常務会と藤沢周平  

本日は常務会
19年度の事業計画と予算の審議です。
予算の説明をして、近藤理事長が意見を求めると、
常務たちの答は、
「ありがとうございます!」
爆笑でしたが、
この答に象徴されるように、
組合員に喜んでいただける事業満載潤沢な予算の事業計画となりました。
ありがたいことです。

もう一つの重要議題は、保険制度の見直し
先日厚生部会で審議したと同じ内容を
事務局長がプロジェクターて説明。
結論は「値上げで対処するしかないだろう」というものになりました。
一生懸命検討議論したわりには当たり前みたいな結論ですが、
問題はさんざん議論してそういう結論に至ったという過程。
100点満点の答がない時は、そういうプロセスが必要ということです。

それ以外に役員通信交通費や資産運用の規程の改正。
支部長手当てについては、
事業の参加率に応じて加算することに決まりました。
一番多い支部長で12万円ほどありますので、
そこそこの手当てということになます。

それにしても、組合の会議は
決めるべきことが明確で
みんなが真剣に議論する
ので気持ち良いものがあります。

また、支部統合については、
加速度的に進んでいます。

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昨年1月の「藤沢周平のデビュー前の作品発見」のニュースは、
藤沢ファンなら御存知でしょう。
デビュー前とは、昭和46年春、
「オール読物新人賞」を受賞する前のこと。
昭和37年秋から39年夏までの間に、
「読切劇場」「忍者読切小説」「忍者小説集」という
文芸雑誌に発表した作品14篇が収録されています。

新人賞受賞前に、何かに書いていたらしい、
ということはいろいろな状況証拠からあったのですが、
最終的には、藤沢さんの蔵書の中から藤沢さんの長女が発見しました。

短編集は沢山あるのに、
今まで一度も刊行されていませんので、
藤沢さんとしては、
自分の作家のキャリアの中に入れたくなかったのかもしれません。
しかし、
デビュー前と言っても、同人誌ではなく、
原稿料をもらって市販の雑誌に
「藤沢周平」というペンネームで書いているのですから、
実質的には作家としてスタートしていたと言うべきでしょう。

そいう意味でまぎれもない「初期短編集」で、
藤沢ファンには垂涎の作品集です。

もちろん初期のものですから、
筋立てが荒かったり、描写が曖昧だったり、
とケチをつけるところはありますが、
まぎれもない藤沢作品の香りをかぐことができます

隠れキリシタンを扱った最初の2篇は少々いただけませんが、
「木曽の旅人」「空蝉の女」「上意討」「ひでこ節」「無用の隠密」など、
後の円熟を予想させる内容で胸をうたれました。

中でも異色中の異色は「老彫刻師の死」で、
何と舞台がエジプト。
ファラオの御用彫刻師カエムヘシトという、実在の人物が主人公。
エジプト美術展で見た家族の群像から想起された作品で、
ギザのピラミッドや砂漠が自然描写として出てきます。

藤沢作品の99パーセントが時代小説ですから、
初期の第5作にエジプト小説を書いていたなどとは、
驚愕の事実でした。

小説に限らず、一人の作家が亡くなってしまうと、
音楽も絵画も小説も新しい作品に触れることはできません。
藤沢周平の作品のファンだった事務局長は、
新作が出るたびに買い求めて芳醇な時間をすごしましたが、
もうその時を味わうことはできないのです。

そういう意味で、
初期作品とはいえ、
久しぶりに
藤沢ワールドにひたれたこの本は、嬉しい時間でした。










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