あきんど議連と祝賀会  

昨日・今日と大変な数のアクセスがありました。
裁判の後はいつもそうです。
補助金詐取事件の裁判のレポートでは
このブログが最も詳しい

という定評をいただいているようです。
ある中央省庁からも
しっかりアクセスがあり、
紹介された公判7回の分も読んで行きました。

今朝は議員会館に直行して、
安井潤一郎衆議院議員らが立ち上げる
「商店街を蘇らせる行動政策研究会(略称・あきんど議連)」の
設立準備会に出席しました。
国会議員の方6名と
経済産業省中小企業庁、農林水産省、
国土交通省、厚生労働省、
公正取引委員会の各省庁のお役人、
商工会議所、商工会、食肉組合、魚商組合、鰹、業界の方々。

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こういうところに出て、
黙って座って帰って来るようなら
事務局長も「大人になった」
ということでしょうが、
残念ながら性分で、
発言してしまいます。
それも、かなりきついことを言ってしまいます。

昔から会合のたびに必ず発言をする人で、
その背景にあるのは、
「黙っていたら、それでいいことになってしまう」
という考え。
それで、ある時、見知らぬ地方の事務局の方から、
「言いにくいことをはっきり言う人」
という異名をいただきました。

BSEの時に農水省で開かれたリスク管理の講習会で
「それで、一体我々は何をすればいいのか」
と講師に質問したところ、
「何も打つ手はありません」
と回答されて、
「2時間かけて講義した結論がそれか」
と迫ったことがあります。

こうしたことを繰り返して
全国団体とも仲が悪くなり、
敵も増やしました。
皆さん、本当のことを言われるのがお嫌いのようです。

もっとも、今日の会合が終わったら、
名刺を持った列が目の前に出現し、
「あなたのおっしゃるとおりです。
よくぞ言って下さった」

と口々に言われたのは意外でした。

安井議員のブログには、
「本質を突いた、きつ〜い御意見をいただきました。
ありがたいことです。」
と書いていただきました。

終了後、組合に戻って、
来週の常務会の資料を作成
各部長にFAXし終えて、
品川駅反対側のホテル・パシフィックへ。
芝浦の食肉業界の重鎮の叙勲祝賀会に出席するためです。

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会場は組合の新年会と同じ、萬葉の間。

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600人を越えて、壮観。コンパニオンも70名という豪華さ。

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↓この氷細工はたいしたものです。

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↓受章者ご夫妻。

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↓来賓のトップを切って、安井潤一郎衆議院議員の祝辞。

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胸には議員バッジと組合員バッジが輝いています。

↓パーティ料理の数々。

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体重を気にしながら食べるのは楽しくありません。

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事務局長はシーフード中心にしました。

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寺内さんは馬主でもあり、
その持ち馬「アサヒライジンク」の優勝レースの映像が流れました。

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このビデオの編集を事務局長はお手伝いしました。

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↓大井権現太鼓の皆さんが華麗に舞います。

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↓組合から三役8名と別ルートで参加した人が多数。

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参加者の某全国団体の会長が
「いつも理論的なブログを書いているあの人は、
今日来ているのか。
何者なのか」

と訊いていたそうです。
謎の人物のままにしておきましょう。




何という徒労  

お待たせしました。
補助金詐取事件の控訴審第8回公判をお伝えます。
「第8回」と書きましたが、今回が判決で、つまり、「最終回」です。

7回の公判について読みたい方は、↓をそれぞれクリック。

第1回公判
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20070129/archive

第2回公判
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20070326/archive

第3回公判
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20070528/archive

第4回公判
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20070618/archive

第5回公判
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20070720/archive

第6回公判
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20070926/archive

第7回公判
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20071206/archive


前回の小さい法廷から、元の大きな201法廷に。
傍聴券は出ませんが、
判決なので、満員になるかもしれないと
1時間前に行きましたが、
誰も並んでおらず、拍子抜け。
それでも開廷までにほぼ満席に。
裁判所の傍聴人数の見込みはドンピシャで、
このあたりの判定が一体誰がしているのでしょうか。

