真面目な話になりますが、
現在、保育制度の改革が行われようとしています。
まだ提案の段階で決定したわけではないのですが、
この改革が行われて最も大きく変化するのは、
保育所の入所が直接契約になるということです。
現在、保育所への入所は保護者が市町村に申し込み、
希望を踏まえつつ市町村が保育所を決定することになっています。
市町村は責任を持って必要とする子どもを保育所へ入所させ、
待機児童がいるのなら保育所の増設など対処をしなければいけません。
しかし、直接契約になると保育所に入所できる、できないは、
市町村の責任ではなくなり、家庭と保育所の問題となります。
保護者が自分で保育所を探し、契約しなければいけなくなります。
「保護者が希望する保育所を選択できるようになる」
と期待する声もありますが、
ただでさえ保育所が不足していて待機児童がいる現状では、
「入りたい保育所を選ぶ」というのは簡単ではありません。
それよりも心配なのは、
保育所側が意図を持って入所者を選ぶようになってしまうのではないかということです。
たとえば私のような人間が保育所長だったらどうなるか。
間違いなく”若くて奇麗でセクシーで所長にいろいろと頼ってきそうなお母さん”
ばかりを選別するでしょう。
どんなに保育を必要としている家庭でも、
この条件に合っていないと、そこの保育所に入所できない。
こんなの大問題です。
このように私は、現在進められている保育制度改革には、
相当の問題があると感じています。
みんなで反対の声をあげていきましょう!
(それよりも私が権力を持った場合の方が問題)
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※参考「ちいさいなかま2009年8月号」ちいさいなかま社

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