《鶴屋南北戯曲賞や読売文学賞などの受賞歴がある桑原裕子率いる劇団KAKUTAの代表舞台作品を、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子ら豪華実力派キャストで映画化したヒューマンドラマ。ある事件をきっかけにバラバラになった家族の15年ぶりの再会と、再生を願う葛藤と戸惑いを描く。新作が相次ぐ白石和彌が監督を、高橋泉が脚本を務めた。》
訳あって人を殺めることの是非を問うのではなくそこに至る心理を絡めた人間ドラマという意味では「閉鎖病棟―それぞれの朝―」と被るところがあるけど、母親役の田中裕子さんのさすがの演技に圧倒された。
母の気持にそれぞれの思いを抱く子供たちを演じた佐藤健くんや鈴木亮平さん、そして松岡茉優ちゃんの3人のバランスもよくて思わず引き込まれてしまった。
脇をつとめる音尾琢真さんや筒井真理子さんたちもさすがの味わいで、内容的には重いけど時に笑いを織り交ぜてあるところや、家族が経営するタクシー会社の従業員たちの家族へ向ける眼差しが温かいところにも救われる思いだった。
あらすじ
子供たちのためと信じて、夫を殺害した稲村家の母親・こはる。15年を経て、子供たち3人は心の傷を引きずりながら、それぞれの人生を歩んでいた。そんなある日、こはるが帰ってくる。15年前に約束した再会は、子供たちの心にさらなる波紋を引き起こす。
123分
PG12
監督
白石和彌
キャスト
佐藤健
鈴木亮平
松岡茉優
音尾琢真
筒井真理子
浅利陽介
韓英恵
MEGUMI
大悟
佐々木蔵之介
田中裕子
T・ジョイPRINCE品川4 14:00〜観客40人程/119席


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