ向けての準備を進めています。
送付書類の印刷や
総代名簿の整備など。

その間、
ブロックや支部での総会の様子の情報が入って来ます。
本日は2時間以上、そうした電話にさかれました。
様々な人間模様を聞いて、
とうして人間はもっと賢くなれないのか、と嘆きました。
また「大人に生まれなければよかった」と思わされます。

夜は、六本木のTOHOシネマズで、
METライブビューイング「ラ・ボエーム」です。
5本の指に入る人気演目だけに、
いつもより観客が倍。
このオペラなら、
見所、聞き所、泣き所、よーく分かっていますので、
安心して観ることができます。

しかも、演出はフランコ・ゼフィレッリ
このプロダクションは事務局長、
METで観たことがあります。
この時(95年12月)、たった3泊5日の間に
オペラを2本、ミュージカルを3本、映画を2本
という強行スケジュール。
若かったんですね。

このプロダクションの特色は、
第2幕に、
ものずごい人数が
出て来ること。
パリの繁華街なのですが、
二層になった舞台にぎっしりと人が出て動きます。
ざっと2〜3百人。
本物の馬が馬車を引いて通り、
最後には軍楽隊の行進さえあります。
そのわずか2分の出演シーンのために
楽屋で軍楽隊がじっと待機しているわけです。

第3幕は雪が降ります。
今日の特典映像で、紙の雪だとあかされていましたが、
紙とは思えない見事な雪。

今日は特典映像で、
第1幕が終わって、第2幕への場面転換の様子を見せてくれました。
第1幕のセットが舞台上手にスライドすると、
下手から町のセットがスライドしてきます。
つまり、舞台がまるごと一つ入れ替わります。
しかも、スライドして来るセットの上には、
歌手たちが鈴なりに乗っていて、
そのまま移動してきます。

そして、第2幕が終わると、
その巨大装置の上の方が分割し、
宙づりになって消えて行きます。
珍しいものを見せてもらいました。

ミミは、↓アンジェラ・ゲオルギュー

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人気の美人ですが、薄幸のお針子には見えません。
むしろ椿姫みたい。
衣裳も変。
歌は完璧ですが、
演技が慣れてしまって手を抜いているとしか思えません。
従って、胸を打ちません。

ロドルフォは、↓ラモン・ヴァルガス

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歌はいいですが、華がない
百姓顔で、とてもボヘミアンの詩人には見えません。
「エウゲニ・オネーギン」の時の
レンスキーのアリアは、あんなに良かったのに。

むしろムゼッタのアインホア・アルテタ
マルチェッロのルドビィク・テツィエール
の方がよかった。

そういう主役二人だったので危惧しましたが、
最後のミミの死では、
見事に泣かされてしまいました。
やはり、音楽の力はすごい
なにしろ、プッチーニですからね、
きれいきれいなメロディーが満載。
堪能しました。

ところで、METは「ラ・ポエーム」の何回目かのステージで、
ゼフィレッリへの表彰をしたようで、
舞台の左右に記念のプレートが張り出されていました。
METで11の作品を演出していて、
その映像も紹介されましたが、
どれもしっかりした具象的装置。
「ゼフィレッリがこれほど上演される理由は」
と聞かれて、技術監督が
「彼は音楽を元にしているから」
と答えていましたが、
まさに本質をついています。
他の奇をてらう演出家は
その押しつけ的演出で音楽の邪魔をしていますが、
ゼフィレッリは、音楽の邪魔を一切しない演出なのです。

さて、METは2008/2009のスケジュールを発表しましたが、
残念なことに、「トゥーランドット」はありません。
(ロンドンのロイヤル・オペラの方は冬にやります)
ライブビューイングは2作増えて、10作を上映
スタートは10月からだそうです。

今日の特典映像で、
この2年間の回顧をしていましたが、
1年目のプログラムの方が充実していたように思えたのは、
初年度の新鮮さからそう感じるだけなのでしょうか。





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