前回に引き続き、今回も絵本ネタで。
ご存じの方も多いかとは思いますが、
キヨノサチコさんの「ノンタン」シリーズ。
これ、版の古いのものを見ると、
作者名が”おおともやすおみ おおともさちこ”となっています。
なぜ??と思ってウィキペディア等で調べてみると、
もともとは夫婦で書いていた作品だったようです。
しかし、その後二人は離婚。
著作権をめぐって裁判になり、
裁判中に大友康臣さんはなくなったものの、
実質的にキヨノサチコさんが書いていたという判決が出て、
その後はすでに出ていた作品も含め、
キヨノサチコさんの作品として続いていったそうです。
子どもたちの大好きなノンタンシリーズですが、
裏ではこんな大人の争いがあったとは。
その後もシリーズが続いたことは良かったものの、
名作と言えるものは初期の作品に多いことから、
私としては大友さんの役割は大きかったんじゃないかとも思います。
数年前にキヨノサチコさんも亡くなりましたが、
ノンタンはこれからも小さい子どもたちのそばにいることでしょう。
色んな意味で、人と仲良くすることの大切さを教えてくれる作品ですね。

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