「「GUNDA /グンダ」(2020米=ノルウェー/ビターズ・エンド)」
映画
《世界各地の映画祭で話題となったモノクロのドキュメンタリー。農場で暮らしている母豚のグンダと、子豚を中心に、彼らの周りに息づく動物たちの姿を映しだす。メガホンを取るのは、ドキュメンタリー作品で100以上の受賞歴のある監督ヴィクトル・コサコフスキー。製作総指揮には、この作品に惚れ込んだホアキン・フェニックスが名を連ねている。》
“母ブタGUNDAと農場に暮らす動物たちの深淵なる世界。イマジネーションを刺激する〈93分〉未踏の映像体験”とかの触れ込みで油断してると最後に対峙するのは人間だったというか、音楽も字幕もナレーションもなんの情報もなくただただ母豚が子豚を育てる様子がモノクロで描かれていて、質のいい動物ドキュメンタリーと思って観ているうちに、それだけでなく撮ること、観ることについてまで考えさせられる作品だった。
それにしても子豚たちが理屈抜きで可愛くて
顔がほころんでしまった、豚って一度に10匹以上も赤ちゃんを産むなんてビックリ!
本作を制作したきっかけはヴィクトル・コサコフスキー監督によると“地球を共有している生き物たちについての映画を撮りたかった”のだそうで、パンダやイルカなどかわいい見た目の動物でなかったので資金調達が出来なくて30年近く努力してようやく制作に漕ぎつけたとのこと。
主人公のGUNDAに出会ったときは“私たちのメリル・ストリープ”を見つけた!だって、なるほどそういわれるとGUNDAの名演技?も印象的というかラストのあの表情が目に焼き付いてしまった、人間の罪の深いこと!
あらすじ
とある農場で暮らしている母豚のグンダ。そんな彼女のそばで、生まれて間もない子豚たちが、乳を求めて必死に立ち上がる。また、彼らの周りでは鶏が力強く大地を踏みしめ、牛は群れで大地を駆け巡っていた。カメラはそんな彼らの姿をモノクロ映像で捉えていく。
原題 GUNDA
93分
監督
ヴィクトル・コサコフスキー
シネマカリテ2 18:00〜観客10人程/78席


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