決算数字着々とカンボジア  

今期もあと1週間足らずとなり、
決算数字が順次明確になりつつあります。

50周年記念事業特別会計の数字が確定。
総額9452万円
予算をオーバーしたのは、
年度末の豚肉特別供給が
キロ290円の破格の値段の一方
市場価格が高かったたためで、
その差額の肉代金の補助は、なんと2435万円
肉の安い共同購入ほど
組合員に喜んでいただけるものはないので、
これは50周年記念事業の有終の美を飾るものとなりました。

記念事業には
台湾の理事・支部長会、
明治座の観劇会と
2400万円級のものが他に2つもあり、
事務局では
「マンションが3つ買えた」
との声が。
本当ですね。

50年に一度の記念行事、
皆さんに喜んでいただけたので、
大変つかいがいのある9400万円でした。

毎年やっている組合内助成事業が
他に7千万円位ありますから、(こちらはまだ未確定)
今年度は1億6千万円ほどを
組合員のみなさんに還元した
ことになります。

これらの多彩な事業を
補助金をもらうわけでもなく、
自分で生み出して
堂々と胸を張ってやってのけたのですから、
今の組合はたいしたものです。

その財源となった仕組債の運用も決算が出ました。
年間の利息総額は
2億3566万円。

うち20パーセントは源泉されますが、
6月には確実に還付されますので、
実質は全部いただき。
もちろん組合史上最高記録
13年から始めた仕組債の利息は
通算で7億7千万円となりました。

御存知のように円高が進み、
新年度ではこれほどの
利息は取れないので、
少し縮小です。
しかし、50年度のこの年に
史上最高の利息収入があったというのは、
まさに巡り合わせ
組合が守られているという証拠でしょう。

[カンボジアの旅・1]

(写真はクリックすると、大きくなります)

↓まさかベトナム航空に乗ることになるとは夢にも思いませんでした。

クリックすると元のサイズで表示します

↓フライトアテンダントは、こんな格好をしていて、色っぽい。

クリックすると元のサイズで表示します

ホーチミンを経由して、シェリムアップに。
位置関係は、↓こうです。

クリックすると元のサイズで表示します

↓シェリムアップ空港。

クリックすると元のサイズで表示します

↓後ろからも降りる飛行機に乗ったのも、

クリックすると元のサイズで表示します

↓歩いて空港ビルに向かったのも、久しぶり。

クリックすると元のサイズで表示します

↓入国審査。異国情緒がありますね。

クリックすると元のサイズで表示します

事務局長一人に運転手一人、ガイド一人がつきました。
↓トラックに人が載っていますが、これ違法ではなく、正式な交通機関です。

クリックすると元のサイズで表示します


↓ホテルはプリンス・ドゥ・アンコール。

クリックすると元のサイズで表示します

目抜き通りに面していながら、
前庭を大きく取っているので、まるで別世界。

クリックすると元のサイズで表示します

4階建て。
ここでは、アンコール・ワットより高い建物を建てることはできません。
一泊の宿泊料は地元の人の月収に相当するので
観光客オンリー。
アメリカ人と日本人が主でした。

事務局長はさっそく、↓屋台へ

クリックすると元のサイズで表示します

朝になると屋台は消えてなくなります。

クリックすると元のサイズで表示します

↓カンボジア風チャーハン。

クリックすると元のサイズで表示します

↓カンポジア風焼きそば。麺は平べったい麺。

クリックすると元のサイズで表示します

どちらも値段は1ドル。つまり100円。
カンボジアの通貨はリエルですが、ドルが普通に使え、
おつりをリエルでくれます。
1ドル=4000リエル。(1リエル=0.025円)
缶コーラはスーパーで1500リエル。(35円)
つまり、物価は日本の3分の1
それでも観光客が増えたために、
物価はどんどん上がっているそうです。

