《“新しい表現者“として注目を浴びる詩人・最果タヒの同名詩集の世界観を基に、『舟を編む』の石井裕也監督が脚本を書き映画化。排他的な東京で、不安と孤独を抱えながら生きるすべを模索する若者ふたりの出会いと恋のはじまりを描き、“今の東京“を映し出す。本作が映画初主演となる石橋凌と原田美枝子の次女・石橋静可がヒロイン役を好演。》
原作が詩集だったのは観終わってから知ってこの不思議なタイトルに納得、登場人物たちの台詞回しが普通の会話とはひと味違っていたけど、独特な世界観は伝わってきたかも。
若者の突然死、老人の孤独死、動物たちの殺処分などまで視野に入れた生と死や楽観と悲観のはざまで人間としての基本的なルールを大事にしようという着地点に共感、東京というか渋谷の街映画にもなっていて、久しぶりに渋谷まで足を運んでよかった。
池松くん目当てで観たけど松田龍平くんや田中哲司さんなど男優陣が何気に豪華で得した気分。
ヒロインの美香を演じた石橋静河さんも印象的で、池松壮亮くんと共演した「愛の渦」での門脇麦ちゃんを思わせるところもあったけど、石橋凌さんと原田美枝子さんの次女とわかってびっくり、そういえば顔立ちは石橋凌さんに似てるかも。
あらすじ
2017年の東京。昼は看護師、夜はガールズバーで働きながら日々をやり過ごしている美香と工事現場で日雇い労働として働く慎二は、ガールズバーで出会う。偶然に出会ったふたりは、その後も様々な場所、様々な場面で出会いながら、少しずつ距離を縮めていく。
108分
監督
石井裕也
出演
石橋静河
池松壮亮
佐藤玲
三浦貴大
ポール・マグサリン
市川実日子
松田龍平
田中哲司
ユーロスペース1 18:40〜観客20人程/91席


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