結婚休暇中の保育士が宇宙人に連れ去られた、
という話は2歳児にはショッキングだったらしく、
家に帰ってから親に話したりしているようなので、
ちょっとそのままには出来ないなと思い、
今日は宇宙人ごっこをすることにしました。
みんなで運動会の時の「ちびっこ忍者」に変身し、
園外に保育士をさらった宇宙人を探しに出かけました。
もしも宇宙人に出会った時のため、
新しい忍法「レーザー光線」をマスターしてから出かけました。
(右手を縦、左手を横にしてクロスする、いわゆるスペシウム光線)
保育所の周辺を歩き回った後、
ちょっと薄暗い神社へ。
ここで宇宙人が出てくる予定だったのですが、
思わぬトラブルが!
なんと落ちていたドングリを子どもたちが拾いはじめ、
宇宙人とさらわれた保育士を探す目的を忘れてしまったのです。
「ドングリは後で!先に宇宙人を探すよ!!」
保育士の言葉がけもなかなか響かず、かなりの時間を要しました。
恐るべし、ドングリの魔力。
ようやくドングリ地帯を離れたあたりで、
私が宇宙人になって登場。
ちょっとベタですが喉を手で叩きながら、
「ワタシハ、ウチュウジンダ〜!」
すると、クモの子を散らすように逃げる子どもたち。
怯えて泣いている子どももいます。
ただ、私が喉を叩いているだけなのに・・・。
なんとか他の保育士の励ましもあって、
みんなで集まり、泣きながらも宇宙人に立ち向かいました。
必死の顔で忍法レーザー光線(スペシウム光線)のポーズをとる、
2歳児の子ども22名。ものすごく面白い光景でした。
「ウワアァ、ヤラレタ。センセイハカエスカラ、ユルシテクレ」
子どもたちの可愛い表情を楽しんだ後、宇宙人は謝り、
月曜日までに先生を返すと約束して、去っていきました。
喜ぶ子どもたち。
「せんせい、げつようびにかえってくるねぇ!」
ニコニコしながら保育所に帰ります。
そう、結婚休暇は今週までで、
来週から勤務の予定なのでした。
さあ、私がこれから最も心配なのは、
帰ってきた保育士がどういう反応をするかですが・・・。

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