今月分の印象に残ったスポーツニュースを挙げていきやす。2月はオフシーズン感が否めず、少なくなるかと思ったけど、大丈夫だったね。
本当なら今週前半に書き込みたかったけど、世界ノルディック選手権前半戦で石田がいい出だしをしたので「もうちょっと待ってみるかな・・・」と待機したら、続々といい結果が・・・。まじで世界ノルディック選手権さまさまっす。
1、世界ノルディック選手権、ノルディック複合で10年ぶり男子2人入賞→団体14年ぶり金メダル!!
現在行われている世界ノルディック選手権のノルディック複合2試合目は前半ジャンプ1本、後半距離のルール。ここで小林はジャンプで14位につけると得意の距離で順位を上げ5位に入る。さらに湊も距離で伸ばし6位入賞。99年以来日本人2人以上入賞となった。ジャンプでは奮わなかった渡部も距離だけだと全体の9位に入る記録を出した。
その結果を考慮して、団体では距離に不安のあるエース高橋を外す布陣で挑む。ジャンプで粘って5位に入ると、首位と30秒ないなかで距離スタート。湊が順位を上げ、加藤・渡部で優勝争いに食い込むと、距離のエース小林が最後の直線勝負で飛び出す。ドイツ・ノルウェーを突き放し、首位でフィニッシュ!!
ジャンプ先行逃げ切りで世界のトップに君臨した黄金時代(=荻原時代)から距離重視のルールになって10年以上も苦戦続きの日本勢だったが、バンクーバー五輪1年前という絶妙のタイミングで頂点に立った。フィンランドの主力1選手発熱欠場、アメリカ1選手ジャンプで失格というメダル有力候補2ヶ国のアクシデントがあったとはいえ、距離で戦えたのがカナリ大きい。区間順位でも湊2位・加藤4位・渡部2位・小林1位(区間賞!)、国別2位だったようで、この安定感は素晴らしい。
2、世界ノルディック選手権、女子クラシカル10km石田8位入賞。団体競技でも最高順位更新。
07年札幌大会で夏見が5位入賞に入るなど、短距離系では高順位に入ることの多かった女子クロスカントリー。しかし、今大会日本中長距離界のエース石田が魅せた。最初の決勝種目となった同種目で序盤こそ低めの順位だったが、後半にかけて順位を上げ、最終的には8位と、中長距離系五輪・世界選手権を通じて日本勢初の入賞を果たした。
さらに石田は夏見と組んだ団体スプリント(7.8km)でも4位入賞を果たし、上記の夏見の5位を上回り、短距離系の五輪・世界選手権を通じての日本勢最高順位を更新。さらにさらに4×5kmリレーでも夏見・石田・柏原・福田で挑み、第2走石田が一気に戦闘集団に食い込む走りを見せ、その他3人も大崩れせずに粘って同種目最高順位の7位を記録。
3、酒井が世界新記録、立石が連日の北島超え、日本短水路選手権
北京五輪で数々のメダルを獲得した日本競泳陣。今年は7月にローマで世界選手権が行われるが、同五輪でメダルを獲得した男子平泳ぎ北島、女子背泳ぎ中村礼がいない陣営で臨む形となるだろう。
そんな中男子平泳ぎ100m&200mで立石が日本新記録を打ち立て、北島の記録を更新。さらに分厚い選手層を誇る種目のため、北京五輪に惜しくも行けなかった高校生酒井が100m背泳ぎでコグリン(アメリカ)の世界記録を超えた。通常の長水路レース(50mプール)の半分で行われる大会のため、そのまま世界選手権の結果に結びつくとは一概に言えないが、大きな世代交代が迫っている日本競泳陣に取って1つの光が射しただろう。しかも、ここ数年日本競泳陣の核を担ってきたと言っていい泳法で生まれた。
4、カーリング女子、チーム青森全日本選手権4連覇
トリノ五輪以上の成績が期待されるチーム青森。3連覇中だった上記大会に出場した。最大のライバルと言われているチーム長野が早々と敗退する波乱が起きたが、チーム青森は勝ち上がって決勝進出。
決勝の相手は常呂高校、チーム青森にOGがおり、先輩後輩対決となった。先輩の貫録を見せたかったが、大量リードの中、終盤追い上げられる形に。それでも、最後は逃げ切って4連覇達成。五輪出場国決定に大きく関わる今年の世界選手権には出れず、他国の結果待ちとなるが、おそらく出場は出来るだろう・・・。
5、東芝ラグビー、不祥事続きの中マイクロソフトカップ優勝。ただ、全日本選手権は辞退。
今年1月上旬に窃盗事件、そして上記大会決勝直前には大麻事件と、2人の外国人選手の不祥事が立て続けに起こってしまった東芝ラグビー・・・。それでも、直後に迫った決勝には出場し、チーム一丸となって優勝を果たす。ただ、胴上げは自粛、物寂しい光景となった。
今年箱根駅伝を制した東洋大も直前に不祥事が発覚するも、チームがまとまって優勝を果たし、同じ流れとなった。全日本選手権にも出場権があったが、こっちは辞退するという形をとった。
次点
一、廃部が決まった強豪西武アイスホッケー、意地の全日本選手権優勝
これまでリーグ、全日本選手権の優勝を数多く達成しているアイスホッケーチームの西武。だが、昨年起こった世界的金融危機の影響を受けて、名門チームの廃部という結果まで残すことに・・・。
そんな中行われた全日本選手権、決勝で日本製紙を下し2年連続11回目の優勝を果たし、これを置き土産に活動を終える。
二、フィギュア四大陸選手権、男女共に銅メダル獲得
来年行われる五輪のリンク上で行われた、五輪前哨戦の1つ。女子ではキム・ヨナ×浅田真の優勝争いに注目が集まったが、浅田真がSPで失速の6位。フリーで1位の演技を見せ、3位に入り表彰台を確保、優勝はキムが果たす。
男子では成長株の小塚がSPで3位につけると、フリーでも大崩れせず3位の表彰台を決めた。男子の優勝はパトリック・チャンが果たす。1年ぶり大舞台に上がった男子の織田も4位に入り、復活をアピール。1ヶ月後に迫った世界選手権ではどんな結果が待っているか??
とまあ、思い切りウィンタースポーツで占めた。本当なら1位2位の中身も個人と団体で2つに分けたかったが、世界ノルディック選手権が3つも4つも占めるのはアンバランスと判断。
特に複合団体金メダルは分けたかったけど、個人複数入賞が基盤にあるので纏めた。にしても、日本の距離はいきなり強くなってきたねえ。女子の入賞連発、男子の距離記録1桁連発と1年後が楽しみなってきた。
まだまだ復活まで程遠いと思ってたから、1年後も「あわよくばメダル・・・」なんて感じだったのだが・・・。変に煽られて(復活日本!金メダル候補筆頭etc)リズムを崩さないように、この1年間磨きあげて欲しいね。またルール改正されなければいいけど(笑)ちなみに、ユニバーシアード冬季大会の同種目でも日本が距離で逆転し、優勝している。
同じくルール改正で苦戦しているジャンプ陣は複合より後年にルール改正されている。複合の年月のかかり具合を見ると、こちらも数年後先の復活を信じて、じっくり飛躍を待ってみてもいい気がしてきた。
来月では第2回WBC・フィギュアスケート世界選手権・大相撲春場所がランクインする予定。

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