悪人  

今日は家で
台湾で上映する
「食肉組合50年の歴史」に取りかかりました。
これは家のパソコンでなければ作れませんので。
上映時間が20分と短いものなので、
意外と早く進み、
原型ははやくも出来てしまいました。
あとは足りない写真を補充し、
アニメーション機能をどう使うかを磨いていくのみ。
実際の上映はぶっつけ本番となります。

そういうわけで、
いつもはいない時間帯に家にいると
何だか不思議な気分です。

[書籍紹介]

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福岡市の保険会社の寮に住む一人の女性が
佐賀へ向かう国道の三瀬峠で殺される。
その一つの殺人事件を巡る人間模様を描く。

殺された女性の両親、同僚、上司
出会い系サイトで知り合った土木作業員、塾講師、
あこがれていた大学生、
土木作業員のメル友の紳士服量販店の店員、祖母、
と次々と視点を変えて描かれるのだが、
そのどれもがリアリティのある描写で、
小説にしても映画にしても
人間さえ描かれていれば、
作品として質が高くなる
のがよく分かる。

作者は芥川賞作家で、
もともと純文学の体質を持っているのだが、
十分エンタテインメントになっており、
420ページの長編だが、
あっという間に読ませる。

そのうち映画化もされるだろうが、
ふさわしい役者も監督も見当たらない。
へたな監督や俳優では、
安っぽくなってしまう危険をはらむ。

登場人物全てがすさまじい孤独と寂寥感を背後に負っており、
こんなにも今の日本人の精神世界が荒涼としているのかと慄然とさせられる。
そういう意味で、まさに現代を切り取った作品
事務局長の評価は高いが、
最後の部分に多少の救いがあるものの、
暗い気持ちになりたくない人は読まなくてもいいです。





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