翌朝早く起きて、事務局長は町の探検に。

↓東南アジア独特の光景。

クリックすると元のサイズで表示します

↓信号は3年程前にできましたが、当初、誰も守らなかったそうです。

クリックすると元のサイズで表示します

↓左の方にいるのは、バイクタクシー。
料金トラブルが沢山あるそうです。

クリックすると元のサイズで表示します

↓とにかくバイクがないとデートもできません。

クリックすると元のサイズで表示します

日本のバイクは高く、中国製のバイクが沢山入っています。
特徴はバックミラーがないこと、ナンバープレートがないこと。
でも時々罰金(1ドルくらい)を食らうそうです。

クリックすると元のサイズで表示します

↓舗装され部分以外は赤い土。何ともいえず、なつかしい。

クリックすると元のサイズで表示します

↓こういう店があちこちに。
買う人がいるのか? と思いますが、やっていけてるんだから、売れてるんでしょうねえ。

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

↓町じゅうに仏像や祠堂があります。

クリックすると元のサイズで表示します

↓その裏では、仏様に捧げる花を売っています。

クリックすると元のサイズで表示します

↓鳥も売っています。

クリックすると元のサイズで表示します

↓スズメですね。買って何にするのでしょうか。

クリックすると元のサイズで表示します

↓シェリムアップ川。東南アジア独特の泥の川。護岸工事なんかしません。

クリックすると元のサイズで表示します

↓こんな道、好きですねえ。

クリックすると元のサイズで表示します

↓オールド・マーケット。

クリックすると元のサイズで表示します

こういう所に来ると事務局長はわくわく。

クリックすると元のサイズで表示します

見るもの何でも珍しく、カメラ小僧の血が騒ぐ。(前にも書いたね)

クリックすると元のサイズで表示します

うわ。

クリックすると元のサイズで表示します

↓肉屋さん。(ぶれているのは、何しろ暗かったもので)

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

気づきました?
働いている人、女性ばかりです。
東南アジアの男は、道端に座って話をしています。

↓あ、働いている男もいました。父子で一緒。いいですねえ。

クリックすると元のサイズで表示します

日本料理屋はありませんが、↓韓国料理屋はあります。
異国での増殖力は日本人より上です。

クリックすると元のサイズで表示します

朝の散歩を終えた時点で、汗ぐっしょり
湿度が高いので、日陰でも暑い。

このあと、いよいよ遺跡巡りに。
続きは、明日。


6日ぶりに  

20日から24日まで5日間もブログの更新がなかったため、
「花粉症が悪化したのか」
ご心配をして下さった方がいたそうで、
中には組合にかけて来た電話のついでに、
「事務局長は出てますか。元気にしてますか」
と訊いてくれた方もいました。

はい。
ちゃんと元気にしております。
花粉症にはかからずに済みました。

中には
「どうせ又、どこかに行ったんでしょう」
と思った方もいたようです。

それが正解。
「どこか」に行きました。
どこに行ったか、
なぜ予告がなかったか
ということを書く前に
少々「持って回った話」を。

よく会社や団体で経理担当者が使い込みをしますが、
その兆候は、いくつかの物に現れるそうです。
まず、時計が良くなる。
次にベルトが良くなる。
そして、メガネが良くなる。
ただ、これは男性の場合で、
女性は大体使い込みするのは男に貢ぐためなので、
生活は質素なままだそうです。

では、上の基準に当てはめて、
事務局長はどうか。
時計はカシオのデジタル時計。
ビックカメラで5千円くらい。
ベルトは昨年の東京食肉市場まつりで千円で買ったもの。
お洒落な近藤理事長から、いつもバカにされています。
めがねは、新浦安のアイワメガネでセールで買ったので、
フレーム共一式1万円以下。

持ち物に関する限り、使い込みの兆候は表れていません。
時々行くオペラ
来日公演の場合は1枚5万円もするチケットで、
そういう趣味の無い方には
大変な贅沢に見えますが、
来日公演など、せいぜい年に数回。
それほどの金額にはなりません。