今回は久しぶりにテレビカメラが入り、
「2分間撮影をしますので、
困る人はこの間外に出て下さい」
との説明があります。
後姿が写るだけなのに、「困る人」というのは、どんな人なのでしょうか。
裁判官が入廷すると撮影が始まり、
「1分経過」「残り30秒」「撮影を終了して下さい」
という秒読み(?)があって、
テレビカメラが退去すると
浅田被告が入廷し、
そのまま被告席に立ち、
1時30分丁度に判決の言い渡しが始まりました。

「主文。
本件控訴を棄却する。
訴訟費用は被告人の負担とする」
その後の理由は長文のため、被告人は着席して聞くことが許されます。

判決の趣旨は次のとおり。

@「全肉連は知っていて黙認していたから詐欺罪には当たらない」については、
全肉連は各県肉連に対して、対象外の肉を混入させてはいけないと
指導しており、容認していたということはない。
M副会長の言った「何でもありの事業になった」等の発言に対しても
当時の福岡会長はたしなめている。
平井副会長が浅田被告の犯行を知っていたのは事実だが、
副会長は全肉連の実務には関与していなかったので、
全肉連全体の認識とはならなかった。
全肉連は対象外の牛肉が混入することを恐れはしたが、
容認、黙認したということではない。
在庫証明書の内容の審査は不十分ではあったが、
全肉連は各県肉連の不正を予想していなかった。
詐欺罪について、原判決に誤認はない。

A保管経費が間接補助金だから、詐欺罪の適用はあやまち、
という主張に対しては、
間接補助金ではないとした
原判決は正しい、とした。

B適用範囲の事実誤認にいては、
確かに個々の実例を検討すると、
1200万円分は偽装の認定外だが、
全体の偽装金額の中ではごくわずかで、
判決に影響しない

C証拠隠滅したとされるものが被告邸の納戸から出て来た、
とする件については、
警察の捜査が最も隠匿場所と思える納戸を捜査しないはずがなく、
ましてダンボールに「羽曳野食肉」と書いてあるものを見逃すはずはない。
当時、納戸にはなかったと思われる。
貸借対照表などは右肩に印字した日付があり、
それからみても、保管形態から見ても、
箱の中にあった書類が元々のものとは思えず、
後日電子データから複製したものの可能性もある。
箱の中にあったからシュレッダーにかけていないという主張は受け入れがたい。
そんな重大なものを2ヶ月もガレージに放置するなど、
小西、奥村の証言は信用できない。
BSE関係の入出庫通知書もあったと考えた方が合理的で、
納品書も存在しなかったとはいいにくい。
小西、奥村の供述調書は大変具体的かつ迫真的で
控訴審ではつくがえしたが、合理性がなく、
供述書の信用性は高い。
証拠隠滅教唆については、
原判決に事実誤認はない。

D被告人は保管対策事業で後から牛肉が戻って来ると思っていた、焼却事業になると思っていなかったと主張する件については、
当時の新聞や政治家の動向、世論の動きなどから見て、
また、業界関係者が「焼却してほしい」と思っていた事実などから見て、
被告人が買い集めをした10月末までには、
いずれ処分事業に移行する予測していたとする方が自然である。
共犯者も焼却になると思っていた。
国会議員への働きかけについても、
救済策の実現を求めていただけで、
焼却を考えていなかった証左にはならない。
保管事業として考えていたような各発言も、
処分事業にならない場合も考えていたにすぎない。
買い上げた動機も多様で、
頼まれた例もあるというが、
承知の上で対象外の牛肉を買い集めていた事実に変わりはない。
農水省の要請で対象外を買えということだと思ったというが、
そのような事実は認められない。
農水省が検品対象を通知してきたというが、
その通知が「容認」とは言えない。
羽曳野市長への焼却要請も、
最初の供述の方が信用できる。
当初から焼却と考えて牛肉を買い集めていたという
原判決の判断は正当
である。


