クィーン  

昨日はブログをさぼりました。
ここのところ

家に帰る
→食事をする
→テレビを見ている間に寝てしまう
→途中で起きてベッドに引っ越す
→夜中・又は早朝に目覚める
→ブログを書く

という日々が続いていたのですが、
ついに昨夜は目覚めなかったのです。
本日は目覚めて、こうして書いています。

5月も終わってしまいました。
早過ぎる。
なのに「50周年記念誌」は
ゴールデン・ウィーク以来、ぱたりと進みません。
早く楽になりたい。
そう思いつつ、今日も日常業務を果たしています。
会議の準備だけでなく、
ある方の表彰申請などもありまして。
今日午後、東京都から電話があり、
書き改めて4日に再提出しろ、だそうです。
4日とは月曜日。
今は金曜日午後。
つまり、休み返上でやりなさい、というわけ。
どっちみち休み返上の方針だから、かまわないが、
1箇月も前に出しておいた書類を
今頃になって、休みを含む中2日で書き直せとは。
お役人は気楽だね。

午後は安井潤一郎衆議院議員を訪ねて議員会館へ。
要望を受けていた関係書類を持って行ったのと、
ある「陳情」のために。

事務局長は
業界の人間が国会議員を動かして利益誘導するのは大嫌いです。
まして補助金を要求などというのはしてはならないことで、
そういう姿勢が政治を悪くしていると思うのですが、
今度のことは正当な理由があるし、
まして、補助金がらみではありませんので。
国にかかわる事柄を
国政にたずさわっている方にお願いするのは当然のことです。

今日は国会が50分で終了して時間的余裕があるようで、
1時間ほどいろいろなことについてお話しました。
今日、ガソリンの不当廉売の会合で、
安井議員は自分の持っている「適正指導員証」をふりかざし、
食肉業界ではこういう形で指導しているんだ、
石油業界はないのか、と迫ったそうです。
時々ブログを読んでくれているようで、
なぜキリスト教に詳しいのか、
などと訊かれました。

「陳情」については、その場で手配してくれて、
来週早い時期に関係官庁の役人と会合を持ちます。

帰り、ようやくシニアの権利を行使、と思ったら、
本日は1日、「映画サービスデー」で、
誰でも1000円て観ることのできる日でした。
権利の行使はまた日延べ。

観た映画は「クィーン」

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ダイアナの事故死直後のロイヤルファミリーの苦渋の7日間を描く
興味津々の内容。
素晴らしい。
あの10年前の事件の中から
このような話をつむぎだした脚本家ピーター・モーガンの才能が秀逸。
そして、実際のダイアナの映像をはさみながら、
まるでその場にいるような臨場感で描いた監督スティーヴン・フリアーズに拍手。
そしてなにより、
実在のエリザベス女王を、その気品まで含めて
見事にリアルな人間として演じたヘレン・ミレンにアプローズ。
舞台ならスタンディング・オベーションで、
何十分もカーテンコールが続くだろう。
(ところで、ジャズ歌手が演技 ? と思った方、それはヘレン・メリルです)

もう一方の柱として出て来る
ブレア首相役のマイケル・シーンも好演。
彼は「次の世代」の代表で、
労働党の党首で王室に批判的な立場でありながら、
次第に女王の毅然とした姿に惹かれていくのがよく分かる。

バッキンガム宮殿の前に置かれた花がどんどん増えていくことで時間経過を示し、
ロンドンに戻った女王がその花の前にたたずんで
沢山のカードの中から王室を非難する文字を見る場面、
少女の持っている花を向こうに置こうかと言って拒絶され、
それが王室への批判か、
と感じたところで
「この花はあなたのために」と差し出され、
人々が女王の威厳に撃たれるシーンは素晴らしい。
ブレアが
「彼女は王室を混乱させ、
後足で砂をかけて出て行った人物のために、
今、耐えているのだ」
といセリフもいい。

あの時が立憲君主国・イギリスの危機であり、
その危機を救ったのが平民ブレアと
王室の頂点エリザベスとのやりとりだったことがよく分かる。
映画が始まってすぐ、首相に就任して女王に謁見する場面と
事件の2箇月後に女王と2度目の謁見をする場面を
はさんだ構成は実に見事。

実話に基づきながら、人類の文化、歴史や伝統、格式などという「無形の遺産」とその否定の風潮との闘いまで感じさせてくれる。

女王が自分の領地で鹿とめぐりあって、
その美しさ打たれ、
遠くに聞こえる砲声に「逃げなさい」と言い、
その後、撃たれた鹿の死体を密かに観にいくところは、
イギリスの王政という美しい鹿の終焉を感じさせるシーンだ。

個人的には事務局長はダイアナさんは好きではなかった
人気とカリスマ性は認めるが
していることといえば、本当は低級。
カメラの前で不倫を告白するような人物を好きにはなれない。
彼女は母でもあったのに。
だから、ダイアナの死に対する英王室の始めの冷淡な対応は当然と思った。
だって、彼女は自分の意志で王室から出ていったんだから。
その後、
世論に押されてああいう展開になり、
柩の後ろにチャールズ皇太子や二人の王子たちが付いて歩くという
あの大々的な葬儀も奇妙に写った。
(もちろん、一番悪いのはチャールズです。
彼が男としてしっかりしないから、全ての悲劇は起こった)
その背後にあったドラマをこの映画は見事に示してくれる。

さて、英国に良く似た政体を持つ日本。
こちらは「万世一系」だから、
カリスマ性はもっと高い。
その中に起こったほころび。
美智子皇后の失語症に至るまでの話、
雅子妃殿下の心の病など、
いつの日か描かれる日は来るのだろうか。
来ないだろうね。

2006年アカデミー賞作品賞候補の5作品
(バベル、ディパーテッド、硫黄島からの手紙、リトル・ミス・サンシャイン、クィーン)
をようやく全て観ることができたが、
事務局長なら「クィーン」に一票を投じる。
他の4作品に比べて、
映画としての「香り」が違う。
5段階評価の「5」





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