《『翼をください』などで知られるカナダを代表するフィルムメーカー、レア・プール監督による音楽賛歌の物語。1960年代、急速に近代化が進むケベックを背景に、音楽の力を信じて疑わない女性たちの、学校の存続を賭けた闘いを描き出す。天才少女のアリス役を演じたライサンダー・メナードの素晴らしいピアノ演奏など、心に響く音楽が満載。》
なんて美しい映画!
冬から春にかけての季節の移り変わりの美しさ、寄宿学校の少女たちの愛らしさ!
そして、ショパンの他にもバッハ、リスト、モーツアルト、ベートーヴェンなどの楽曲もふんだんに聴くことができて、至福の時間だった。
校長の姪である天才少女アリスを演じた女優さんは実際にピアノ演奏で活躍しているそうで本物ならではのリアリティがあって引き込まれた。
寄宿学校になっている修道院の内部や暮らしぶり、シスターの修道服などの違いも興味深くて、60年代のケベックの時代の流れを軸に、音楽の力を信じて前へ進もうとする校長の奮闘からの入口とは方向的に出口が少し違ったような気もしたけど、最初からそこを目指していたら平板になっていたかも。
ストーリー
カナダのケベックのとある寄宿学校。音楽教育に力を入れる同校はコンクール優勝者も出す名門校だった。しかし、修道院による学校運営の見直しで、採算の合わない音楽学校は閉鎖が決定的に。校長を務める教育者のオーギュスティーヌは、見直しを求めて奔走する。
原題 LA PASSION D'AUGUSTINE
103分
PG12
監督
レア・プール
出演
セリーヌ・ボニアー
ライサンダー・メナード
ディアーヌ・ラヴァリー
角川シネマ有楽町18:00〜観客40人程/237席


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