E以上をふまえて量刑について検討すると、
社員と共謀して、補助金事業を悪用して対象外牛肉を買い集め、
補助金をだまし取ったことは間違いない。
事業の弱点をついて私利私欲に走った
自己中心的犯罪で、
きわめて巧妙かつ悪質である。
伝票を書き換えさせたり、
と畜日を改竄させたり、
入念な偽装工作をしている。
食肉業界への影響力を使った計画的犯行であり、
内偵を察知して証拠隠滅工作もした悪質な犯罪である。

Fしかし、だまし取った金を返還したり、
長年の食肉業界への貢献、
各種の贖罪行為などがあり、
原判決もこれを情状している。

Gこれらをふまえると、
原判決の7年の量刑は正当である。

以上のように、
控訴の理由はなく、棄却する。

以上2時間に及ぶ理由説明の後、
浅田被告を立たせ、
「慎重判断して、今の判決をした。
不服があれば、
2週間以内に最高裁に上告できる」
と説明。
「これで判決の言い渡しを終えます」
と言うと、
浅田被告は「ありがとうございました」と答えた。

公判終了は3時53分。

以上のとおり
弁護側の主張はほとんど全て退けられ、
完全敗訴である。
その後の囲み取材で
首席弁護人は、上告すると言っていたが、
憲法を論ずるわけでもなく、
判例に反するわけでもなく、
基本的人権にも抵触せず、
重大な新事実もなく、
事実認定だけを争う本件が
上告して受理される可能性は極めて薄い。
従って、上告不受理となった段階で刑は確定し、
収監となると思われる。

考えてみれば、
昨年1月29日から1年2ヶ月弱、
めざましい進展はほとんどない控訴審だった。
判決も1審原判決を確認するだけの
極めて退屈なものだった。

第1審の時は、
当時の弁護士は
農水省のこの事業そのものの不整備や
全肉連の対応の不透明さまで斬り込んで、
奥の深いものに展開しかけたが(結果は不発)、
控訴審はそんな志もない。
ダンボール箱の中の書類を巡るきわめて矮小化された議論に終始した。

その結果、
この事業そのものの持つ問題点はどこかに消え失せてしまった。

この事件から浮きでたものは何か
もとをただせば国民の血税である補助金を使った事業を
作る際の農水省のあまりにずさんな姿勢
(その象徴が「在庫証明書」でよしとする業界の意をくんだ仕組みだ)
その補助金に群がり、
不正を良しとする業界の体質。
しかし、
裁判の過程で
農水省も全肉連もするりと抜け出てしまった。
今回の判決では
免罪符まで与えられている。
しかし、
その体質を業界全体で反省していないことは、
当時の疑惑の会長、副会長が
いまだに理事の中に留まっている
全肉連をみれば明らかだ。

それにしても
何という徒労だろう。
壮大な無駄、
莫大な時間の浪費。

控訴審での浅田被告は、
第1審の時と違い、
大変精悍で元気だった。

その姿を見ながら、
事務局長は思った。
このお方は本当に幸福なのだろうか、と。

一代で巨大な企業グループを作り上げた才覚。
「食肉の王」とまで呼ばれた大きな影響力。
豪邸を作り、誰もが頭を下げ、君臨している。
しかし、
人生の晩節に待っているのは、牢獄の暮らしだ。

その一方、
町の商店街でこつこつと肉を売り、
正直をモットーとし、
悪いことなどしようとしてもできず、
嘘の表示など考えもせず、
わずかな売り上げで
妻子を養い、子供を育て上げた組合員たち。

同じ食肉業界にたずさわりながら、
その地位は天と地ほど違う。
しかし、本当の幸せとは何なのか。
事務局長には、
巨万の富を得た人から見ればずっと下にいる
小さなわが組合の商店主たちの方が
はるかに輝いて見えるのだが。

「野の花のことを考えて見るがいい。
紡ぎもせず、織りもしない。
しかし、あなたがたに言うが、
栄華をきわめた時のソロモン
(古代ユダヤの王)でさえ、
この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」

(ルカによる福音書12章27節)





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