補助金詐取事件控訴審  

本日は5時起きで大阪へ。
補助金詐取事件控訴審第4回公判を傍聴するためです。

本日は、平成16年5月28日に
浅田邸を捜索した二人の警察官に対する尋問に終始しました。
検察側の証人のはずなのに、
検察の尋問は短時間で、
弁護側の尋問に時間がさかれました。

何人で捜索したか、
時間はどれくらいか、
広い建物なのに、
それで十分だったか、
どういう順番で調べたか、
細かい箱の中まで見たか、
自分で開けたか、
その時捜索責任者はどこに陣取ったか、
などを訊いていきます。

尋問の焦点は3階屋根裏納戸の捜索となり、
誰がそこに行ったか、
どれほどの時間をかけたか、
段ボール箱はちゃんと開けたか、
何が入っていたか、
3階の図面をかけ、
写真は何枚撮ったか、
カメラはデジカメかフィルムか、
この写真はどの位置から撮ったか、

何故こんなことを訊くのかとお思いでしょうが、
これには背景があります。
この裁判では証拠隠滅教唆も問われているわけですが、
シュレッダーにかけて証拠隠滅されたはずの
会計帳票が浅田邸の納戸から出て来た、
捜索の時にその段ボールを捜査員が見逃した、
という事実を証明しようとしているわけです。

弁護側は、捜査のずさんさを
この中から浮き彫りにしようとするようです。
写真にその肝心の段ボールが写っていれば、
一発で明確になると思いますが、
そう言わないところを見ると、どうもそうではなさそうです。

フィルムとは時代遅れな、
写真が各捜索現場2,3枚というのは少ないな、
と思ったのですが、
それは素人考えで、
後で法曹関係者に聞きましたら、
デジカメで撮らないのは加工の余地があるから、
2,3枚しか撮らないのは、
余分なものを撮って、後で不利な証拠になるようなことをしないため、
捜索をしたという証拠になればいいのだそうです。
素人には分からないものです。

控訴審第1回のレポートで書きましたが、
その段ポールの中の書類に欠け落ちたものが沢山あり、
それこそがシュレッダーにかけたものだ、
という検察の追及が既にあり、
最終的には供述調書の信憑性になるので、
検察は泰然自若としているのだ、
と法曹関係者は言っていました。

次回は7月20日(金)午後1時半から。
これも証拠隠滅関係で、
当時、浅田側で捜索に立ち会った人、
ハンナングループの会計システムを担当している人、
第1回に出て来た証人の追加質問
で3人の証人尋問があります。

ところで、先日、このブログを何百日分も精査していった方がいる、
と書きましたが、
本日、その方と会いました
毎回傍聴席にいらした顔見知り、
名前も知っている方で、
先方からブログを読んだ、と言ってこられました。

「嘘ばかり書いとる」
と人聞きの悪いことも言われました。
弁護の方針が分からんなら、弁護士に聞きに行け、とも。
「嘘なんか書いていませんよ。
裁判の客観的な報告と、私の感想です」

と言うと、
「感想を人に言うな」と、随分乱暴なことをおっしゃります。

良い機会ですから、
改めて事務局長の方針を示します。

この裁判の傍聴を続け、ブログに書いているのは、
まず第一に、この事件が食肉業界を揺るがす大きな事件で
あり、自分も深く関わったので、
最後まで見届けたい
ということ。
次に、
最近はほとんど報道されないので、
知りたい方のために報告する義務を感じている
こと。

『東京食肉新報』に掲載した
あの「三部作」は組合員の記憶に残っているようで、
今でも「裁判、どうなりました?」と訊かれます。
その方たちのために、
やりっぱなしではいられません。

先日もある報道関係者から
「先日の裁判のことがどこからも聞こえてこないのですが」
という問い合わせがあり、
「私の○月○日のブログ、読みませんでした?」
「えっ、あっ、ちょっと待って下さい。
・・・
ああ、出てますねえ〜」
などというやりとりがありました。
こういう時、ああ、やはり来てよかった、と思います。

書く基本姿勢としては、
裁判は難しいですから、
ポイントをついてわかりやすく解説するようにしています。
また、客観的にするように努めてはいますが、
それでは無味乾燥になりますので、
自分の感じた感想は率直に述べて血の通ったものにしようとしています
感想は、人に伝えなければ、生命を得ることはありません。

詳細なメモを取って、
正確さは期していますが、
中に間違いや思い違いや理解不足はあるかもしれません。
しかし、
嘘をついたり、ねじ曲げる意図はありません

ここに嘘を書いたところで、
私には何の得もありません。


むしろ、バイアスがかかった記述をすることで、
信用を失うことの方を恐れます
それは商売をするのと同じで、
「正直の頭 (こうべ) に神宿る」と思っています。

最後にもう一つ傍聴する動機は、
やはり、作家魂です。
執筆の方は今は休業中ですが、
人間を観察し、
その真実に迫ろうとする心構えは忘れておりません。
いつの日か、この経験が作品として結実する日が来ると信じて、
大阪詣でを続けます。





AutoPage最新お知らせ