唯一、他の人より贅沢なのは海外旅行でしょうか。
これだって、何十万円かかるわけではありません。
主にHISを利用しており、
たいていのところには10万円以下で行けます。
これだって人から見れば贅沢でしょうが、
要するに、
人が何に対してお金を使うかという話で、
本好きな人が粗食で済ませて本を買うように、
演劇好きな人が夕食を抜いて劇場に向かうようなもので、
事務局長は
他の衣食住では質素にしていますので、
これ位の贅沢はお許し願いたいものです。

で、何でこんなことを書くかというと、
うちのカミさんが、
「あまりブログに海外旅行のことばかり書くと、
贅沢していて変に思われるから、
書かないでくれ」

と言うからです。
女って、面倒くさいね。

そういえば、
事務局長になって監査会の報告内容を変えて、
四半期ごとの資産の変動を分かる資料を作るようにした時、
「使い込みをしやすい立場にいるのは
事務局長なので、
よく監視して下さい」

と言ったことがあります。
その時、監事の一人から、
「つまり、あなたの生活が派手になったら要注意ということだね」
と言われました。

であれば、
妻の発言もいわれなきものではありません。
しかし、さっきも書きましたが、
何十万円もかかる旅行をしているわけではありません。
組合には25年以上勤めていますので、
それなりのお手当てはいただいていますし、
我が家は住宅ローンは終了、
娘の学費もかからなくなりましたので、
多少の余裕はあります。
最近、娘は仕事の関係で行けませんし、
カミさんは2時間以上かかる場所には行ってくれませんので、
一人旅行です。
年間数回行ってもどれほどの費用になるか。

というわけで、以上をまとめると、

事務局長の生活は質素である。

時々海外に出かけるが、それほど費用が莫大にかかるわけではない。

海外旅行をもって生活が派手になったとは言えない。

従って、使い込み等の不正はご心配いただく必要はない。

ということになります。
後数年で定年なのに、
つまらないお金に手を付けて、
退職金をふいにするほどバカではありません。
なにより
「良心に従うのは、自信を持った人生を送るためだ」
と常日頃言うように、
悪いことをして、
大切な人生の時間をびくびくして過ごしたりしたくありません。

カミさんが心配するのは、
女だから仕方ないかな、とは思いますが、
「自分が働いた金で旅行をして何が悪い」
と叱りつけてやることにします。

唯一、申し訳ないのは、
基本的にお店を閉めるわけにはいかない、
休みをとりにくい
組合員の皆さんに対して
連休を謳歌するのは、ちょっと胸が痛みます。

しかし、体力が充実しているのは、あとわずか。
数年後には、
飛行機に乗るのも億劫になるでしょう。
知らない町を地図片手で歩き回ることも、じきにできなくなります。

王侯貴族でもない普通の庶民が
世界のどこにでも行けるという
未曽有の恵まれた時代に生を受けたのですから、
まだまだ行っていないところが多すぎる。
どうか事務局長の唯一 (でもないか) の趣味をお許し下さい。

というわけで、
「持って回った」言い方で、
今回も旅行をしました、と白状です。

20日の春分の日に旅立って、
土日をはさみ、
24日の月曜日の早朝帰国、
事務所には30分遅れで出ましたので、
実際に休んだのは21日の金曜日のみ。

昨年、あるきっかけで海外旅行の回数は多いのに、
国の数がやたらに少ない、
2002年以来、1ヶ国も増えていない、
という現実に気づき、
国の数を増やす方針に移り、
今は初めての国に行くようにしています。
昨年の北欧周遊で4ヶ国増やし、
今年は1回の旅行で2ヶ国を巡るようなものにしようと考えています。

新年が明けてから、パンフレットを並べてあれこれ物色。
日数が4日程度で2ヶ国となれば、
どうしても東南アジアになります。
はっと気付いたのが、
あれほど有名なアンコール・ワットにまだ行っていないという事実。
カンボジアには直行便がありませんので、
バンコクかベトナム経由。
バンコクには近く行く計画があるので、
ホーチミンに立ち寄りのコースを選びました。
これで2ヶ国増加。

