2022/1/19
《ヒマラヤ山脈の標高4800メートルにあるルナナ村を舞台にした人間ドラマ。電気も通らない村の学校に赴任した若き教員が、ひたむきに勉強する子供たちと過ごしながら自身と向き合う様を描く。監督はブータン出身の新鋭、パオ・チョニン・ドルジ。広大なヒマラヤ山脈の景色と村での暮らしを通して、現代の人ーに身近な幸せを教えてくれる1作。》
「トムボーイ」に続いてのこちらもずっと気になりながらも観逃していたのでまさか2本立てで観られるなんて嬉しい限りで、世界一幸せな国と言われるブータンの美しい自然をスクリーンで観ることができて至福の時間だった、というか、こちらも子供たちの自然な演技に拍手!
ここではないどこかを夢見ながらも、電気も通らない村の学校に赴任した青年教師の話なんだけど、無垢な子供たちに教えているうちに大切なことに気づいていく様子に、観ているこちら側も大切なことを教えてもらったような、宝物のような作品だった。
あらすじ
ある日、教員のウゲンはブータンで最も僻地にあるルルナ村の学校に行くよう教官から伝えられる。1週間かけて辿り着いた村には電気もなく、不便な暮らしに不安を隠せないウゲン。だが、ひたむきな子供たちと過ごしていくうちに、自身の居場所を見つけていく。
110分
監督
パオ・チョニン・ドルジ
キャスト
シェラップ・ドルジ
ウゲン・ノルブ・へンドゥップ
ケルドン・ハモ・グルン
ペム・ザム
サンゲ・ハム
チミ・デム
サンゲ・レトー
ナムゲ・ハム
ドルジ・チョデン
ドルジ・デム
ドルジ・ハデン
サンゲ・チョデン
クンザン・ワンディ
ツェリン・ドルジ
ツェリ・ゾム
ドルジ・オム
ツェリン・ザム
ソナム・タシ
タシ・デマ
タンディン・ソナム
ドルプ
リンチェン・ハデン
ジグメ・ティンレー
ナカ
ギンレイホール19:30〜観客7割程/202席

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2022/1/19
《ベルリン国際映画祭ほか、各国の国際映画祭で賞を受賞した、セリーヌ・シアマ監督2作目の長編。自分のジェンダーとアイデンティティの間で揺れる成長期の主人公と、彼/彼女をめぐる家族や友人たちを描く。演じるのは、オーディションで監督に“逸材”と言わしめた、主人公に扮したゾエ・エランのほか、マロン・レヴァナ、ジャンヌ・ディソン。》
これはずっと気になりながらもタイミングが合わなくて観逃していたのでまさか今頃になって観ることができるなんてラッキー、
とにかくもう、ロール役のゾエ・エランちゃんが本当は男の子で、男の子になりたい女の子を演じているのではないかと思うくらい中性的な魅力に溢れていて、画面に目が釘付け!
幼いのに姉の複雑な思いを見通しているような妹を演じたマロン・レヴァナちゃんも絶妙な演技で、というか演技というにはあまりにも自然で、引き出したセリーヌ・シアマ監督の手腕にも拍手!!
自分の身体を“創作”してまで男の子になりたい、いわゆる性同一性障害を扱いながらも、思春期の揺らぎも感じられて、ちょっと光の見えるラストもよかった。
あらすじ
夏休みに家族と一緒に新たな街に引っ越してきた10歳のロールは、“ミカエル”と名乗り、新しく知り合った友人たちに、自分を男の子だと思い込ませることに成功した。やがて友人のリザがミカエルに好意を抱いていることに気づき、葛藤するが距離を縮めていく。
原題 TOMBOY
82分
PG12
監督
セリーヌ・シアマ
キャスト
ゾエ・エラン
マロン・レヴァナ
ジャンヌ・ディソン
ギンレイホール17:35〜観客6割程/202席

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