第1試合
123456789計HE
南陽003000000352
花東01000031×581
(南)岩本、中川−水井、田中
(花)猿川、菊池−千葉
本塁打:猿川(花)
花巻東(岩手)5−3南陽工(山口)
花巻東は2回、一死から二塁手失策で出塁すると、犠打で二死二塁として、柏葉の右前安打で1点を先制する。次打者の打席間に牽制アウトで追加点ならず。
南陽工は3回、無死から三塁手失策で出塁し、犠打と死球で一死一・二塁とする。ここで竹重が中前に打球を飛ばし、中堅手が後ろに逸らす三塁打で二走者が生還で逆転、なおも一死三塁で中川の中犠で1点を追加する。
花巻東は反撃したいが、岩本の外角を巧く使った投球の前に沈黙してしまう。だが、先発を任された猿川も、140キロを超える直球と変化球でそれ以上の失点を許さず、前半を終える。
後半に入り、6回から花巻東は菊池を登板させる。その菊池、以前と変わらぬ力のある投球で相手打線を抑える。南陽工岩本も、丁寧な投球で交わしていく。だが、岩本は連投の疲労が徐々に出てくる。
そして7回の花巻東、先頭安打、犠打で一死二塁とする。ここで、猿川がバックスクリーンに飛び込む本塁打を放ち、同点に追いつく。さらに安打、右飛で二死一塁となる。ここで菊池が二塁打を放ち、一塁走者が生還し、1点を勝ち越す。
南陽工は8回から中川に投手を交代する。花巻東はその8回、一死から死球、盗塁、犠打で二死三塁とする。この間に南陽工は捕手を田中に交代する。そして、川村の打席間に暴投が起こり、三塁走者が生還する。
南陽工は9回、安打、四球、内野ゴロで一死一・三塁とする。一塁走者に代走中村を送る。二死から死球で二死満塁とするが、次打者が見逃し三振に倒れ、試合終了。
花巻東が菊池を温存した形で、何とか踏ん張ると、後半勝負で見事ひっくり返した。先発猿川が思った以上に能力を持った投手だったことが大きい。南陽工は巧く逆転したが、岩本の疲労が訪れてしまったのが・・・、菊池から早く一本が出ていれば、分からなかった。
第2試合
123456789計HE
利府0000500005100
早実0200100014120
(利)塚本−遠藤
(早)小野田、鈴木−土屋
利府(宮城)5−4早稲田実(東京)
早稲田実は2回、一死から安打、二塁打で一死二・三塁とする。二死から磯網の中前安打で2点を先制する。小野田も走者を許しながら、何とか抑えて序盤を終える。
前半も終わりとなる利府は5回、死球、内野安打、犠打で一死二・三塁とする。ここで遠藤の二塁打で同点に追いつく。セーフティバントが決まり、盗塁を絡めて再び一死二・三塁とする。さらに四球で一死満塁とする。ここで、井上の中前安打で2点を勝ち越す。
ここで早稲田実は投手を鈴木に交代する。死球でまたまた一死満塁とすると、桜田のスクイズで1点を追加する。後続は打ち取られて、さらなる追加点ならずも、一気に逆転する。
早稲田実は直後の5回、四球、犠打で一死二塁とする。二死から中野の右前安打で1点を返し、前半を終える。
後半に入り、鈴木はその後の失点を防ぎ、流れを相手に渡さない。だが、塚本も連投なんのその、疲労はありながらも抑えていく。そして迎えた早稲田実の9回、二死から二塁打と安打で二死一・三塁として、土屋の中前安打で1点を返す。一気に同点に行けそうな雰囲気も一塁走者は三塁で止まる。ここで森が初球を打って内野ゴロに倒れ、試合終了。
利府が終盤、ピンチを迎えるも塚本が踏ん張って21世紀枠2校目の4強進出。攻撃でも5回以外は抑えられるも、その1イニングで5点を挙げ、逃げ切った。早稲田実は5回小野田がリードを保って投げ切っていれば、後半は鈴木で逃げ切れただろうに・・・、悔やまれる5回となった。あと、後半に入って4番の森が好機で凡退したのが何とも言えない。
明日の予定
第1試合:報徳学園(兵庫)×清峰(長崎)
これまで、高崎商渡辺貴、今治西大戸、中京大中京堂林と言った大会前に注目された右腕を打ってきた報徳学園打線が清峰エース今村をどう捕えるか?今村は昨日の試合で最後のイニングを登板しなかったが、疲労はあるだろう。逆に清峰の打線は左腕宮谷、右腕宮本を擁する報徳学園打線をどう打つか?両投手共に強力打線が売りだった中京大中京に対し、しっかり試合を作った。
第2試合:花巻東(岩手)×利府(宮城)
まさかまさかの東北勢での準決勝対決。しかも東北チャンピオンではない2校の対決となった。やはり焦点は花巻東菊池×利府打線となる。本日菊池は4イニングの登板となっており、体調はまずまずだろう。対する利府打線、積極的に振ってきたり、俊足を活かした小技と相手を揺さぶる術を持っている。自軍エース塚本の疲労度が気になるだけに前半のうちに、打線が繋がっておきたい。

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