「「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」(2011チェコ=スロヴァキア/エデン=ポニーキャニオン)」
映画
《第2次世界大戦の開戦を前に、チェコのユダヤ人の子供たちをナチスから救い、“英国のシンドラー“と呼ばれたニコラス・ウィントンにスポットを当てたドキュメンタリー。“キンダートランスポート“と呼ばれたイギリスへの脱出作戦の実態や、ウィントンの人間像を見つめていく。ウィントンと子供たちの、50年の時を経ての感動の再会にも注目。》
ドキュメンタリーと思ったら再現映像も織り交ぜた手法で、ナチの蛮行記録の実写フイルムを前にしては再現映像が作為的に見えたりもするけど、起こったことの視覚化は映画だからこそで、改めてあの時代の恐ろしさを感じながらも、ウィントン氏の魅力的な人柄に温かい気持になって涙腺が刺激されっぱなし。
“善意の連鎖”の強調には少し居心地悪さを感じたりもしたけど、ニコラス・ウィントン氏と助けられた子供たちが再会するシーンや、その子供たちが社会的に貢献している様子に胸が熱くなった。
ストーリー
ナチスの影が迫るチェコでユダヤ人の子供669人を国外脱出に導いたウィントン。彼は妻にさえこの偉業を語らず、当事者以外に知る者はなかった。50年後、妻が屋根裏部屋で1冊のスクラップブックを見つける。そこには子供たちの詳細な情報が記されていた。
原題 NICKY'S FAMILY
101分
監督
マテイ・ミナーチュ
出演
ニコラス・ウィントン
YEBISU GARDEN CINEMA2 12:30〜観客40人程/91席


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