続きは明日。
予告編で写真を一枚。

クリックすると元のサイズで表示します


日切れ法案  

決算までの間、少し余裕ができたので、
今頃になって、
台湾とハワイの整理をしています。
台湾はファイル4冊になり、
写真アルバムも作りました。

50周年記念事業の中で
台湾へ行く案など影も形もない頃から、
初期の案ソウルから台湾に移り、
見積もりやスケジュールを練り、
現地下見もした頃を振り返りつつ、
よくまあ、
こんなことをやったもんだと、しばし、感慨

ところで、国会は相変わらずですが、
その影響で日切れ法案が通らないと、
食肉業界にも影響が来ます。

輸入牛肉の関税は
平成3年の自由化以来、
ウルグァイラウンドの規定により毎年切り下げられ、
平成12年度以降は38.5%が適用されてきました。

これは関税暫定措置法により
毎年更新なので、
一連の日切れ法案が決議しないまま
3月31日を迎えると、
定率法に基づき、
輸入牛肉の関税は50%に引き上げられます。

従って、4月1日以降輸入される牛肉
(正確には、4月1日以降に通関される牛肉)は、
法律が更新されるまでは50%となり、
その間、業界も消費者も高い輸入牛肉を買うはめになります。

昔、自由党だった頃の小沢一郎サンは
ぶれないから好きでしたが、
民主党の党首になって、
政権が手の届くところに見えた途端に、
物欲しげになって、どうにも嫌いになりました。
今の民主党は自民党を揺さぶって
政権奪取に狂奔している印象です。
戦争だから勝たなければ意味がないというのかもしれませんが、
戦争の仕方にだって品格があるはず。
これでは、金儲けのためになら何をしてもいいのだという
昨今の世情と変わりません。

[書籍紹介]

クリックすると元のサイズで表示します

いのうえ・あれの
というから男性かと思ったら、
読んでみると、女性。
桜庭一樹も男かと思ったら女性で、
名前だけでは分からない時代になった。

先の直木賞の候補作の一つ。
料理にまつわる9つの短編を収録。
どれも料理を素材に男女の微妙な心のゆらぎを描く。

少々出来にばらつきがあるのだが、
不倫相手である会社の上司に生まれた子供のことで揺れ動くOLを描いた「ほうとう」、
鬱病で会社に出れなくなった男の散歩の時に現れる猫を抱いた女との交わりを描く「クリスマスのミートパイ」、
父母の離婚を背景に叔父さんとの一日で大人への入り口を覗く少女を描く「大人のカツサンド」、
同棲中の男の娘が二人訪ねて来たために
荷物をひきずって町を彷徨う女性を描く「ゆで卵のキーマカレー」
などがなかなかいい。

特に出色なのは、
毎週訪ねて来ていた高齢の愛人が
虎にかみ殺されたことで、
突然その愛人の隠された真実が見えて来て、
自分が日割り愛人の一人だったことに気付く「煮こごり」。

短編小説の面白さ
小説の王道を堪能できる。
うまい。
ただ、直木賞には届かず。


ノーカントリー  

前に書いたように、
この数日来、
花粉症の症状に悩まされて来ました。
強烈なくしゃみ、鼻づまり、鼻水・・・。
我が家の67パーセントを占める患者を横目で見ながら、
「ははは、カワイソーに」
とあざ笑っていた報いが来たのか、
ついに国民病の一人として苦しみを共にするのか、
と覚悟しました。

ブログを呼んで、助言の手紙を下さった方もいます。
花粉症の原因を常日頃の感情の用い方にまで追究した
含蓄深い内容でした。
やはりこの間の組合内外を取り巻く状況に対する
自分の内面の問題が原因と反省しました。
手紙を下さったSM様、
この場を借りて感謝申し上げます。
いただいた肩の治療のための「魔法の紙」、
病院で使う紙製絆創膏で直接肌に留めるという
乱暴な方法で、今効果をあげつつあります。

