ポーランドの詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカの詩を借りて、と池澤夏樹氏の記事。
共感できる部分も多い。
しかしまずはポーランドネタ。
聞いた感じがするのは、結構引用されているからだろう。
「終わりと始まり」という実は長い詩の最後の部分。
またやってきたからと言って
春を恨んだりはしない
例年のように自分の義務を
果たしているからといって
春を責めたりはしない
わかっている
わたしがいくら悲しくても
そのせいで緑の萌えるのが止まったりはしないと
(沼野充義訳)
今朝のテレビで、週末に一気に花開いた桜を前に被災地の人間が語る。
集落がまるまる流されたが、前の津波の後に植えたサクラが残った。
「サクラは強かったけど。悲しい。」
さらに、瓦礫を撤去しながら一人が語る。
「普段なら嬉しい春の訪れもサクラの開花もうれしくない。
ああ、またそういう季節は来たのだという感慨しかない。」
まさに、「そういう春だ。」
全文掲載されている方が。
http://delpyon.blog39.fc2.com/blog-entry-838.html
〜WIKI
(Wisława Szymborska, 1923年7月2日 - )はポーランドの詩人、随筆家、翻訳家。1996年のノーベル文学賞他様々な賞を受賞し、彼女は存命中の最も偉大なポーランドの詩人だと考えられる。
主な作品
Koniec i początek (『終わりと始まり』)(1993)
BGMはインゴルフ・ビュンダー1次・2次予選。
改めて、よいね。