常務会とトリスタンとイゾルデ  

今日は月に1度の常務会
事務所は、一日中にぎやかでした。

来月の常務会の議案は多いのですが、
今月は少なめ。
そこで、余った時間を
先日の明治座の感想を述べてもらいました。
奥さん方を連れて来た方は大変喜んでいたそうです。
組合員さんもみんな感激していたといいます。

成功した後というのは、みんな誉め称えあっていいですね。
これが失敗しようものなら、
責任のなすりつけあいになります。
やはり、人間も組織も勝たないと駄目です

新聞の原稿を全て仕上げてしまい、
見通しも立ったので、
早退(!)して、NHKホールへ向かいました。
ベルリン国立歌劇場の来日公演、
2つ目の「トリスタンとイゾルデ」
5時から始まって、10時30分まで。
途中に40分の休憩が2回入ります。

なにしろ前夜は夜中の3時に起きて朝まで仕事をしましたので、
寝てしまうのではないか、
苦行になるのではないか、
と心配しましたが、
そんなことはなく、
大変感動しました。

本当を言うと、2幕目の真ん中まではきつかった。
演出がハリー・クプファーなので、
リアリズムではないと覚悟していましたが、
予想どおり、
舞台中央に羽根の生えた天使がうずくまっているような造形物があり、↓

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この上で歌手が演技をします。
これがぐるぐる回り、
時にはその向こう側で歌ったりもします。

造作そのものはなかなかのものですが、
音楽の邪魔。
普通にやってくれよ。

その上、
トリスタンというのは若く、凛々しいイメージのはずが、
頭の薄くなった無精髭の小太りおじさんがやります。↓

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ソプラノとテノールの延々30分にわたる二重唱があり、
その間、ドラマはぴたり止まります。

ようやく中盤で、
二人の不倫が暴かれ、
忠臣と妃に裏切られたマルケ王の嘆きの場面あたりから、
どんどんドラマチックになっていきました。
マルケ王をやるルネ・パペ↓の力量です。

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この人、ケネス・ブラナーの「魔笛」ザラストロをやっていました。
それにしても、変わった名前ですね。
2幕が終わったところで事務局長は既に興奮状態

そして、3幕、
トリスタンが死に、
イゾルデの死が暗示されて終わると、
力一杯拍手していました。
この死の場面、
プッチーニなら泣かせるのでしょうが、
ワーグナーですから、
精神の高揚感を与えてくれます。
哲学的、詩的な歌詞と
深いところを煽られる音楽。
やはりワーグナーは偉大です。
世界遺産です。

そういうわけで、
「ああ、いいものを観た、いいものを聴いた
とういう思いで、
足どり軽く渋谷駅に向かいました。

そういえば、あの人は来ていたのかなあ。
ウィーンの国立歌劇場で二晩続けて一緒になり、
終演後、食事をして、ホテルまで送って行った女性の方。
残念ながらロマンチックな話には発展しなかったのですが、
あの方は生粋のワグネリアン(ワーグナーのファン)でした。

そんなことを思い出した夜。
来週は最後の演目、「モーゼとアロン」があります。





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