話は戻って花粉症、
どうやら、数年に1回かかる
鼻カゼだったようで、
快方に向かっています。
一方、我が家の二人の感染者はあいかわらずぐずぐず。
ははは、カワイソーに。

[映画紹介]

クリックすると元のサイズで表示します

これはまた素晴らしい

メキシコ国境に近い砂漠で、
麻薬取引のトラブルの跡に遭遇した
鹿狩りハンターが、
現場に残されていた200万ドルをネコババする。
それを追う殺し屋。
更にそれを追う保安官。
こうした逃亡と追跡のドラマの中で
人間と社会の様相が浮き彫りされて来る。

原作はピューリッツァ賞作家のコーマック・マッカーシー
「血と暴力の国」。
脚色・監督はジョエル・コーエン、イーサン・コーエンの兄弟。
(彼らの「ファーゴ」「バーバー」は、事務局長お好みの作品)
原題は「No Country for Old Men」(老人たちのための国はない)。

映画は音楽を排除した中、
すさまじい緊迫感の展開で
画面に釘付け
中でも冷酷でルールに執着する殺し屋を演ずる
ハビエル・バルデムが出色の出来。
アカデミー賞助演男優賞は誰も文句を言わないだろう。
人間を越えた存在にまで感じさせるような演技。
映画はこの殺し屋の異常さを冒頭ではっきり見せることで
映画の核を明らかにする。
この人の持つ特殊な武器は驚きだし、
コイン・トスで殺しを決断したりするのも見事な描写。

一方、逃亡者を演ずるジョシュ・ブローリンもなかなかいい。
そういえば、「アメリカン・ギャングスター」にも出ていたな。
いつかオスカーを取るだろう。

老境の保安官のトミー・リー・ジョーンズ
テーマを背負う難しい役どころで
既視感のある演技が損。
最後のところを含めて議論を呼ぶだろう。

美声ではないが、
味わい深いカントリー歌手の歌のような映画。
見終えた後、じわじわとその味わいが分かる。
言葉の多い甘口の歌に慣れた者には、
この味は分かるまい。
(従って、普段映画を見慣れていない人が
「アカデミー賞を取ったから」と観に行くと
困ったことになるので、要注意。
年に数回でしたら、
もっと楽しい映画を観ましょう。)
こうした映画に作品賞を与えるアカデミーの会員はやはり炯眼だと思う。

つまるところ、映画は監督のセンスである、
ということをつくづくと感じさせてくれる。
カメラの動かし方、
カット割、
役者の使い方、
音の挟み方、
画面の隅々まで
コーエン監督の作家性があふれる、
大人の映画。

5段階評価の、躊躇なく「5」。



円高と明日への遺言  

とうとう1j=95円までいってしまいました。
先週金曜日と本日に仕組債の利率が決まるので、
大被害です。
昨年7月には1j=124円だったのですから、
30円も変化。
全く為替だけは専門家でも分からないので、
困ります。

ところで、円高に対しての福田総理のコメントが
先週末の新聞に載っていました。

「あまりに急に為替レートが変化するのは、
私はもともと好ましくないと思っている」


中学生じゃあるまいし。
「もともと」と付けたところが、
この人がプロでないことがよく分かります。

全く日本の政治家の資質の悪さといったら。
あんな国会運営をやっていれば、
程度の高い人間は政治家になりません。
その結果、
人間性の劣悪な恥知らずばかりが政治家に残ってしまいます。

今日、「明日への遺言」を観て、
全く対極の人間性を見てしまいました。

クリックすると元のサイズで表示します

無差別爆撃をして来たB29の乗員が
地上からの砲撃を受けて落下傘で下りてきたのを
捕らえた軍部が処刑。
その罪を問われて戦犯裁判にかけられた
東海軍司令官・岡田資(たすく)中将の実話。

岡田中将は、「部下のしたことは司令官の自分の責任だ」として、
死刑覚悟で裁判に臨み、部下を守る。
それだけではなく、
無差別爆撃は国際法違反だとして、
アメリカ軍の空襲そのものを糾弾する。
その姿は
次第にアメリカ人検察官や裁判官を魅了していく・・・。

