《TVドラマ『家政婦のミタ』『〇〇妻』の脚本家・遊川和彦が、阿部寛、天海祐希を迎えて映画初監督を務める人間ドラマ。子どもが独立してふたりきりになった夫婦の生活をコミカルかつハートフルに綴る。様々な家族の姿を描いてきた遊川が重松清の小説『ファミレス』を基に大胆に脚色し、独自の視点で現代の夫婦、家族の在り方を映し出していく。》
並んでいるだけで絵になる阿部寛さんと天海祐希さんが夫婦役だなんて理想的過ぎるような気もしたけど、練られた会話の妙で観ているうちにどこにもいるような夫婦に見えてきて身につまされるものがあったというか、最後はやっぱり素敵な夫婦に思えて、この2人で大正解!
阿部寛さん演じる優柔不断な夫が中学校の教師という設定も効いていて、生徒に教える文学作品の引用のひとつひとつが胸に刺さって改めて読み直したくなった。
正しさと優しさの違いなども身にしみたというか、確かに正しさはぶつかり合って尖るけど優しさは丸くなるかも。
ファミレスも主人公の一部?と思ったら原作はずばり「ファミレス」とわかって納得、吉田拓郎さんの名曲「今日までそして明日から」のフルコーラスを出演者全員が歌い継ぐエンドロールはそこだけでも繰り返し観たくなるほど素晴らしかった。
ストーリー
結婚生活も25年が経ち、子どもも独立の時を迎えた宮本陽平と妻・美代子は、久々のふたりきりの生活に戸惑う。ある夜、陽平は妻の記入欄がすべて書き込まれた離婚届を発見する。浮気もせず真面目に働き、自分には何の問題もないと思っていた陽平は動揺する。
117分
監督
遊川和彦
出演
阿部寛
天海祐希
菅野美穂
相武紗季
工藤阿須加
早見あかり
奥貫薫
佐藤二朗
富司純子
入江甚儀
佐津川愛美
浦上晟周
紺野彩夏
豊嶋花
渡辺真起子
関戸将志
柳ゆり菜
T・ジョイPRINCE品川9 16:35〜観客50人程/190席


0