観ていて、
かっこいいなあ、
凛々しいなあ、
潔いなあ、
品格あるなあ、
男らしいなあ、
サムライだなあ、

と今は失われた日本男児の昔の姿を思わざるをえなかった。

裁判官や検事があえて岡田中将に有利に仕向けようとしても、
岡田は断固として自分の信念を貫く。
死ぬことを覚悟した潔さ。
決して自分の命乞いなどしない誇りある姿。
その根底にあるのは、
やはり信仰(仏教)だと分かる。

だから、
処刑の場に行っても、
「なあに、ちょっと隣に行くようなもののですよ」
と言ってのける。

言葉を交わさなくても、
傍聴席の家族たちと心の交流をするシーン、
死刑判決が出た後、
妻の方に向かって
「本望である」
というシーンなど、涙が出た。

映画は全編、法廷シーンとプリズンのシーンだけで構成。
途中で空襲のシーンや回想シーンを挿入するなどという
安易な方法を取らずに、
脚本も演出もよく耐えたと思う。
ヘッドホンで翻訳されるのを待つ間などリアルでいい。

それだけに、
岡田を送る時に「ふるさと」の合唱で送るとか、
妻の言葉に重ねて
岡田の生前の姿を繰り返し、ストップモーションで見せるなど、
安易な手法に走ったのは残念。
妻のナレーションも邪魔。

しかし、外人の役者たちはうまいなあ。
弁護士役のロバート・レッサー、
検事役のフレッド・マックィーン(スティーブ・マックィーンの息子)
など、アメリカでは無名だろうが、
うまくて、人間味があふれる。

観終えた時、
一人の見事な人間像に触れて姿勢が正されるというのは、
良い映画の証拠。

5段階評価の「4」

竹野内豊のナレーションは、深みがなく、かなりひどい。
それと、
エンドタイトルでの森山良子のヒーヒーいう歌もやめてほしい。

[こぼれ話]

戦犯裁判の映画といえば、
スタンリー・クレイマー監督の「ニュールンベルグ裁判」(1961)がピカ一。
この映画でも裁判官(スペンサー・トレイシー)は英語、
弁護士(マクシミリアン・シェル。この役でアカデミー賞主演男優賞受賞)はドイツ語で話す。
その間に同時通訳をヘッドホンで聞く。
しかし、そんなことをしていたら、
ただでさえ長い映画(3時間14分・休憩なし)が倍の長さになってしまう。
ではどうやったか。
ドイツ人弁護士が弁論している間に、
カメラは同時通訳のブースに入り込む。
そこではドイツ語→英語の通訳がなされている。
しばしドイツ語と英語の並列を聞かせた後、
突然カメラは弁護士の顔にズームアップする。
その瞬間、弁護士のセリフも英語になって、
それ以降は全員英語、という演出をしていた。

裁判ドラマでセリフが多かった(脚色賞受賞)ため、
当時は珍しく(今ではいくらでもあるが)
英語版と日本語版の両方が作られ、
1回目と2回目は日本語版、
3回目は英語版、
という公開のされ方をした。

当時中学生だった事務局長はこの映画にいたく感激。
何度も観に行ったあげく、
カウンターを手に、カット数を数えたりした。
(昔からおタクの資質あり)

さて、それから数年。
名画座に流れて来た
「ニュールンベルグ裁判」を観に行って、
珍しい経験をした。
英語版だったのに、映画の途中で、
突然全員が日本語を話し始めた。
あっけにとられていると、
10分後、
また英語に戻った。
フィルムの缶(約10分ずつ入った缶)が
日本語版、英語版、混じってしまったのだ。

別な時、
「クォ・ヴァディス」
フィルムの缶が入れ替わっており、
その時は、
ネロの放火で火事になったローマの町が、
10分後、火事の前に戻り、
また10分後、燃えている、という経験をしたこともある。
一緒に観た人は、
そのことに気付かなかったが。







AutoPage最新お知らせ